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意外と期待してます [ Jリーグ ]

既にご存知の方も多いと思う、スカパーのJリーグ中継のハーフタイムには期待したい。
クラブPRタイムと言って、クラブがTVという媒体を通して直に情報発信出来る枠が設けてあるのだ。
スカパーのHPには、PRの例として以下の項目が挙げられている。

 •ホームタウン情報
 •グッズ情報
 •次回ホーム試合開催情報

3分という時間は短いようで意外と長い。
これはクラブにとっては結構大きいだろう。

有料CS放送という限定条件はあるが、情報源に直接触れずとも
今はネットを通して情報を発信してくれる一個人がたくさんいる。
スカパーの中継でクラブPRタイムを見た人が、ブログや掲示板にその様子を書いてくれて
大勢の人が知ることが出来るはずだ。

クラブPRタイムではクラブがその生の姿をさらすことになる。
PRする内容に乏しいクラブや、
ファンやホームタウン、サッカーに向き合っていないクラブはすぐに見破られてしまう。
これからはそういう面でも評価されることになるだろう。

スカパーが提供するこの枠は、Jリーグのクラブを評価する新たな基準創出につながるかも知れない。
そんな期待を抱いている。

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1992プレミアリーグと2007Jリーグ [ Jリーグ ]

今シーズンからJリーグの中継はCS放送であるスカパーが行い、地上波やBSでの中継は激減する。

イングランドでも15年前に似たような状況が訪れた。
BスカイBによるプレミアリーグ独占放映権の取得。
これにより、プレミアリーグのTV中継を観ようとすると、お金を支払う必要が生じたのである。

当時このニュースに触れた私は、メディア王と呼ばれるマードックが強大な資本力で
庶民からTV観戦という娯楽を奪ったという印象を持った。
ところが、昨年BSiで放送された「サッカーマーケティング」という番組を観て、
私は別の側面があることを知る。
今回の記事では、「サッカーマーケティング」を元にプレミアリーグでの事例を引き、
対比してJリーグの場合はどうなのかを考えたい。

話は1980年代に遡る。
1985年のヘイゼルの悲劇や1989年のヒルズボロの悲劇に代表される、スタジアムで起こった惨事。
これらの背景には、社会問題化していたフーリガンの台頭がある。
結果としてサッカーそのもののイメージダウンを招き、
安全な場所ではなくなったスタジアムからは客足が遠のいた。
リーグおよびクラブはフーリガンへの対応を迫られることになる。

転機が訪れたのは1992年。
BスカイBによるプレミアリーグ独占放映権の取得がそれだ。
BスカイBは92年から96年までの5年間で766億円という巨額の放映権料を支払い、
潤ったクラブはフーリガンの排斥に必要な資金を調達することが出来たのである。

スタジアムは
 設備の近代化
 グラウンドと観客席を隔てるフェンスの撤去
 立ち見席の撤廃
などの策を講じられて観やすく、安全な空間に生まれ変わった。
クラブは観客の再獲得に成功し、放映権料の収入と合わせて経営改善を実現したのである。

BスカイBも最初の1年間で加入者を150万世帯から500万世帯へと大幅に伸ばし、
プレミアリーグはBスカイBのまさにキラーコンテンツとなった。

経営が改善されたクラブは補強資金を増額、スター選手の獲得やチーム力の更なる向上に乗り出す。
そしてプレミアリーグ全体のレベルが上がり、コンテンツとしての価値が上昇、
独占放映権はその後、97年から2000年までの4年間で3,360億円へと高騰することになる。

ここに、ひとつの好循環が形成されている。
起爆剤はもちろん独占放映権の取得であり、その元となっているのはTV中継の有料化、
負担しているのは視聴者である。

リーグ全体のレベル向上という結果からみると、強大な資本にTV中継が奪われたのではなく、
視聴者自らもリーグ発展の一端を担っているという風に考えることも出来る。
もちろん、その負担額の是非については別の議論を要するだろうが
有料化は必ずしも悪ではないということだ。

