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世界を見据える視線 [ 女子サッカー ]

オリンピック北京2008 女子最終予選 アウェイでのなでしこジャパン対ベトナム代表は
8-0の大勝でオリンピック出場権を獲得。
日本テレビの録画放送を観戦。

解説の川上直子も大橋監督も、内容は良くなかったと言っていたが、それほどでもないだろうと思う。
気温30度を感じさせないくらい選手は動けていたし、
多少ミスは目立ったものの、人もボールもよく動いて相手の穴を突けており、
前節のアウェイ韓国戦と比較にならないくらい、なでしこジャパンのサッカーは出来ていた。
あれで内容が良くないと言われたら、立つ瀬のないチーム関係者はごまんといるのではないだろうか。

確かに世界を見据える上では、見逃せないプレーはあった。
が、相手との力量差や、気温などを考えれば、致し方のない面もあったと思う。
まぁ、本番ではそんなことを言ってはいられないのだが。

本大会で活躍出来るかは、最大の弱点である、相手によるハイプレッシャーの中で、
如何に自分達のサッカーをするか、出来るかにかかっている。
ロープレッシャー下でのサッカーはもはや確立しているので、チームとして出来ることは少ない。
あとは個々のレベルアップに頼るのみだ。
日々のトレーニングの中でどれだけ本大会のイメージを持って出来るか、
そういう環境を作れるか、選手とスタッフの両肩にかかる期待は大きい。

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いつかは富士山のようにと願いを込めて [ 女子サッカー ]

NHK BSでやっていた
北京で咲け なでしこたち 〜サッカー女子日本代表〜を観た。

一般スポーツ紙に載る程度のニュースならチェックしている私くらいのなでしこファンからすれば、
あまり目新しい内容ではなかった。

番組で紹介された中で知らなかったことを挙げると、
なでしこジャパンにプロの選手は8人いること
(おそらくそのまま日本女子サッカー選手の中で8人ということになるだろう)。
荒川の勤めている西友の場所。
新調された代表スーツを着てる荒川は「仮面ライダーみたい」と言われていること(笑

なんと2つが荒川ネタである(笑
それはさて置き、番組中では荒川が職場で大切にされている様子がうかがえて少し安心した。

荒川が西友でレジ打ちをしていることはサッカーファンの間では割と知られているが
その立場上、他の企業所属選手と違って企業のイメージアップに寄与していない。
だから西友にしてみれば、わがままな契約社員とさして変わりないわけだ。
その荒川が職場の温かいバックアップを得ている様子は、やはり嬉しい。

だがそれは、荒川が西友でレジ打ちをしているのが不思議なくらいのレベルの選手だからこそである。
荒川に限らず、番組に登場したなでしこジャパンの選手たちは皆、
周囲の大いなる理解を得、その意味で恵まれている選手たちだが、
恵まれない環境で四苦八苦し、奮闘している大勢の選手たちによって
女子サッカーは支えられている。

投票受付中! [ 女子サッカー ]

なでしこリーグオールスター 2007(仮称)サポーター投票受付中

Jリーグと違って一人一回しか投票出来ない。

しかもセレクトする人数が変わっている。
イレブンを2チームではなく、7人を2チーム分選ぶ。
何故に7人?
上限は別に11人でいいんじゃないのかね。

インターネット投票は3週間後の7/16(月)まで。

功績 [ 女子サッカー ]

日本サッカー協会が「なでしこvision」を発表。
男子に勝るとも劣らない具体的な方針が示されている。

他国のサッカー協会の女子サッカー強化方針なんて知らないので推測になるけれど、
ここまで女子サッカーの強化に力を入れている国はないんじゃないだろうか。

この日本の女子サッカー強化の牽引車が誰あろう、川淵会長である。
会長就任時に発表した「キャプテンズ・ミッション」に、
女子サッカーの強化が含まれていたことに、少々驚きを感じたことを今でも覚えている。
私の知る限り(と言っても長沼、岡野、川淵の三人しか知らないが)、
女子を強化すると公言した会長は川淵しかいない。

低迷していた女子サッカーの回復には川淵会長率いる協会のバックアップの貢献が多大であり、
まさに川淵会長の功績と呼べるものだ。

最近、すっかり組織の腐った長といったイメージの定着してしまった川淵会長だが、
こういうところはもっと評価してもいい。

持ち越し(課題も突破も) [ 女子サッカー ]

毎度のことながら、私の予想は当たらない。
オリンピック北京2008 女子最終予選 アウェイでのなでしこジャパン対韓国代表は
2-2で引き分けに終わり、オリンピック出場決定は次戦に持ち越された。
BS日テレでTV観戦。

見違えるような韓国の動き。
DFラインは高く設定してコンパクトな中盤を形成し、
前から前から速いプレッシャーをかける。

先週のホームでの試合では引いた相手に対して自在にパスを回し
人もボールも動くサッカーから大量点を奪ったなでしこ攻撃陣は、
プレッシャーから逃げて中盤を飛ばすパスが多くなる。

加えて28度という気温も大きく影響したのか、
試合後に澤も語ったように、いつものなでしこのサッカーが出来ずに終わってしまった。

特に2-2の同点に追い付かれてからは、
かさにかかって来る相手の勢いに押されたのと疲労から
中盤での組み立てが出来なくなり、単純にDFの背後を狙うロングボール一辺倒になった。
相手のプレッシャーがきつい時の悪い癖だ。
同点にされるまではよく我慢していたが、2失点目をきっかけに決壊が破れたような印象だった。

