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個人技の連続 [ 年代別代表 ]

フジTVで昨夜放送していたU20W杯の決勝アルゼンチン対チェコの一戦。

まずあのチェコが決勝に進出したのが驚き。
決勝でもなんてことのないサッカーをしていた。
それだけに、決勝にまで来たことが凄いとも言える。

日本のU20代表の個人技も相当高かったと思うが、アルゼンチンはもっと高い。
ボールテクニックの高さに加え、それを生かす個人戦術、
相手の寄せに対する体の入れ方とか、ボールの置き方、
ステップの踏み方、緩急のつけ方などがうまい。
この世代でこれほどうまいのかとビックリするぐらいだ。

しかし確かにうまいのだが、個人技の”単なる”連続という印象だ。
昨日の記事で書いたサウジみたいに周りが動いていないわけではない。
それなりに動いているのに単独感が強いのは、ひとりひとりがボールを持つ時間が長いからだろう。

そのせいもあるのか、ひとりで相手を何人も抜き去るプレーはあっても、
観ているこちらの意表をつくプレーはない。

だからいくら個人技に優れていても、ドリブルも織り交ぜつつ
少ないタッチ数でボールを速く回すU20日本代表のサッカーの方が良いと思うのは
ひいき目ばかりではあるまい。

それだけに、私も相当上まで行くと予想したU20日本代表が、
トーナメント早々に敗退したのは残念だった。
私の予想がなかなか当たらないことにも。


追記
 そう言えば、アルゼンチンがチェコに返すプレゼントボールは、
 全てナイスタッチキックだった。
 さすがはアルゼンチン。

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最終予選くらいは [ 年代別代表 ]

オリンピック北京2008アジア地区最終予選のチケットが発売されて
ろそろ1週間が経とうとしているが、
チケットぴあを見てみたらだいぶ売れ残っているみたいだ。

前回の最終予選ではチケットをゲットするのにそれなりに苦労した覚えがあるから
なんだか隔世の感がある。
観客動員数を振り返ってみると、

 2004年3月14日 対バーレーン 埼玉スタジアム  55,442人
 2004年3月16日 対レバノン  国立競技場    50,544人
 2004年3月18日 対UAE    国立競技場    54,025人 

軒並み5万越え。
日本ラウンド第2戦、第3戦は平日である。
にも関わらずこの数字は今にしてみると凄い。
ちなみにこの時の2次予選での動員は、

 2003年5月1日 対ミャンマー1stレグ   国立競技場     23,580人
 2003年5月3日 対ミャンマー2ndレグ  味の素スタジアム  35,052人

一度も2万を超えなかった北京五輪世代と大きく違う。
特に最終予選は、UAEラウンドでの激闘が予選を盛り上げたという印象がある。
厳しい組み合わせになったと言われる今回の最終予選も、
激闘を乗り越えて盛り上がって行くだろうか。

かなり期待 [ 年代別代表 ]

U20ワールドカップ1次リーグ 日本対スコットランドは3-1快勝。
TV観戦。

深夜の録画中継を観るまでにスコアを知ってしまった。
朝の試合を深夜に放送するからタイムラグが大きいんだよなぁ。

でもこのチーム、いいチームだよね。
アジアユースの時を振り返っても、惜しくも優勝を逃したがパフォーマンスは高かった。

人もボールも動くサッカーって、実は簡単なんじゃね?ってこのチームを観てると思う。
それは、プレーからあふれる余裕にある。
ひとつのトラップ、ひとつのパス、ひとつのドリブルからあふれ出る余裕。

だが調子こいてるわけではない。
その証拠はフォアザチームのプレーに現れる。
誰もが守備に攻撃に、献身的な走りを厭わない。

そして特筆すべきもうひとつのポイント。
ドリブルや強引なシュートを筆頭とする、自分が生きるプレーと
パスや無駄走りなどの周囲を生かすプレーのバランスが良いこと。

それぞれが高度なスキルを持ち、そしてそれを支えるフィジカルと身体能力を持つ。
そんな選手達がフォアザチームのプレーに走り回り、プレー選択のバランスが良いとなると、
もうこれはかなり強い。

その最たる例がやはり梅崎。
なんでフランス2部で出場機会がなかったのか不思議なくらいだ。

そしてさらに、この世代はメンタルが意外に強い。
逆境を跳ね返す若年層の日本人離れしたメンタル。
かなり、かなり期待である。

ひけは取らない [ 年代別代表 ]