さて、Jリーグである。
Jリーグとスカパーは、プレミアリーグとBスカイBのような好循環を生み出すことが出来るだろうか。
それは、視聴者に有料化の壁を乗り越えさせられるかどうかにかかっている。

プレミアリーグでは何故350万世帯もの視聴者が有料化の壁を乗り越えたのか。
当たり前の話だが、プレミアリーグがそれだけに値するコンテンツだった、ということだろう。
金を払ってでも観たい、そう思う人がいなければ話にならない。
好循環が生まれる前にも、イングランドリーグはその歴史が価値を高めてきていたのだ。

私たちの周りで考えてみよう。
Jリーグはやっと15年目を迎えたばかり。
代表と引き換え、エンターテインメントとしての地位はそれほど高くない。
Jリーグの中継を観るために新たにスカパーに加入する人はいるだろうか。
あるいはスカパーに既に加入済みでも、これを機にJリーグの中継セットを購入する人がいるだろうか。

2006年12月2日JリーグDiv1第34節 浦和対ガンバ 6.7%(NHK)
優勝決定戦となった一戦でこの数字だ。
かなり厳しいと言わざるを得ない。
壁を乗り越えられなければ好循環は生まれず、逆にジリ貧になっていくと予想される。
プレミアリーグのようには行かないだろうというのが結論なのだが。


1/19追記
 SOCCER UNDERGROUND BLOGの秋山対桜庭に関する記事を読んでたら
 UGさんが某サイトでどんな内容の日記を書いてるのか気になったので見に行った。
 そしたら偶然にも時を同じくして1/16付の日記で、
 プレミアとJリーグのサッカー中継について触れられていた。
 その中で当ブログの記事にも関連する内容があったので拝借させて頂く。
 
 イギリスでは元々年間3万円近い契約料を払わないと民放すら見れなかった
 らしい。
 それまで日常的に視聴していた地上波が有料だったなら、
 BスカイBへの加入も障壁としてはそれほど高くなかったに違いない。
 反対に日本においては、Jリーグとスカパーは歴史的な経緯を乗り越えなくてはいけなくなる。
 余計難しいね。

代表監督のせいじゃない、お前らのせいだ [ Jリーグ ]

サポティスタで紹介された朝日新聞のこの記事
「視聴率が伸びないのはオシムのせいじゃなくて、ドイツで日本代表が惨敗したからでしょ」
というコメントが付記されているが、私は一足先に紙面でこの記事を読んで
別の感想を持った。

それは、TVを筆頭とするマスメディアがJリーグをちゃんと報道しないからでしょ、
というものだ。
大住良之も同様のことを述べている

マスメディアがピックアップする選手は、既に代表に選出されている選手。
これじゃ若手、中堅、ベテランを問わず代表に抜擢される選手が
全国的に無名なのはあったりまえでしょ。
何を寝ぼけたことを言っているんだと。

オシムが代表に選出する基準は明確だ。
90分間チームのために動けるということを大前提として、
まずオシムのサッカーを理解している千葉の選手。
次に浦和を筆頭とする成績上位のチーム所属の選手。
さらに個人的に成績のいい選手。
そして、将来性のある選手。

千葉の選手の中には、全国的に無名な選手がいるのも致し方ないかも知れない。
だが成績上位チームや個人成績に優れる選手が無名であることは、本来あるはずのないことだ。
個人成績は言うに及ばず、成績上位チームの選手は
18チームあるJ1の上位に位置するだけの活躍をしている選手だからだ。

マスメディアが自分達の目で試合を観、選手を観て、
良い選手をピックアップして行けば、おのずと引っかかってくるはずの選手達なのだ。

キリンチャレンジカップガーナ代表戦のメンバーを例に取ってみよう。
千葉組及び、メンバー発表が行われた10/1時点でのリーグ1位浦和、2位ガンバ、3位川崎の選手は以下の通り。
そして好成績組は田中達也が外れたために、そのまま日本人得点ランキング上位4人になった。

