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森島引退に寄せて [ その他サッカー ]

森島が引退した。
セレッソは既に天皇杯敗退しているので、
先日の12/6のJ2第45節愛媛戦が正真正銘のラストゲームということになるのだろうか。

森島は独特な選手だった。
体は小さく、フィジカルが強いわけではなく、スピードが速いわけでもない。
卓越したボールテクニックを持っているわけではないし、パスセンスに優れるわけでもない。

ずいぶんと否定的なことを書き連ねたが、それでもやっぱり森島はすごい選手だ。
じゃあ一体何がすごいのかと言えば、
スペースを察知する嗅覚である。

東京の羽生が自ら動いてスペースを作り出す選手であるのに対し、
森島はその逆で、ぽっかりと空いたスペースに絶妙のタイミングで飛び込んで来る。
その嗅覚たるや、全盛期の森島は世界的に見ても(私の知る限りだが)
他に比べる者のないくらいすごかった。

やはり思い出すのがアジアカップレバノン2000での森島で、
既に決勝トーナメント進出を決めていたカタール戦を除く全試合にトップ下として先発。
8-1とウズベキスタンを粉砕した試合では、前半早々の7分に先制点を挙げている。

この時の布陣は左サイドハーフに中村俊輔、
ボランチに名波(と稲本)と良いパサーがいたわけだが、
森島の動きによって攻撃がものすごく活性化した。

スペースを見つけてもパサーが出せるタイミングをうまく図らなければ
そのスペースを有効活用することは出来なくて、
早ければ単にスペースを埋めるだけになってしまうし、遅ければ当然チャンスにならない。
森島はスペースを察知する嗅覚だけでなく、
パサーとの呼吸を合わせる才能も抜群だったということだ。

もうひとつ忘れられないのが、ワールドカップ日韓2002グループリーグチュニジア戦。
この試合はトゥルシエがムチャクチャカッコ良い交代を見せたことでも忘れがたい。

引き分けでも決勝トーナメント進出の決まるという状況で、前半0-0で終えた日本。
普通なら現状維持だろう。
だがトゥルシエは動く。
後半開始から森島と市川を投入というなんと2枚替え。
引き分けで進出決定なんてケチくさいことはしねぇ、勝つんだ、勝つぞオラーー!!
そんな叫び声が聞こえてきそうな選手交代である。

その期待に応えて後半開始直後の3分、森島がゴールを決める。
うわあああああああああ!!
最高だ、最高だぜ森島!!!

私は、アジアカップレバノン2000での森島の勇姿を、
日本サッカー史上初のワールドカップ決勝トーナメント進出を決定付けたあの森島のゴールを、
生涯忘れることはないだろう。

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