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ほぼパーフェクト [ 女子サッカー ]

北京五輪女子サッカー1次リーグ なでしこジャパン対ノルウェー代表はなんと5-1の大勝。
総合テレビは前半ダイジェスト、後半ライブの変則中継だったけど、
最高の後半を生で観られて良かった。

前節アメリカ戦は同じく総合テレビの放送だったが超ダイジェスト版での放送。
放送時間にはもう負けが決まっていたせいもあったという事情はあるにせよ、
ファンとしては悲しかった。
それだけに、今日のノルウェー戦のライブ中継の勝利は喜びもひとしおってところ。

前半、先制された直後の同点は左からのクロスに右サイドバックの近賀が飛び込んだ。
流れの中でゴール前まで詰めた近賀の積極性が生んだ素晴らしいゴール。

ニュージーランド戦の時にも少し触れたが、
成長を感じたのは後半立ち上がりのノルウェーが押し込んで来た時。
冷静に跳ね返してカウンターから勝ち越しゴールを奪った。

2、3年くらい前まではまず間違いなく、
ガンガン来られると相手の攻撃を防いでもただ蹴るだけになってしまっていたが
うまいことかわして自分たちのペースに引き戻すことが出来るようになった。

具体的にどうやったのかはわからないけれど、日々の練習や、
世界の強豪相手の海外遠征で経験を得たことの積み重ねだろう。
昨年2月のキプロス遠征でノルウェー相手に勝っていることも
今日の自信につながっているのは想像に難くない。

リードした後の試合運びにも成長を感じさせた。
前へかかりたい相手を焦らすようにDFラインでゆっくり回し、機を見て素早くボールを前へ運ぶ。
その中で随所にいいラン、気の利いたパス、小気味良いドリブルが入り、
観ていて気持ち良いこと。

次戦準々決勝の相手は中国らしい。
強敵かつホームチームだが、またいいサッカーをみせてくれ。

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厳しい〜〜〜けど頑張れ [ 女子サッカー ]

北京五輪女子サッカー1次リーグ なでしこジャパン対ニュージーランド代表をTV観戦。
2-2の引き分け。
とにかく失点がもったいな過ぎた。

1失点目は完全なミス。
右SBの周囲確認ミス、それに他の選手の指示もれ。

クリアしづらい場所なのはわかる。
でもゴール真ん前のあの場所ではとりあえず蹴っとくべきだろう。
見送ればラインを割るような軌道でもなかったし。
単純なミスからあまりにも大きな代償を払った。

2失点目は審判の判定が疑問だ。
TVで観る限りどこがファウルなのか全くわからない。

PKという判定を下すには、ペナルティエリア内でただファウルがあっただけではダメだ。
1点に値するファウルでなければ。
得点の入りにくいサッカーという競技でペナルティエリア内でのファウルを厳格に取っていたら
試合がめちゃくちゃになってしまう。

日本が1点返したPKでも、はっきり言って全くPKを取るような場面ではなかった。
おそらくこれであいこにしたのだろう。
だが日本の2失点目が試合展開に及ぼした影響は大きかったと思う。

2点のビハインドを追い付いただけでなく、その内容も良かった。
序盤、バンバンロングボールを蹴っていた時には
いつもの悪い癖が出てるのか、それともあえてやってるのか判断がつかなかったけど
その後の様子ではっきり狙ってやってるのがわかった。

ニュージーランドが試合開始から激しくボールを奪いにくることを予想して
それを避けるためにわざと長いボールを蹴り、
ハイプレッシャーが弱まると見るやショートパスに切り替える。

よく動いてパスを交わして、完全に相手DFを崩してのシュートシーンが多かったのに、
得点はPKとFKからの得点。
これには大野がブレーキになってしまったことが大きい。
完全に1点のシーンが3本はあったが、2本キーパー、1本枠外。
Not her dayというやつだな。
もう少し早い段階で交代させた方が良かったかも知れない。

これからアメリカ、ノルウェーの強豪と対戦することになるなでしこジャパン。
1次リーグ突破が厳しくなってしまったが、逆境を跳ね返せるか。

鮫島 [ 女子サッカー ]

既に数日前のニュースだが
なでしこジャパン キプロス遠征メンバー発表

一見してわかる通り、新戦力の発掘を意図した選考となっている。
中でも学生からの抜擢が目立つ。

 DF 熊谷紗希  常盤木学園高等学校
 MF 佐藤衣里子 早稲田大学
 FW 後藤三知  常盤木学園高等学校

しかし、私の個人的な注目選手はマリーゼの鮫島彩。
各年代での代表選出経験はあるものの、フル代表は初招集だ。

鮫島は昨シーズンのなでしこリーグカップ準決勝で観た選手。
やや個人能力に劣るマリーゼの選手の中で、際立つボールテクニックを持つ。
浦和との準決勝では最後の最後で力を振り絞って仕掛けたドリブル突破が同点PKを呼び込んだ。

テクニックと最後まで頑張れるスキルを兼ね備える私好みの選手なのである。
ただ、現代表の攻撃的な選手は総じてスキルが非常に高い。
そこに割り込むとなると、ちょっと厳しいか...