 千葉組:巻、阿部、佐藤勇人、羽生、山岸智、水本
 浦和組:三都主、鈴木、長谷部、山岸範宏
 ガンバ組:遠藤、二川、播戸、山口
 川崎組:中村、我那覇
 好成績組(得点ランキング上位4人):播戸(ガンバ)、佐藤寿人(広島)、我那覇(川崎)、巻(千葉)

これ以外の選出メンバーは、次の通りだ。

 川口(磐田)、駒野(広島)、西川(大分)、青山(清水)、田中隼磨(横浜)、今野(東京)。

このうちジーコ監督時代から選出され、かつ各年代別代表でも活躍してきた川口、駒野、今野を除外した
西川、青山、田中隼磨が、おおざっぱに言って将来性を買われた選手ということになるだろう。

この3選手に、千葉組で初招集となった山岸智と水本を加えた5人。
これだけだ。
マスメディアがきちんとJリーグの報道をしていれば、全国的に無名な選手は
わずかこれだけのはずなのだ。
自らの無責任ぶりを棚に上げるどころか屋根裏に押し込み、
代表監督に責任転嫁するなどとは、筋違いも甚だしい。
まったく大概にして欲しいものだ。


余談
 朝日新聞と言えば、トルシエ解任と日韓W杯時の中田英寿代表引退という2つの飛ばし記事で
 サッカーファンからの信頼を著しく失ったことで知られる。
 
 トルシエ解任の時は、”解任”というキーワードを意図的にリークし、
 トルシエ降ろしの時流を作ろうとした協会内部の人間にいいように利用され
 (もしくは承知の上で無根拠の記事を掲載し)、
 中田英寿代表引退については、中田側から何のコメントも出ないまま
 日本代表として活動を続けたために、全くの事実無根の記事と断定されていた。

 だが、ドイツW杯後の中田英寿現役引退特番で、日韓W杯後の代表引退については
 間違いではなかったことがわかった。
 ご記憶の人も多いだろう。
 彼はインタビューに答えて、次のような内容の発言をしていた。

 日韓W杯後、代表引退に傾いていた。
 ジーコが代表監督に就任したからそれを翻した。
 
 朝日新聞の記事は、報道という意味では間違っていたが、
 中田英寿の心情を正しく映したものではあったのだった。

長寿を願いつつ自殺しようとする(美味しんぼから(古いか!?)) [ Jリーグ ]

スカパーが来年から5年間、J1とJ2全試合の放送権を獲得することが明らかになった。

優勝が懸かった好試合や人気カードが地上波やBSでは見ることができなくなる可能性もありそうだ。
結局のところ、Jリーグは視聴しやすさよりも、放送権料を取ったわけだ。
TBSは放送権を持っていても、実際にはほとんど放送しなかったからあまり関係ないが、
NHK BSが優先権を失ったのは多くの人が痛いのではないだろうか。
現に私は、ハイレベルなNHKの実況によるTV観戦がとても楽しみだった。

BSとCSではその敷居の高さが違う。
CSのチャンネルは、現在のJリーグを含むほとんどのサッカーコンテンツがそうであるように
おそらくパーフェクトチョイス(Ch.180〜186)になるだろう。
そうなるとケーブルTVでは見られない
既にスカパーを視聴している人以外は、
新たにアンテナとチューナーを購入しなければならなくなる。

よって確実にTVでJリーグを観る人は減る。
長期的にはJリーグにとって、日本サッカーにとって明らかにマイナスだ。
未来のサッカーファンにしてみれば、TVはその一歩を踏み出す窓口のようなものだからだ。

放送権料を維持したい事情があるのはわからないでもない。
しかし目先の利益に走って窓口を狭めてしまうことが、結局は損になると思うのだが。

軍事立国浦和 [ Jリーグ ]

