忍者ブログ[PR]
蹴唯雑音 忍者ブログ

[PR] [ ]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

スペインとナバスと揺り戻し [ その他サッカー ]

先ほど録画しておいたスペイン対ホンジュラスを観た。
第1戦を敗北してしまったスペインがどう立て直すのか注目だったが
最低限の結果は出したものの、内容的には不満の残る試合となった。

イニエスタが外れてF・トーレスが先発してCFに。
CFだったビジャは左ウイング、右ウイングにはシルバが外れてナバスが入った。

先制点はビジャが左サイドでボールを持ってカットイン、割と前半早い段階でゴールを奪った。
スペインは余裕を持ってパスを回すことができてかつ、シュートも撃てていたが、
何故だろう試合としてあまりおもしろくない。後半気付いたら寝てた。

そんな寝落ちするような試合で私をいきり立たせてくれたのが、第1戦に続いてナバスである。
確かにビジャの2点目をアシストしたし、PKも獲得した。
それだけで充分という向きもあるだろう。
しかし、それ以外の全てのプレーがひど過ぎる。

ドリブルを仕掛けては抜けず、ボールを奪われ、
クロスを入れては全く誰にも合わずあさっての方向に飛んでいく。
合ったのはそれこそビジャのアシストとなった、マイナスに戻すグラウンダーのパスくらい。

どうして代表に選ばれているのか、どうしてW杯の舞台で先発を張っているのか、さっぱりわからない。
腹立ち度は金子が解説してる時の意味不明なうめき声並みである。


ところでこの記事。
高まる戦術の重要性、サッカーの均質化

W杯のグループリーグも2周が終了したが、やっぱり守備的で退屈な試合が多い。
私が本格的に観始めたのは98年(94年はちらちらっとしか観ていない)からだが、
それ以降に限れば、これはかなり極端な傾向ではないだろうか。

ただ、今までの例で行くと、極端な方に振れると必ず揺り戻しが来る。
守備的サッカー至上主義なんぞそうは続かないと断言しよう。
いつになるかはわからないが。。。

PR

ハンドとラフプレーと退場とエラーノのシュート [ その他サッカー ]

先ほど録画しておいたブラジル対コートジボアールを観た。
期待していた一戦だが、なんとも言い難い試合だった。

まずルイス・ファビアーノの2点目がハンド絡みだった。
一連のプレーで2回手に当たっているが、最初の方は意図的と思われないので反則ではない。
しかし2度目のはトラップにいった手に当たっているので、これは明らかな反則だ。

そしてコートジボアールのラフプレー。
スパイクの裏を見せて相手のすねに当たるプレーがTVで観る限り2度。

最後にカカの退場。
状況としてはコートジボアールの選手がよそ見しながらカカにぶつかって行っている。
カカもややひじを突き出すような動作をしているが、
コートジボアールの選手は顔を押さえて倒れ込んでいる。
これは明白な演技であり、上記のようなラフプレーがファウルにさえ取られないで
カカが退場になるのは全くもって納得が行かない。

裏見せスパイクで負傷退場してしまったエラーノだが、
この選手のシュート、2得点(北朝鮮戦、コートジボアール戦1得点ずつ)とも私はかなり好きである。
両得点とも、ダイレクトに、インサイドキックで、グラウンダーの、コースを狙ったシュート。
最高である。

もちろんラストパスがグラウンダーの質の高いパスだったということもあるだろう。
ただ彼のシュートを観ていると、良いシュートには過大なパワーは不必要ということがわかる。
タイミング良く正確にコースを狙えば、思いっきり撃つ必要なんて全くない。

FWに上記のスキル、落ち着きを求めるのは当然だが、
日本代表でもJリーグでも、ラストパスを出す側が、
そういうシュートを撃てるようなパスを出すことを意識して欲しい
(先日書いたDFが戻りきる前にDFとGKの間に入れるクロスもそのひとつだ)。
そういった面から得点力不足、決定力不足を改善していって欲しい。

ブブゼラとアグエロとスナイデルとプロアクティブ [ その他サッカー ]

