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遅過ぎる決断 [ 日本代表 ]

いよいよワールドカップ南アフリカ2010開幕。
開幕戦の南アフリカの先制点は素晴らしかった。
カウンターだけど、足の速いFWを走らせて後方からロングボール一発の昔風カウンターではなく、
複数の選手が絡んでパスを素早くつなぐ現代風カウンターだった。

そんな試合を観た翌日(6/12)の新聞記事から抜粋

「後方からのビルドアップなんて考えていない」。
本田を1トップに据える布陣を試し始めた8日、岡田監督はもらした。
こだわってきた細かいつなぎを半ば放棄。
背景に、W杯対戦国との大きな実力差がある。
遅っ!遅過ぎるよ監督!
今まで気付くタイミングなんていくらでもあったでしょ。
トルシエの時のサンドニショックは2001年3月、日韓ワールドカップの1年ちょい前。
ジーコの時はそんなものはなく(笑)、岡田監督は初戦6日前。

以前から書いてる通り、別に私は日本が勝てなくてもいいと思ってる。
いいサッカーをしさえすれば。
そりゃ勝てるにこしたことはないが、3戦全敗だっていい試合が出来れば
中途半端に現実的な戦い方をして結局敗退するよりは全然まし。

日本より格下の国と対戦した時、安易な守備的サッカーではなく、
いいサッカーをやろうという意思、志の高さを感じて相手に好印象を持つ時がある。
それと同じ事を日本代表にはやって欲しいんだけどな。

ここ最近の日本代表の不甲斐ない戦いぶりを見ていて
監督自身に迷いがあるんじゃないかと思っていたけど、
上記の記事からするとやっぱりそうだったようだ。

元々期待値低いチームだからそういう意味ではだからどうというわけではないけど、
それにしても遅い。
Jリーグでの実績から、現実路線での岡田監督には一定の評価を私自身もしていたし、
一般的にもされていたと思うけど、それを自らが無意味なものにしてしまった。

ベスト4という目標には、前回代表監督だった時の反省があるんだろう。
1勝1敗1分という現実的な目標を掲げたにも関わらず、達成できなかった時の反省が。
でも非常にコンセンサスを得にくい目標だった。
やるからには勝つこと前提で行くのは当然としても、
期待値込みの現実からしてもあまりにも乖離していた。

少し前に友人とも話したけど、今のこの状況からすると、
日本代表にとって南アフリカ大会は、オシムが病気で倒れた時にもう終わってた。
もう何年も前に終わってたんだ。
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またか [ 日本代表 ]

また金子がくだらないことを書いている。
W杯未経験のFWに期待していいのか

要はW杯経験済みのFWを使えということだが、そりゃ未経験より経験があった方がいいに決まってる。
論旨は正しいのに金子の論をくだらないと断定するのは、現実の状況を全く無視しており、
かつ対案を示していないためだ。

前回のW杯選出FWの今シーズンの成績を見てみよう。

柳沢敦  7試合1得点
高原直泰 17試合3得点
玉田圭司 13試合1得点
大黒将志 29試合18得点(J2得点王)
巻誠一郎 18試合4得点

上記の中から一体誰を選ぶ?
最も悪い成績の玉田がレギュラーに定着しているのは本稿の趣旨としてはアレだが
選考基準は実績だけではないのでこの際置いておく。
だがW杯を経験しているというだけで実績も残していない、
監督のビジョンとも合わない選手を選考する理由はひとつもないと私は思う。

さらに金子は、それならば自分は誰を選ぶのかを書いていない。
自分の意見は何も言わないくせに文句ばっか言ってる奴と同じである。
ちなみに岡崎は18試合9得点。日本人得点ランク2位。

そしてもっと大事なことは、こういう状況になっている背景である。
4年とか5年程度のスパンでコンスタントに実績を残せる程度に優秀なFWが日本にはいない。
単なる代表選考の話ではないのだ。

FWのせい [ 日本代表 ]

キリンチャレンジカップ日本対UAEは1-1の引き分け。
後半からTV観戦。
最近代表の試合は親善試合程度だと真剣に観れなくて、パソコンをやりながらちょこちょこ観てた。

私は”決定力不足”という言葉が好きではなく、あまり使わない。
得点が出来ない原因を説明しているようでいて、その実何も説明していないからだ。
程度の差こそあれ、決定力不足などということはどこのクラブ、どこの代表にも存在しており、
そんなものを声高に叫んだところで何も解決しはしない。

例えば日本代表の場合、突然変異のような選手が出てくることを除けば、
ここ数年くらいのスパンでFWの力量が向上するとは考えづらい。
であるならば決定力不足の名の下にFWに責任を押し付けるのは生産的ではない。

それよりも、如何に決定的チャンスの質を向上させるか、量を増やすかを追求した方がいい。
それに点を取るのはFWだけではない。
MFにもどうやって点を取らせるかというアプローチもある。
てなことを考えている私だが、今日の代表の試合ではFWに対して本当に憤慨した。