自信を胸に [ 女子サッカー ]

東アジア女子選手権 なでしこジャパン対中国女子代表は3-0の完勝。
TBSの録画放送で観戦。

解説の野田朱美は
「課題はいっぱいあるけど、今日はとにかく優勝出来たことを喜びましょう」
って言ってたけど、この試合に関してはほぼ完璧だと思う。
心配していたラフプレーもあまりなく、爽快な試合だった。

なでしこは、体格のいい相手にガンガンプレッシャーに来られると
途端に力を発揮出来なくなるという弱点を持っている。
放送中で言われていたが、中国のGKは確か183cmとなんとヨシカツよりもデカイ。
CBもデカイし、ヨーロッパの巨人国並みである。

その中国がかけてきた序盤のプレッシングをかわして自分達のペースに持ち込むことが出来た。
そしてそれ以降は試合を通してなでしこペース。
やや落ち目だがかつては世界のトップ3だった中国女子代表を圧倒した。

守備でも池田が復帰し、安定感抜群のディフェンスブロックを築く。
相手のミスにも助けられて高い位置でもボールを奪えて速攻につなげられた。

巧みに相手の裏を突く攻撃とスキルフルなドリブルで完全に崩す場面が続出。
あれだけ崩せばシュートもそら入るわなぁというくらい。

オリンピックを控え、大きな自信を得た大会になった。

快勝、だが次戦が... [ 女子サッカー ]

東アジア女子選手権 なでしこジャパン対韓国女子代表は2-0の勝利。
TBSの放送を録画で観戦。

あれだけ高い位置でボールを奪えて、高い位置で前を向いてボールを保持出来れば
そりゃ勝てるだろうという、そういう試合。

大橋監督時代よりさらに運動量の上がった前からの守備。
DFリーダーの池田が不在の中、安定感抜群のCBコンビ。
体が強く、冴え渡る読みで中田ヒデ的なDF力を見せるボランチ澤。
佐々木新監督にとっても、収穫の多い大会になっているんじゃないだろうか。

攻撃も多彩だ。
ベレーザ勢を中心としたたくさんの選手が絡んで構築される攻撃は
ダイレクトプレーも多く、観ていて楽しい。

ただ、これが北京五輪で対戦する国相手に通用するかどうかは正直言ってわからない。
相変わらず世界トップクラスの質を誇ってはいるが。

心配なことがふたつある。
初戦から体調不良の池田に加え、宇津木と阪口も体調不良でベンチ登録されなかったこと。
何か悪いものでも食べたのか。

もうひとつは、男子の対中国戦の再現がないかどうかである。
日本2勝、中国1勝1敗で迎える第3戦は、中国が勝てば優勝。
男子のあの試合を観るだけでもかなり不安にさせられるのに
女子の場合は優勝がかかっている。
相当ヤバいことになりそうな予感だ。

守備から入れ [ 女子サッカー ]

東アジア女子選手権 なでしこジャパン対北朝鮮女子代表は3-2の勝利。
これまたTBSの録画中継で。

佐々木監督は就任会見で「相手の良さを消す」と述べ、
大橋前監督よりも守備に重きを置いた戦術をとることをうかがわせた。

が、初戦となったこの東アジア選手権で披露された布陣を見ると
フラットに並んだ中盤に守備的な選手は一人もいないという攻撃的布陣だった。

おそらく、ボールを奪った後に多彩な攻撃を仕掛けたいという意図が先にあり、
それで攻撃的選手を多数使うことを可能にするために
守備意識の向上を目的とした発言だったのではないだろうか。

攻撃に長けた選手を多く起用するには、足りない守備力をどこかで補わなくてはならない。
それをひとりひとりの激しいプレスで、守備意識の強化で補おうということで、
そのための意識付けや練習をやってきたに違いない。
ただ、まだ準備期間が少なかったことも合って、それほど有効に機能していたとは言いがたい。

序盤はあの北朝鮮に対してボールに対する出足の良さを見せて優位に立ったが
前半半ば過ぎから押し込まれると盛り返せない。
一対一で負けるシーンが多く、相手の攻撃を跳ね返すのは最終局面まで持ち込まれてから。
苦し紛れのクリアが続いた。

攻撃面でもスピーディなパスワークも見られたが、ミスも多かった。
3点のうち2点はセットプレイだし、澤の決勝点はすごいゴールだけに、
意図した攻撃の成果とはいい難い。