早い段階でポスト役が出来る荒川を下げて、豊富な運動量と裏を突くのが得意な大谷を入れたのは
そういう意図もあったのだとは思うが、それにしても単調になり過ぎた。
大谷を入れることで、ピッチ上の選手たちに余計裏狙いを意識させてしまった気がする。

もちろん裏狙い自体を否定する気はない。
ただ、キック力に欠ける女子、それも世界的に見てキック力のない方の日本の場合、
ロングレンジで正確なボールを蹴れる確率は低い。
確率が低い割にFWの疲弊度が高いという、効率の良くない攻撃なのは確かだ。

オリンピックの予選としては次戦のアウェイベトナム戦で勝利すれば無条件で出場が決定するが、
監督も選手も、その目は既に世界を見据えている。
私が観始めた上田監督時代から抱える、相手のプレッシャーがきつい中で
いかに自分達のパスサッカーをやるかという課題を克服しなければ
世界に伍して行くことは出来ない。

何だか愚痴みたいだけど [ 女子サッカー ]

五輪代表の日本対マレーシアの観客数は18,020人
3月に国立で行われたシリア戦が18,495人だから、
値下げが奏効したのか、消化試合にも関わらず佳境の頃の動員数と変わらない結果になった。

こんな数字を見せられると、なでしこジャパンのファンである私はどうしても嘆いてしまう。
五輪代表の消化試合に18,000人も集まるなら、
なでしこジャパンの天王山にどうして9,000人弱しか集まらないのだろう。

なでしこジャパンの方が500円高いが、その代わりに五輪代表は平日開催だ。
これが条件として相殺されるとすれば、なでしこジャパンに不利な条件は見当たらない。

すなわちユーザから見てなでしこジャパンの商品価値がその程度であるという証左であり、
9,000弱という実数だけでなく、五輪代表との対比においても現実を突きつけられる結果となった。

なでしこジャパンはひたむきさが最大の売りである。
私としてはそれだけで商品価値としては十分なくらいだが、もうひとつある。
日本の代表の全カテゴリの中で、U17の次にいいサッカーを見せてくれるという点だ。
安定性を考慮すればNo.1と言っていい。

商品価値が低いなら仕方がない。
だが価値が高いのにそれが認められない。
そのことが残念でならない。

現実 [ 女子サッカー ]

昨日の北京五輪予選 韓国戦、目標の3万人に対して、動員数は8,779人だった。
3/10のプレーオフ メキシコ戦の動員数が10,107人だったから、
その時よりも減ってしまったわけだ。

ちなみに前回のFIFA女子ワールドカップ アメリカ2003のプレーオフ
メキシコ戦の動員が12,743人
2試合ともそれに及ばなかった(アテネ五輪予選 北朝鮮戦は言うに及ばず)。

1万人そこそこに終わった3/10のプレーオフの伸び悩みの原因を
Jとの日程が重なったためと私は考えていたが、
1万人にも届かなかった昨日の韓国戦が終わってみてはっきりしたことがある。
なでしこジャパンの観客動員はJの開催有無とは関係がない、ということだ。

Jの日程と丸かぶりだった3/10のメキシコ戦が1万人で、
Jの試合がなかった昨日の韓国戦が9千人弱だったのだから、
これはまぎれもない事実だ。

私が増加を期待したゴール裏の人数は、メキシコ戦とほとんど変わっていなかった。
ゴール裏のコアなサポーターは増えたけど、メインやバックのファンは減った、
というわけでもなかったわけだ。

結果的に試合そのものには完勝に終わった昨日の韓国戦だが、
前回のアテネ五輪予選 北朝鮮戦と同様、
日本の女子サッカーの存亡をかけた一戦だったことに変わりはない。
ではなぜ、サポーターによる草の根の努力も虚しく、今回は1万を切ってしまったのか。
それは単純に、マスメディアの露出の多寡だろう。

前回はサッカー協会が積極的にアピールし、メディアもそれに応えて盛んに取り上げた。
当日も地上波で生中継され、最高瞬間視聴率は31.1%を記録するなど、
まさに「日本女子サッカーの興廃此の一戦に在り」な状態だったわけだ。

マスメディアの助力がないとあの夜の再現は出来なかった。
試合には勝ったものの、つらい現実を突きつけられた夜だった。

王手 [ 女子サッカー ]

オリンピック北京2008 女子最終予選 なでしこジャパン対韓国代表は6-1で勝利。
完勝だった。

息苦しくなるような、胃の痛くなるような接戦を予想していたが、
日本と韓国との実力差は明らかなものがあり、途中から私は気が抜けてしまった。

韓国がホームでタイに不覚を取ったのは、実は”不覚”ではなく、実力で敗戦を喫したのだ。
グループAは日本の一強であり、2番手以降にタイと韓国、そしてベトナムが付ける。

おそらく事前のスカウティングで韓国は横の揺さぶりに弱いという情報があったのだろう、
サイドチェンジを多用し、クロスは大きくファーに蹴って中央へ折り返す。
元々素早く展開される日本のパスに対応しきれていなかった韓国守備陣は、
この揺さぶりによって完全にボールウォッチャーになっていた。

なでしこジャパンは1週間後のアウェイでも危なげなく勝つだろう。
これで、ほぼ決まりだ。

中国が開催国として予選を免除され、北朝鮮、オーストラリアと別組になるなど、
今回の日本は運に恵まれた。
あの記憶に残る4年前の再現も、持ち越しになった。



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