日産スタジアムの本来はホーム側自由席を武力によって制圧
どこに行っても”数と力”に訴えて要求を押し通そうとするスタイルはアメリカナイズされていてステキだ。

”カウンター” [ Jリーグ ]

4/1(土)に行われたJ1リーグ第6節清水対ガンバ戦のTV中継で、盛んに清水の伊東選手がほめられていた。
守備で多大な貢献をしているという賛辞だった。
だが、私の知っている(おそらく)最盛期の伊東はもっと凄かった。

あれは、98年と02年のW杯の間くらいのシーズンだったか。
中盤でインターセプトしたボールをダイレクトでスルーパスとしてDFラインの裏へ通す、
というプレーを何度も見せていた。

通常はインターセプト、ルックアップ、スルーパス。3つの動作を必要とする。
だが伊東は、ルックアップ(状況把握)はインターセプトの前に、
そしてインターセプト(守備)とスルーパス(攻撃)を同時に行う。
まさしく攻防一体。
サッカーではカウンターという言葉がよく使われるが、
本当の意味でのボクシングの”カウンター”に最も意味の近いプレーである。

相手ボールホルダーと幾人かのボールレシーバー、前方の味方攻撃陣の位置、相手守備陣の位置。
これらを的確に把握し、インターセプトを可能にする鋭い読み、
狙っているボールレシーバーとの距離を開ける賢さ、
相手のパスをダイレクトでスルーパスにする正確なキック。
全ての能力が高い次元でリンクして一瞬に炸裂するスーパープレー。

これはなかなか海外でも見られない。
Jリーグにも、凄い選手はいるものである。

40,114 9.5% 40,266 [ Jリーグ ]

古新聞の整理をしていたら、朝日新聞のJリーグ開幕別刷特集が出てきた。
初めて目にするので、どうやら見落としていたらしい。

その6面に、なかなか衝撃的な記事が掲載されていた。
Jリーグの観客数に関する記事だが、新潟が巨人の人気を上回ったというのである。
昨シーズンの1試合平均観客数 新潟の40,114人に対して、巨人が40,029人。
新潟が85人多い結果だったからだ。

もちろん試合数が大きく異なるので単純比較は出来ないが、
1試合平均観客数という決して軽視出来ない指標の一つにおいて、
スポーツ不毛の地と言われていた新潟の数字が
全国区の巨人を凌駕したことは事実以外の何物でもなく、驚くしかない。

しかも新潟は当初、招待券を配りまくって集客していたことで有名だが、
2/20に公開された05年スタジアム観戦者調査報告書によれば、
調査当日、チケットの入手方法を問う質問に「招待券をもらった」と回答したのは9.5%に過ぎない。
J1の18クラブ中、3分の2にあたる12クラブが2ケタを越える中で、低い数値なのだ。
もはや、年間の入場料収入を観客数で割ったら1,000円を切っていた頃の新潟ではない。

今シーズンのホーム開幕戦となった第2節東京戦の観客数は、40,266人。
昨年平均を152人上回り、昨年の開幕戦観客数を約5,000人上回る上々の滑り出し。
もしかしたら、本当の”新潟現象”はこれから始まるのかもしれない。

他人事みたいだ [ Jリーグ ]

横浜FCの足達監督が開幕1試合で解任
記事中にあるように、もちろんJでは史上初。
世界的を見渡してもあまり記憶にない。
副社長が

1試合だけを見ての判断ではない
と言っているが、それなら
どうして昨シーズン終了時点で監督を変えなかったの?という疑問が残る。
この記事を読む限り、どちらかと言うと、監督よりもフロントの方が変わるべきなんじゃないかと思う。
監督交代の時期については横に置いておくとしても、
少なくともフロントが判断を誤ったことは確かなわけだから。
責任は人に取らせるだけじゃなくて、自分でも取らなきゃね。



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