現実 [ 女子サッカー ]
昨日の北京五輪予選 韓国戦、目標の3万人に対して、動員数は8,779人だった。
3/10のプレーオフ メキシコ戦の動員数が10,107人だったから、
その時よりも減ってしまったわけだ。
ちなみに前回のFIFA女子ワールドカップ アメリカ2003のプレーオフ
メキシコ戦の動員が12,743人。
2試合ともそれに及ばなかった(アテネ五輪予選 北朝鮮戦は言うに及ばず)。
1万人そこそこに終わった3/10のプレーオフの伸び悩みの原因を
Jとの日程が重なったためと私は考えていたが、
1万人にも届かなかった昨日の韓国戦が終わってみてはっきりしたことがある。
なでしこジャパンの観客動員はJの開催有無とは関係がない、ということだ。
Jの日程と丸かぶりだった3/10のメキシコ戦が1万人で、
Jの試合がなかった昨日の韓国戦が9千人弱だったのだから、
これはまぎれもない事実だ。
私が増加を期待したゴール裏の人数は、メキシコ戦とほとんど変わっていなかった。
ゴール裏のコアなサポーターは増えたけど、メインやバックのファンは減った、
というわけでもなかったわけだ。
結果的に試合そのものには完勝に終わった昨日の韓国戦だが、
前回のアテネ五輪予選 北朝鮮戦と同様、
日本の女子サッカーの存亡をかけた一戦だったことに変わりはない。
ではなぜ、サポーターによる草の根の努力も虚しく、今回は1万を切ってしまったのか。
それは単純に、マスメディアの露出の多寡だろう。
前回はサッカー協会が積極的にアピールし、メディアもそれに応えて盛んに取り上げた。
当日も地上波で生中継され、最高瞬間視聴率は31.1%を記録するなど、
まさに「日本女子サッカーの興廃此の一戦に在り」な状態だったわけだ。
マスメディアの助力がないとあの夜の再現は出来なかった。
試合には勝ったものの、つらい現実を突きつけられた夜だった。