後半10分の大久保のシュートチャンス。
何ですかあれは。
ペナルティエリア内、どフリー、ゴールほぼ正面、グラウンダーのパス。
あれが決められないならFWなんてやめちまえ。
その後で代表初ゴールした香川との冷静さの違いが余計に際立った。

しかしその香川も後半43分の絶好のヘディングのチャンスを逃す。
いくら決定機の質と量の向上を果たしても、FWがあれでは勝てない(香川はMF?)。
それほどひどかった。
決定的シュートチャンスのあり得ない外し方をまとめた動画に加えたいくらいだ。

またか [ 日本代表 ]

オシムの遺産をだんだん食いつぶしていくようだった日本代表が、ついに破綻をきたした、
私にはバーレーン戦がそんな風に見えた。

試合を経るごとに内容が薄くなっていった日本代表。
当初はオシム路線継続を標榜していた岡田監督もここへ来てついに翻意

例に挙げてるのはマンツーマンディフェンスだけだが、
まず間違いなく「人もボールも動く」「考えて走る」サッカーを捨て去るのだろう。

誠に残念ながら、岡田監督就任時から抱いていた危惧が現実のものとなってしまった。
私にとってあまり目にしたくない日本代表がしばらく続くとあって、
代表へのモチベーションが著しくダウンするのであった。

精神的成熟 [ 日本代表 ]

東アジア選手権日本対中国、1-0で勝利。
TBSの放送を録画で観た。
久しぶりに代表の試合で心揺さぶられる試合だった。

あれほどの逆境の中でよく勝ったと思うし、なにより、
相当カッカ来る状況で冷静にファイトする日本代表は、まさに岡田ジャパンと言ったところか。

特に安田が相手GKによる飛び蹴りで負傷退場した後の日本代表の献身的でアグレッシブな守備。
怒りをプレーへの活力に変える精神的な強さには脱帽である。
遠藤なんかも相当走っていて(最近この言葉は安くなっていてあまり使いたくないのだが)
感動すら覚えた。

同点にされていたらこの努力が報われなくなってしまうところだったが、本当によく耐えた。
日本代表が耐えに耐え、我慢に我慢を重ねてつかんだ勝利。
後から振り返って、あの試合の勝利が大きかったと記憶される試合になるかも知れない。

くさびの受け役 [ 日本代表 ]

東アジア選手権日本対北朝鮮は1-1の引き分け。
TBSの放送を録画で観た。

ほぼ2軍の日本。
失点はもちろん重要な課題だが、もっと重大なのは
ほとんどチャンスを作れなかった攻撃だろう。

いつもなら縦の動きの多い攻撃が、横方向が多かった。
FWへのくさびを多用して攻撃の第一歩とするには、
当たり前だがくさびをキープ出来て確実に味方へつなげられるFWが必須である。

もともとそういうタイプのFWが日本にはあまりいないこともあって
岡田監督下の日本代表において高原の存在は
必要欠くべからざるものだったが、今大会には招集されず。

代わりの田代起用だったはずだが、数回いいプレーを見せるもそれだけにとどまった。
もちろん周囲との連携もあるので田代ひとりのせいではない。
しかし、無茶苦茶体の強いチョンテセを1トップで有効に使った北朝鮮との差が際立つ結果に。

次は前田がポスト役で先発するかも知れない。

道半ば [ 日本代表 ]

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦はまだ観ていない。
だが、スポーツニュースでオシムの姿は見た。
我ながら驚いたが、ちょっとショックを受けてしまった。

眼光は以前と変わらないものの、憔悴した姿。
生死をさまようほどのものだったんだと容易に想像出来るその姿。
日本サッカーに愛情をそそいで、でも道半ばで倒れたその姿を
私たちは忘れてはならない。

縦 [ 日本代表 ]

岡田監督の初陣 日本代表対チリ代表。
家でTV観戦。
現地へ観戦に行った知り合いによると国立は”冷凍庫”だったとか(単に気候的な意味で)。

さて岡田監督の初戦ということで注目の集まった国際親善試合だが、
目に付いたのが、縦の動きが多いということ。
人もボールも。

ジーコ監督時代の日本代表が比較しやすいが
マイボールになって攻撃の機をうかがう時、DFラインでのボール回しをする。
右SBから右CBへ、そこから左SBへパス。
左SBがダイレクトで左CBへ戻し、また右CBにパス。
時折ボランチの選手が自ゴールを向いてボールを受けたりを織り交ぜはするが、
基本的にボールの動きは横が多い。

昨日の試合では違った。
まずくさびという感じである。
ダイレクトで戻すことになっても構わない。まずくさびを入れる。
そしてFWが下がってくさびを受ける時、必ず周囲の選手がオーバーラップをかける。
くさびを受けたFWが落としたボールは、今度はオーバーラップをかけた選手に出る。
という風にボールは縦に激しく動く。

上記のように初戦にしては結構はっきりと色を出せた試合だった。
しかしあと10日後にはワールドカップアジア3次予選が始まってしまう。
岡田監督率いる日本代表は、いきなり荒波立つ外海へと船出することになるわけで、
色を出せたとかどうこう言えるような状況ではない。
まぁ岡田監督は短期的には結果を出せる監督なので3次予選くらいなら心配する必要はないが。



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