自信へ [ 年代別代表 ]
1試合の中で悪い点を修正する。
現在ワールドユースオランダ2005に出場しているユース代表は、これが全く出来なかった。
去年のアジアユースの時には。
試合前に決めたプランから逸脱できない、時間帯に応じた対処が出来ない。
それは”黄金世代”の次、山瀬や前田が中心だった01年ワールドユースでの戦い振りを彷佛とさせた。
1トップ2シャドー(ちなみに初戦は1トップ前田、2シャドーが飯尾と山瀬)でドリブルとワンツーを多用し、
華麗な中央突破を図る。01WY組の基本戦術である。
ハマれば美しい。
だが、ゴール前を固めた相手にしゃにむに中央突破を図り、
まるで馬鹿の一つ覚えのように何度も何度も玉砕する姿は、目を覆いたくなるひどい有り様だった。
しかし。
アジアユースでWYへの出場権を獲得しながらも、じれったさでは01WY組に見劣りしなかった05WY組は
1年後の本大会初戦の後半、やられまくった前半からは想像できないほど修正をしてきた。
静かで、まるで解説のように大熊監督の声が響き渡っていたアジアユース。
本大会初戦は、開催国オランダが相手ということもあり、監督の指示が格段に通りにくい状況にあった。
そして適切な選手交代も、遂行する選手たちが適切なプレーを選択して初めて機能する。
このまま行けば0−5の虐殺モードから、手ごたえの感じられる1−2の惜敗まで持ち込んだのには
黄金世代以降のユース代表になかった逞しさを感じさせる。
感じた手ごたえを、確たる自信に進化させるためにも、次は勝利が欲しい。
外 [ 日本代表 ]
日本代表がW杯ドイツ2006の出場権を獲得。
まずは一安心。
今回はアジアカップの時のような自作自演的感動はなかった。
が、スタジアムの外から声援を送り続けたサポーターに私は感動した。
試合中から、彼らは映像を観られているのだろうかと気になっていたが、
やっぱり観られていなくて、携帯で連絡を取り合って状況を把握していたのだ。
いやぁ、すごい。
彼らが得られる個人的な利益などは一切ない。
ただ、自分たちはあの無観客の北朝鮮戦でも声援を送り続けたという自負だけだ。
私は東京に対して、あそこまで自己犠牲的になれるだろうか。
あの状況で、ホテル内TV観戦ではなく、スタジアム外応援を選べるだろうか。
ちょっと自信がない。
ニュースで見るとウルトラスの横断幕にウルトラスのTシャツ。
そして12番ゲート。
もちろんウルトラスのメンバー以外のサポーターもいただろうが、
ウルトラスが中心的役割を果たしていただろうと推察される。
最近は批判の声もあったウルトラスであるが、ここへ来て面目躍如といったところだ。
いずれにせよ、あそこまで無私、無我で応援するサポーターの姿を見せられるとは。
私には代表の戦いぶりよりもよっぽど清新に映った。
代表選手たちはこんな素晴らしいサポーターがいてくれることを
いつでも心に留めて戦って欲しいものだ。
空白の代表 [ 日本代表 ]
北朝鮮戦出場停止の左サイド三都主の穴は誰が埋めるのか。
ジーコの選択は、中田浩。
ありゃ、三浦淳は?