W杯南アフリカ2010 グループB第2戦アルゼンチン対韓国4-1。

韓国の虎の子の1点 メッシが「ブブゼラの騒音のせい」とケチ

あの音ってアフリカ(少なくとも南ア)の人が聞いたら応援になるのかね。
私の第一印象は、「見ろ、応援がハエの羽音のようだ」である。
今ではさすがに慣れてしまったが、文化の違いというものはおそろしいものだ。

それにしてもアルゼンチンの4点目、アグエロのアシストはすごかった。
ショートバウンドをダイレクトに右足アウトサイドで浮かせてイグアインの頭に合わせるって。
状況判断と技術が最高レベルにシンクロしてる。


オランダ代表スナイデルのW杯中間評価 「CLの方がはるかにレベル高い」

当たり前でしょ。今更何言ってんのあんた。
大丈夫かスナイデル。
プレーから窺える様子だと割とクレバーなイメージがあるが、
意外とそうでもないのだろうか。

大会期間中にその大会を評してリップサービス的に当たり障りのないことを言うのはよくあることだが、
マイナスイメージになるようなことを言うのは珍しい。
しかもそれが「CLの方がはるかにレベル高い」ってマジすげーよあんた。


スポニチのWorld Soccer Plusのコラム陣が日本の守備的戦術を嘆いている
(ただしメインの4人のうち西部謙司と戸塚啓は大会開幕以降更新をしていない)。

[二宮清純]覚悟の「現実対応型」で結果出した岡田ジャパン

[金子達仁]苦く悲しい「つなぎ」なき勝利

[山内雄司]この勝利を手放しで喜んでいいのか

私も彼らと同感である。
金子はかなり過激な言い方をしているが、大筋では同意だ。
まさか金子と意見が合うなんてね。

二宮清純の言葉を借りれば、私も日本代表にはプロアクティブ型のサッカーをして欲しいと思っている。
まあ当ブログによく来られる方であればもう耳にタコほど読まれていることだろう。
代表というのはその国のサッカーの頂点であり、
その国のサッカー観、もっと言えば美学を映すものであると思う。
国外に対しても、国内に対しても、その国におけるサッカーとはこういうものだと示すような。

イタリアみたいに1-0で勝つことが美学であるような国なら別に構わない。
が、日本はそうではないだろう。
そういう国で短期視点的な、視野狭窄的な1勝を取って行ったところで、
長期的には人気が落ち、スポーツとして衰退していく。
そんなの杞憂だよと大多数の人が言うのならばいいけどね。
いや、やっぱり私は嫌だな(笑

求む、スペイン怒涛の2連勝 [ その他サッカー ]

W杯南アフリカ2010 グループH第1戦スペイン対スイス0-1。

スペインのパスワークはさすがだった。
的確なポジショニング、多少のプレッシャーはものともしないボールテクニック、
正確なパス、トラップ。

攻撃的だったかという観点で言えば、攻撃的だったと思う。
まず攻撃にかける人数が違う。CBとアンカー1人以外は全員攻撃。
リスクを負って初めて攻撃的だと言えると思うので、この条件は外せない。

そして主導権を握ること、ボールを支配することも出来ていた。
リアクションサッカーでは攻撃的とは言えないという理由からである
(これら攻撃的であることの条件については以前書いた)。

ただ、オシムも言っていた通り、もう少しスピードを上げると良かった。
相手が待ち構えているところへ攻撃を仕掛けるのは
いくらテクニックやグループ戦術に優れていても限界がある。
スイスのように体格も屈強で守備戦術に長けている国なら尚更。

ただ、スピードを生かせる状況でもっとアグレッシブに行くには
先は長過ぎたし、コンディションもそこまで上がってなかったのかも知れない。
交代で出てきたフェルナンド・トーレスは明らかに動きにキレがなかったし、
オシムはイニエスタのコンディションが良くなかったと言っていた(確か)。