代表4連戦のトリを飾るのはU22代表。
マレーシア代表相手に3-1とスコア的には少々物足りない結果だったが、
好感を抱かせる試合だった。

ものすごーく単純なミスとか、あからさまに息の合っていないプレーが何度もあったりとか、
U22初招集のメンバーも含まれる急造のチームだけあって、到らない部分もそりゃあった。
気の短い人は前半18分くらいにブーイングしてたくらいだ。

それでも、丁寧にボールをつないで相手ゴールに迫る姿勢に私は好感を持った。
パスして走る、動いてボールをもらう。
ポゼッションして、相手守備陣の”穴を見つける”のではない。
自ら能動的に動いて”穴を空ける”のだ。

よく東京の試合では攻撃に行き詰まると、えいやっとばかりにロングボールを前線に送ったりするが、
そういう可能性の低い、あまり意図の感じられないパスは出さない。
ロングボールを出すにしても互いに呼吸を合わせ、
マイボールにしやすいボール、次の攻撃に展開しやすいボールを意図して出す。

前述のように呼吸が合わないことも多々あったわけだが、
イメージを共有してそれに沿うように、という基本は譲らない、そんな意識の高さが窺える。

時折、良いイメージの連鎖を見せ、
3人目の動きや、互いにスペースを作り、使いあう辺り、
急造とは思えない質の高さも垣間見えた。

日本の若い世代のレベルの高さはすごい、と思う。
この世代のふたつ下のU17世代が、昨シーズンU17アジア選手権で見せたサッカーもものすごかったし。
今日本サッカー界は、暗黒の4年間に生じた遅れを急速に取り戻している、そんな感じだ。


追記
 今日は普段あまり行かない、メインスタンドアウェイ寄りで観戦したが、
 アウェイ側の日本サポーターが小太鼓を使っていたのが良かった。
 代表の試合で聞いたのは初めて
 (まぁ全ての試合に行ってるわけではないし、座る位置によっても聞こえたり聞こえなかったりするだろうが)。
 好きなんだよなぁ小太鼓。裏打ちの入るリズムが。

躍動 [ 年代別代表 ]

オリンピック北京2008 2次予選第5戦 日本代表対香港代表は4-0で勝利。
TBSを録画観戦。

いいサッカーだった。
相手の守備がゆるかったのもあるが。
ひとつのボールの動きに対して複数の選手が動き出し、
ボールも人も流動的なムービングフットボールが出来ていたと思う。

そして攻撃にかける人数が多い。
ペナルティエリア内に3人入り、
2人のセンターバックとボランチ本田の3人以外は攻撃に参加するという多さ。

相手を押し込んだ状態で人数をかけると、スペースがなくなって
結局DFブロックの周囲からクロスを放り込む単調な攻撃に陥りがちだが
選手の動きとボールの動きで穴を作り出して多彩な攻撃を繰り出した。

ひとつ難を言うとすれば、フリーランのスピードをもっと上げたい。
だいたいがジョグに毛が生えた程度なので、ダッシュで行きたいねダッシュで。
もちろん場合によりけりだが、最終予選ではもっとスピードを乗せて行かないと
振り回されてくれないだろう。

躍動感あふれる試合を最終予選でも見せてくれることを期待したい。

上り坂 [ 年代別代表 ]

オリンピック北京2008 2次予選第4戦 日本代表対シリア代表は2-0で勝利。
TV東京でTV観戦。
後半ミスが増えたものの、なかなかいい試合だった。

前半先制まで、日本はボールを支配し少ないタッチ数で
流動的に攻撃的なサッカーを展開した。
そして首尾良く17分に先制点を奪う。

その後はシフトダウンしてポゼッションを第一義とするサッカーに切り替えた。
この判断は間違っていなかったと思う。
グループリーグの状況、アウェイ環境やコンディションを含めたこの試合の状況からして。

ひとつ挙げるとすれば、シフトダウンしたままではなく、
シフトアップする場面をもっと作りたかった。
時折危険な攻撃を繰り出すことで、相手の攻撃への勢いを削ぐことが出来る。
ただシフトアップが得意だった代表が今まであったためしがないので、無理な注文かも知れない。