北朝鮮戦メンバーが鹿島ばっかじゃん、という突っ込みは横へ置いておいて、私は何故に中田浩なのかが疑問だ。
同じ鹿島でも、守備に難ありのドリブラーという意味では、本山の方がタイプ的に三都主と似通っているからだ。
三浦淳というバックアッパーがいるのを差し置いて、本山というのならまだわかるが
どうしてサイドの選手でもなんでもない中田浩なのか。
私の知っている限りにおいては、352のサイドをやったのはマルセイユでの数試合だけだ。
三浦淳、本山、中田浩と並べてみて、中田浩を選ぶ理由を推測せよという問題を出題されたなら、
私は攻撃よりも守備力を重視したから、という回答しか見つけられない。
何と言うか、リアリズムに挫かれた理想を目の当たりにさせられて、少し哀しい。
かつては4バックのサイドに三都主を起用していたあのジーコが、
今や352のサイドに中田浩である。
だが、ジーコ個人の変節だけなら、こんなことは笑えば済む話だ。
ここ10数年の日本サッカーが急速に発展した最大の根本的要因は、
アジアを勝ち抜き、世界に伍していくために必要なものを現状から分析し、
中長期的な計画を立て、それに基づいて育成・強化を行ってきたからだろう。
こう書くと当たり前で簡単なようだが、的確な分析力、企画力、資金、遂行能力と
どれか一つでも欠けていたら、ここまで長足の進歩はなかったろう。
そして現日本代表監督ジーコには、全くそれらの能力が備わっていない。
今まで散々書いて来た通りだ。
理想の追求に必要な能力を何一つ持たないくせに、おいしい事ばかり並べ立ててきて
W杯予選の最後にたどり着いたのが、352のサイドにボランチ起用という消極的な選手起用と
”ボールの後ろに8人残す”という守備的戦術だったとは、笑うに笑えない。
日本代表という日本サッカーの頂点が
ジーコという素人監督に振り回されてきた(?何もやってこなかった?)この3年もしくは4年間は、
空白の3(4)年間として日本サッカー史に刻まれるだろう。
歳月と伝統 [ 日本代表 ]
サッカーの試合3日前にやり投げって(笑
それはさて置き。
バーレーンの疲労の遠因が、アジアカップにあったとはちょっと皮肉だ。
しかし、こうした事につまずいて挫折しながらも
少しずつ歩んでいくことが、”伝統”というあやふやなものを形作るんだろうと思う。
今のバーレーンは10数年前の日本の状況に重なる。
人口に大きな隔たりがあるので、現在の日本クラスの選手層を築くにはもっと時間がかかるかも知れないが
少し前まで日本ってあんな感じだったんだろうなと思うと
10数年という歳月を実体を伴って見せられているような、そんな気がする。
そして実に感慨深い。
ここまで来たんだなぁと。
またさらに10年後、日本はどんなポジションにいるのだろうか。
まだあるぞ [ FC東京 ]
ナビ杯予選リーグ第5節柏戦は00で引き分け。
守備は安定してきて2試合連続の0封。
だが相変わらずの得点力不足。
昨シーズン公式戦で18ゴールも奪い、今シーズンもこれまで5ゴールと
トップスコアラーだったルーカスが帰って来ないことには解決しそうもない。
ルーカスの代役に祐介はまだ早い。
せめて阿部がいてくれたら。
と、東京サポの誰もが思ってはいるだろうが。
今年のナビ杯はJ1チーム数が増えたおかげで、グループ2位になっても勝ち抜きが確定しない。
各グループ2位チームのさらに上位2チームしか勝ち上がれないから
C組2位さえも自力不可能になった今、状況は非常に厳しい。
しかし思い返せば0405シーズンは、日本人が所属するチームの奇跡の残留劇が3つもあった。
稲本のWBAが、最終節で最下位から3チームをごぼう抜きして残留圏内に滑り込み、
中田のフィオレンティーナが、最終節で9チームが絡んだ壮絶な残留争いに
降格確率67.5%と言われながらも19位からまさかの残留。
大久保のマジョルカは、一時はクーペル監督ですら「残留は奇跡次第だ」と吐露するほど
絶望的な状況だったが、大逆転で残留を果たした。
要はあきらめちゃいかんつーことで。
あきらめたらそこで全てが終わる。