ついでにフェルナンド・トーレスと同時に交代出場したナバスに言及すると、ひどかったと思う。
私はリーガを観られる環境にないので普段の彼のプレーぶりを知らないのだが、
まず第1にDFを抜けない。果敢にドリブルを仕掛けてはいたが、
如何せんかわせないので半抜き状態でクロスを上げるしかない。
セルヒオ・ラモスの負傷で彼のサポートが受けられなかったのは確かに痛いが、
それにしてもという感じだ。

また半抜き状態だろうが何だろうが、クロスの精度さえ良ければ何の問題もないが、
結構な人数ゴール前に詰めているにも関わらず全く合わないボールばかり。
はっきり言ってクロスが下手にしか見えない。
しかもそのナバスに右CKを蹴らせるスペインて。
プレイスキック得意な人ほかにいくらもいるでしょ。どういうことよ。

まあそんなこんなでスペインは負けてしまった。
友人と予想をして(ベタだが)優勝候補筆頭に上げていたのでこれはヤバいですな。
ちなみにこの予想にお金はかかっていない、たぶん。

攻撃的にいこう [ その他サッカー ]

今日でグループリーグ第1戦が一回りする。
これまで10試合程度観てきたけど、W杯初戦ということを割り引いても
低調な試合が多かったという印象だ。

みんな失点を怖がって慎重な、慎重過ぎる試合運びが多い。
チリは結構攻撃的だったけど、これから始まるスペインはどうかな。

本来攻撃的なスペインではあるけれど、やはり初戦ということで慎重に入るかも知れない。
チリはビエルサというちょっと変わった人が監督だから、
そのせいでほかと違っていた可能性もあながち否定できないし。

第2戦以降は積極的な、攻撃的な試合が増えることを期待したい。

クロスの入れ方 [ その他サッカー ]

メッシにレーザービームの洗礼

これTVで観てて気付いた。
フリーキックのボールをセットした後、ピッチ上で青色の円がゆらゆらしていて
何だろう、もしや、とは思ったが。

やっちまったな、ナイジェリア。
開催国でなかったのがせめてもの救いか。

サッカーは野球と違って選手が常に動いてるから、やるとしたらセットプレイしかない。
今後もセットプレイ時には注意したい。


そしていよいよせまる日本の初戦。
勝利への秘策はマシンガン・クロス

マシンガンうんぬんは別として、現日本代表のひとつのコンセプト、
”早いタイミングでニアに速いクロスを入れる”は
東京サポ的には徳永が代表戦でやっていたアーリー気味クロスが即座に思い浮かぶと思うが、
この、DFが戻りきる前にDFとGKの間に入れるクロスはカメルーン対策としてではなく、
そして現代表だけでなく、Jリーグ含め日本全体でもっと共有すべきプレーだと思う。

何故か日本では、サイドをえぐってからプルバックでクロスを上げるのが常套
とされてる節があるが、はっきり言ってそれでは、ゴールへの確率を下げるだけだと思う。

プルバック推奨の論拠とされているのが、
「マイナスのボールはDFが守りにくい、何故ならボールと相手FWを
同時に視野に入れるのが難しいから」
というものだが、それならDFが自ゴール方向へ戻る途中に入れられる方が
もっと守りにくいだろう。
戻りきった状態(プルバックの場合)と戻り途中の状態(アーリーの場合)の違いである。

そしてクロスを受ける側も合わせやすい。
立ち止まった状態でクロスが来るよりも、ゴール方向に走ってる状態でクロスが来た方が
決める確率の高いシュートを撃ちやすい。
少なくとも私が自分でプレーする感覚ではそうだ。

サイドからクロスを入れる時にも、受ける側として上記のような感覚を持っているので、
アーリーのタイミングで入れることをまず第1に考える。
日本代表でもJリーグでもどうして、DFが戻りきる前にDFとGKの間に入れるクロスを
もっと多用しないのか、不思議でならない。
その方が可能性が高いのに。

だいたい、えぐった所で一生懸命フェイントでDFひとりかわして入れても、
精度が悪いんだからさ。

ミスの重み [ その他サッカー ]