しかし何はともあれ勝った。
初制覇に向けて、次はどんな戦いを見せてくれるのか。

注目は山口 [ 女子サッカー ]

なでしこジャパントレーニングキャンプメンバー発表
約1ヶ月後、2/18の北朝鮮戦を皮切りに始まる東アジア選手権に向けたキャンプ。
佐々木新監督就任後、初のキャンプになる。

大方の選手に目新しさはないが、注目はこの選手。

山口 麻美
YAMAGUCHI Mami 1986.08.06 165cm/52kg フロリダ州立大学
北京五輪予選で招集されていたらしいが、全く知らなかった。
アメリカの大学サッカー年間最優秀選手だそうで。
あのミア・ハムが過去に受賞した賞と聞くとすごさがわかる。
大野や荒川、永里らを脅かす存在になれれば。

最終的には今回発表されたメンバーから6人が落とされ、20人で中国は重慶へと旅立つ(あの重慶だ)。
ちなみに女子の試合はTBSが深夜に録画放送(男子は生中継)する。
なでしこジャパンの熱い戦いを目撃せよ。

もうひとつの入れ替え戦 [ 女子サッカー ]

今日はなでしこリーグディビジョン1・2入替戦を観に多摩市立陸上競技場へ。
PK戦にもつれこんだ試合は伊賀が制して残留を決めた。

開始時刻を間違えていて、着いたら前半40分くらいだった。
キックオフ12:00だったんだよな。
前日までちゃんとそのつもりでいたのに、当日起きたら13:00キックオフの頭になっていた。
あちゃーである。

なでしこリーグの入替戦なんてそこそこの人しか来ないだろうと高をくくっていたら、結構な人数。
特に市原千葉側のメインスタンドは遠目にはほぼ満席。
なのでメインスタンド伊賀側に座った。
千葉の方はさらにゴール裏にまでたくさんいて声を張り上げている。
なで2なのにずいぶんといるんだね千葉サポは。

でもなでしこリーグの試合で初めて聞いたブーイングはこの日の千葉サポだった。
主にレフェリーに向けてのものだったが、何回かあった。
そんなに観戦歴があるわけではないから他の試合でもあるかも知れんが、少なくとも私は初めて。

以前、アテネオリンピック直前のベレーザ対TASAKIの試合を観に行った時、ベレーザサポが
「なでしこリーグの選手達はプロではありません。なのでブーイングに慣れていません。
ブーイングはしないようお願いします」
と頼んで回っていたことがあった。

その頃はちょうどアテネオリンピックの直前でなでしこリーグへの注目が高まっており、
私を含めて一見さんが多く来ていたことによるベレーザサポの行動だった。
あの頃の紳士協定はもうなくなってしまったのか。
残念。

それで試合である。
後半序盤は伊賀が押し込む展開。
平均的な個力では伊賀の方が上回っているのでその差が出たか。
千葉はボールを奪ってもロングボールを蹴るだけで全く攻撃の形が作れない。

ところが一度千葉が、複数の選手が絡み、ボールの周辺を縦横に動き回ってサイドを完全に崩して
良い形でシュートを撃つと自信を回復。
以降、千葉がボールを保持して押し込み、伊賀は確率の低い一発狙いのパスを
千葉DFに奪われるという展開にシフトした。

千葉の選手は勤勉だ。
よく動く。守備にも攻撃にも。

守っては寄せにカバーに迅速な対応。
伊賀の宮本にボールを集めてそこから展開しようとするのに対し、
ボールが出た先でカットするか、囲んでボールを奪う。

攻めてはパスを丁寧につなぎ、周囲の選手はフォローに追い越しに走る。
ひとつのボールに対し、複数の選手が同時多発的にアクションを起こすのは、
本家千葉の良かった時を彷彿とさせる。

ボランチがボールを持つとトップの選手がひとつ落ちて顔を出す。
入れ替わるようにサイドハーフが前線に上がる。
その大外をサイドバックがオーバーラップを仕掛ける。

この辺、選手同士の距離や動きのタイミング、スピードなどを
意識してやってる感があって非常に好感が持てる。
先に欠いたように伊賀側の席に座っていたが、知らず知らずのうちに千葉に肩入れしていた。

伊賀は宮本のものすごいロングシュートがあった以外はほとんど有効な攻撃が出来ず。
伊賀の4番の選手が足をつって負傷退場を余儀なくさせられるなど、
消耗戦の様相を呈してきた中、延長戦へ突入。
延長戦でも千葉優勢は変わらずも得点には至らず、遂にPK戦へ。

結局PK戦を制した伊賀が残留したが、心情的には内容で上回った千葉に昇格して欲しかった。
えてしてサッカーとはこんなものであるかも知れないが。



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