後半は疲労のため、シフトダウンした状態から抜けられなくなった。
遠いアウェイの地で日中の試合という状況を考えれば、致し方のない面もあっただろう。
ダイナミズムの乏しいサッカーとは言え、ジーコ監督時代のフル代表の低調な試合よりは
全然マシだと思いながら観ていた。

最終予選突破のためにはいろんなもの、例えば判断の速さやパススピード、
当たりの強さ、ボール際の粘り強さ、勝負所でのダッシュのスピードなんかを
ひとつずつアップさせないといけないと思うが、ひと頃ついていた底は脱して
形になって来ている(私は観ていないホームのシリア戦からか)。

あとは突出したタレントはいなくとも、何気に人材豊富なこの年代の選手達を
反町監督にうまく使って欲しいと思う。

ネガティブな期待 [ 年代別代表 ]

五輪代表がシリアに勝ったようだが、今日は録画を忘れていて観れんかった。

結果を知って平山が3戦連発の2得点と知ってすげーと思った。
いくら相手が格下だろうと、点を取れない選手は取れない。
私は(キャリアは短いが)ダメFWだったので、それは実感として持っている。
点を決められるということは、それだけでひとつの才能の証だ。

だが家に帰って来てダイジェストを見たら、1点目はヘディングをスカって肩に当ててるし、
再三の決定機を外しまくってるし、うーん?
そういや最近東京でも決定的なチャンスで全然決められなくて、Jではナビスコ含めてノーゴール。

監督やマスコミ的には”規格外”で”怪物”で、
日本の将来を背負って立つと目される男なのかも知れないが、
やっぱり私には評価が難しい。
私のネガティブな期待を裏切ってくれると、東京にも日本にとっても、嬉しいことなのだが。

つらりつらり [ 年代別代表 ]

オリンピック北京2008 2次予選 日本代表対マレーシア代表は2-1で勝利。
フジTVでTV観戦。

相当ピッチ状態が悪いんだろうなと思いながら観ていた。
だからある程度ミスが起きるのは仕方ないと言えるが、相手を考えてみよう。
マレーシアである。
サンドニでのフランスと日本くらいの差を見せつけて欲しかったと思うのは酷だろうか
(もちろん、フランスと同レベルに達しろと言っているのではなく、あくまで相対的に、である)。

逆に向こうの方がハイレベルだった技術もある。
シュートの精度だ。
往々にしてマレーシアのシュートは遠目からで、しかも体勢の整っていないことが多かったが、
彼らはきちんと枠に飛ばしていた。
枠に飛ばない日本と対照的だった。
なんてこったい。

あと気になったのが、「いいや、パス出しちゃえ」みたいな
こらえ性のないプレーが多かったことだ。
言い換えるとボールを丁寧に扱っていない。

解説の風間はDFラインが上げられない理由として、相手FWが高い位置に残っているから、
と指摘していたが、それはない。
FWがいるからなんつってたら誰だろうとどんな試合だろうと上げられない。

DFラインが上げられないのは、
 中盤で相手が良い形でボールを持っている時
 相手FWが良いタイミングで裏へ走れる時
この2つの条件がそろった場合だ。

要は中盤でのプレッシャーをかけられていないからなのだが、これはニワトリと卵の関係で、
そもそもDFラインを上げて来ないと中盤をコンパクトに出来ないから
プレスをかけようとすると多大な運動量を必要とするという話もある。
この辺で中田と宮本はもめていたわけだ。

対処法としてはFWのプレス開始位置を低めにするという手がある。
中盤をコンパクトに保つだけだったら何も高いラインでなくてもいい訳で、
FWの位置からDFラインまでのゾーンを全体的に低めに保てば解決する。
その場合、攻撃の際には積極的に相手DFラインの裏へ飛び出すことが必要になる。

また風間は、スペースに走るんじゃなくゴールに向かって走れ、
なんてことも言っていたが、それもないだろう。
と言うか、風間とはサッカーに対する考え方が根本的に異なっているようだ。
サッカーとはスペースの奪い合いである、そう考える私とは相容れないサッカー観である。
きっと私と風間が一緒のチームになっても、互いにコンセンサスを得られず、
納得出来ないまま試合を重ねるに違いない。

次はシリアだが、シリアは2週間前にアウェイで3-1でマレーシアを下し、
日本と勝点、得失点差で並んでいる。
今の日本はホームでは勝ったとしても、アウェイではどうなるかわからない、そんな危うさがある。
今回のオリンピックは2次予選から楽しめそうだ。



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