ひけは取らない [ 年代別代表 ]
代表4連戦のトリを飾るのはU22代表。
マレーシア代表相手に3-1とスコア的には少々物足りない結果だったが、
好感を抱かせる試合だった。
ものすごーく単純なミスとか、あからさまに息の合っていないプレーが何度もあったりとか、
U22初招集のメンバーも含まれる急造のチームだけあって、到らない部分もそりゃあった。
気の短い人は前半18分くらいにブーイングしてたくらいだ。
それでも、丁寧にボールをつないで相手ゴールに迫る姿勢に私は好感を持った。
パスして走る、動いてボールをもらう。
ポゼッションして、相手守備陣の”穴を見つける”のではない。
自ら能動的に動いて”穴を空ける”のだ。
よく東京の試合では攻撃に行き詰まると、えいやっとばかりにロングボールを前線に送ったりするが、
そういう可能性の低い、あまり意図の感じられないパスは出さない。
ロングボールを出すにしても互いに呼吸を合わせ、
マイボールにしやすいボール、次の攻撃に展開しやすいボールを意図して出す。
前述のように呼吸が合わないことも多々あったわけだが、
イメージを共有してそれに沿うように、という基本は譲らない、そんな意識の高さが窺える。
時折、良いイメージの連鎖を見せ、
3人目の動きや、互いにスペースを作り、使いあう辺り、
急造とは思えない質の高さも垣間見えた。
日本の若い世代のレベルの高さはすごい、と思う。
この世代のふたつ下のU17世代が、昨シーズンU17アジア選手権で見せたサッカーもものすごかったし。
今日本サッカー界は、暗黒の4年間に生じた遅れを急速に取り戻している、そんな感じだ。
追記
今日は普段あまり行かない、メインスタンドアウェイ寄りで観戦したが、
アウェイ側の日本サポーターが小太鼓を使っていたのが良かった。
代表の試合で聞いたのは初めて
(まぁ全ての試合に行ってるわけではないし、座る位置によっても聞こえたり聞こえなかったりするだろうが)。
好きなんだよなぁ小太鼓。裏打ちの入るリズムが。