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上り坂 [ 年代別代表 ]

オリンピック北京2008 2次予選第4戦 日本代表対シリア代表は2-0で勝利。
TV東京でTV観戦。
後半ミスが増えたものの、なかなかいい試合だった。

前半先制まで、日本はボールを支配し少ないタッチ数で
流動的に攻撃的なサッカーを展開した。
そして首尾良く17分に先制点を奪う。

その後はシフトダウンしてポゼッションを第一義とするサッカーに切り替えた。
この判断は間違っていなかったと思う。
グループリーグの状況、アウェイ環境やコンディションを含めたこの試合の状況からして。

ひとつ挙げるとすれば、シフトダウンしたままではなく、
シフトアップする場面をもっと作りたかった。
時折危険な攻撃を繰り出すことで、相手の攻撃への勢いを削ぐことが出来る。
ただシフトアップが得意だった代表が今まであったためしがないので、無理な注文かも知れない。

後半は疲労のため、シフトダウンした状態から抜けられなくなった。
遠いアウェイの地で日中の試合という状況を考えれば、致し方のない面もあっただろう。
ダイナミズムの乏しいサッカーとは言え、ジーコ監督時代のフル代表の低調な試合よりは
全然マシだと思いながら観ていた。

最終予選突破のためにはいろんなもの、例えば判断の速さやパススピード、
当たりの強さ、ボール際の粘り強さ、勝負所でのダッシュのスピードなんかを
ひとつずつアップさせないといけないと思うが、ひと頃ついていた底は脱して
形になって来ている(私は観ていないホームのシリア戦からか)。

あとは突出したタレントはいなくとも、何気に人材豊富なこの年代の選手達を
反町監督にうまく使って欲しいと思う。

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