”オレンジ”でも言ってたっけ。
「あきらめちゃダメだ。できること全部やるまで」
大久保 -シーズンを終えて [ その他サッカー ]
大久保である。
以前スペインデビュー直前にメンタルの未成熟さを理由として、成功しないと書いた。
しかし結果は大成功とは言えないまでも、なかなかのものだった。
残留を決めた最終戦でゴールを決めていればもちろん文句なしだったが、
それでも最初と最後で強烈な印象を残し、来季に十分つながるシーズンだったと言える。
松井の成功といい、大久保の成功といい、私の予想は外れてばかりだが
大久保に関して言えば、予想とのズレが生じた理由として、メンタルにおける成長があったと指摘したい。
大久保が3得点に絡み、自身も1得点したデポル戦。
大久保の先制アシストがよほど頭にきたのだろう、「ちょっとそれはどうなの?」と突っこみたくなるような
あからさまに足を狙ったファウルをデポルDFが連発した。
大久保はそれに対して全く取り合わず、冷静さを保ち続けていた。
やはり結婚や子供が出来たことで精神的な成長があったのだろうか。
相手とやりあう場面もあるのだが、デポル戦の様子を見てしまうと
ある程度コントロールし、ある程度計算してやっているのではないかと思えてくる。
監督に実力を知ってもらう手間はもう割いた。
メンタル面の問題もクリアした。
来シーズンは開幕からレギュラーとして活躍し、リーガ内におけるステップアップの年としたい。
兵どもが夢の跡 [ 日本代表 ]
キリンカップ第2戦UAE戦は01の敗戦。
この試合は情報をシャットアウトしておいて帰宅後、夜10時半頃からビデオで観始めた。
少し前までは親善試合でも何でも、内容が期待薄であろうと何だろうと
出来る限りスタジアムへ足を運んでいたが、最近ではそんな気もなくなってしまった。
観終わった後、こんな試合になることがわかっていながら
わざわざ時間作って金を出して、俺もアホの一人だよ、と自嘲の念に駆られる。
なんてことを繰り返してきたが、アホの私でも、さすがに学習してしまった。
だから対戦相手的に観るべきもののない今回のキリンカップは、
最初からチケットを取る気にすらならなかった。
果たしてその結果は、連敗となる01の敗戦によって、タイトル獲得どころか日本は最下位。
ペルーとUAEの両国優勝となった。
これは私の勝手な想像だが、キリンにしてみれば、欧州や南米の列強相手ならともかく
何故南米予選で10ヶ国中9位に沈む南米の二流国ペルーや、
1次でアジア予選から姿を消したアジアの二流国UAEに
強化資金をプレゼントしなければならないのかと今頃思っているのではないだろうか。
元々内容に非常に乏しかったジーコジャパン。
美辞麗句を並べ立てていたジーコも実質的な結果至上主義から
今回、初めて明確に攻撃的、自由といった看板を下ろす姿勢を打ち出したUAE戦だった。
しかしこの結果。
結果は出ているという一点のみによって批判を逃れてきたジーコジャパンから結果を取ったら、
一体何が、何が残るというのだろうか。
このまま行ってしまうなら、夢の残骸だけってことに。
ああ想像したくない。
それだけはせめて避けたい。
トンネルを抜けると [ FC東京 ]
ナビ杯予選リーグ第4節大分戦は20で勝利。
家でネットの速報を追っていた。
リロード時間を1分に設定してSUPER SOCCERで。
勝利が確定した瞬間に東京オフィシャルに切り替えると
”サーバが見つかりません”
そんなにアクセスしてたのか、みんな。
データを見るとシュート数に大差が。
大分4本に対し、東京16本。
にも関わらず、支配率は55対45。
奪って速攻、シュートまで。
そういう意図が結果に結びついた。
スタイルが結果に反映された一つの要因は、枠内シュート率がそこそこ高かったこともあるだろう。
16本中、6本が枠内シュート。
そして祐介がすごい。
半分の8本が祐介の放ったシュートだ。
出場時間が85分だから、10分ちょいに1本撃っていることになる。
やっと抜け出た長かったトンネル。
もう当分遠慮したいね、トンネルに入るのは。