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持ち越し(課題も突破も) [ 女子サッカー ]

毎度のことながら、私の予想は当たらない。
オリンピック北京2008 女子最終予選 アウェイでのなでしこジャパン対韓国代表は
2-2で引き分けに終わり、オリンピック出場決定は次戦に持ち越された。
BS日テレでTV観戦。

見違えるような韓国の動き。
DFラインは高く設定してコンパクトな中盤を形成し、
前から前から速いプレッシャーをかける。

先週のホームでの試合では引いた相手に対して自在にパスを回し
人もボールも動くサッカーから大量点を奪ったなでしこ攻撃陣は、
プレッシャーから逃げて中盤を飛ばすパスが多くなる。

加えて28度という気温も大きく影響したのか、
試合後に澤も語ったように、いつものなでしこのサッカーが出来ずに終わってしまった。

特に2-2の同点に追い付かれてからは、
かさにかかって来る相手の勢いに押されたのと疲労から
中盤での組み立てが出来なくなり、単純にDFの背後を狙うロングボール一辺倒になった。
相手のプレッシャーがきつい時の悪い癖だ。
同点にされるまではよく我慢していたが、2失点目をきっかけに決壊が破れたような印象だった。

早い段階でポスト役が出来る荒川を下げて、豊富な運動量と裏を突くのが得意な大谷を入れたのは
そういう意図もあったのだとは思うが、それにしても単調になり過ぎた。
大谷を入れることで、ピッチ上の選手たちに余計裏狙いを意識させてしまった気がする。

もちろん裏狙い自体を否定する気はない。
ただ、キック力に欠ける女子、それも世界的に見てキック力のない方の日本の場合、
ロングレンジで正確なボールを蹴れる確率は低い。
確率が低い割にFWの疲弊度が高いという、効率の良くない攻撃なのは確かだ。

オリンピックの予選としては次戦のアウェイベトナム戦で勝利すれば無条件で出場が決定するが、
監督も選手も、その目は既に世界を見据えている。
私が観始めた上田監督時代から抱える、相手のプレッシャーがきつい中で
いかに自分達のパスサッカーをやるかという課題を克服しなければ
世界に伍して行くことは出来ない。

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