これは全くの個人的な感想だが、日本のサポーターは、
サッカーにおけるミスに対して厳しい印象がある
(これは他国との比較ではなく、生の反応を知っているのが日本だけだから)。
1つの技術的ミスに過剰に反応し過ぎる。

サッカーというスポーツが、足でボールを扱うという特性を考えれば
もうちょっとミスに対して寛容であってもいいのではないだろうか。
手と比較して何倍も不器用なのだから、
プロだからミスしないというものでもないと私は思っている。

で、この記事である。
1失点で“戦犯”…GK稼業は辛いよ

記事が言いたいことはわかる。
基本的に攻撃陣と守備陣では、得点/失点に対する捉え方が違う。
そして敵の守備網を破って点を獲得する攻撃陣が華々しく見えるのは致し方ない。

しかし今回の場合はGKだ。
手が使えるんである。
ミスが多いスポーツであるのは前述の通り足でボールを扱うからであって、
GKは当然のことながらこれには当てはまらない。
ミスの重みが違う。
グリーンのようなミスは糾弾されるべきだろう。

まあしかしグリーンの明らかなミスは別として、
今大会はボールの特性からGKに不利な大会になるだろうという事前の予想とは裏腹に
意外にもGKのファインセーブが(それから何故かGK正面へのシュートが)目立つ。
だからかどうかわからないが、得点が少ない。
ジャブラニに慣れることによって今後この状況が変わるのか変わらないのか、注目だ。

森島引退に寄せて [ その他サッカー ]

森島が引退した。
セレッソは既に天皇杯敗退しているので、
先日の12/6のJ2第45節愛媛戦が正真正銘のラストゲームということになるのだろうか。

森島は独特な選手だった。
体は小さく、フィジカルが強いわけではなく、スピードが速いわけでもない。
卓越したボールテクニックを持っているわけではないし、パスセンスに優れるわけでもない。

ずいぶんと否定的なことを書き連ねたが、それでもやっぱり森島はすごい選手だ。
じゃあ一体何がすごいのかと言えば、
スペースを察知する嗅覚である。

東京の羽生が自ら動いてスペースを作り出す選手であるのに対し、
森島はその逆で、ぽっかりと空いたスペースに絶妙のタイミングで飛び込んで来る。
その嗅覚たるや、全盛期の森島は世界的に見ても(私の知る限りだが)
他に比べる者のないくらいすごかった。

やはり思い出すのがアジアカップレバノン2000での森島で、
既に決勝トーナメント進出を決めていたカタール戦を除く全試合にトップ下として先発。
8-1とウズベキスタンを粉砕した試合では、前半早々の7分に先制点を挙げている。

この時の布陣は左サイドハーフに中村俊輔、
ボランチに名波(と稲本)と良いパサーがいたわけだが、
森島の動きによって攻撃がものすごく活性化した。

スペースを見つけてもパサーが出せるタイミングをうまく図らなければ
そのスペースを有効活用することは出来なくて、
早ければ単にスペースを埋めるだけになってしまうし、遅ければ当然チャンスにならない。
森島はスペースを察知する嗅覚だけでなく、
パサーとの呼吸を合わせる才能も抜群だったということだ。

もうひとつ忘れられないのが、ワールドカップ日韓2002グループリーグチュニジア戦。
この試合はトゥルシエがムチャクチャカッコ良い交代を見せたことでも忘れがたい。

引き分けでも決勝トーナメント進出の決まるという状況で、前半0-0で終えた日本。
普通なら現状維持だろう。
だがトゥルシエは動く。
後半開始から森島と市川を投入というなんと2枚替え。
引き分けで進出決定なんてケチくさいことはしねぇ、勝つんだ、勝つぞオラーー!!
そんな叫び声が聞こえてきそうな選手交代である。

その期待に応えて後半開始直後の3分、森島がゴールを決める。
うわあああああああああ!!
最高だ、最高だぜ森島!!!

私は、アジアカップレバノン2000での森島の勇姿を、
日本サッカー史上初のワールドカップ決勝トーナメント進出を決定付けたあの森島のゴールを、
生涯忘れることはないだろう。



前のページ | MAIN | 次のページ