空論 [ その他サッカー ]
サポティスタに紹介されていた杉山茂樹のコラム「アジアカップの優勝よりも大切なこと。」
3人の選手交代枠よりもシステムの数の方が選択肢が多い、
とする杉山の主張はあながち間違ってはいない。
少なくとも数字の上では。
問題は、選手のポテンシャルやシステム習熟度によって
実践できるかどうかが左右される点である。
実戦で使いこなせなければ絵に描いた餅だ。
草サッカーをやっている私はある日の試合で、352のシステムで臨むことになった。
それまで442しかやったことなかったのに。
しかもウイングバックというポジションで。
試合中はそれなりに考えてやっているつもりなのだが、
後から自分で振り返ってみて、あるいはチームメイトに指摘されて
ああすれば良かったこうすれば良かったという点がボロボロ出てきた。
一つは相手のサイドハーフに対する守備である。
私は同サイドのセンターバックに任せて、後ろから挟み込む形で主に守っていたが
よく考えたらセンターバックをサイドに引き出されてはいけないのである。
自陣サイドにおける1stディフェンダーは、常にウイングバックでなければならない。
これは代表での三都主に、私がさんざん文句を言っているポイントだったりする。
一つは攻撃に移る際のボールの引き出しである。
自チームのセンターバックがボールを持った時、
ウイングバックはボールを受けられるポジションに素早く入らねばならない。
これも全然できていなかった。
始めて2年足らずのど素人がやるとこんなものかも知れないが、難しいものである。
頭ではわかっているつもりでも、実戦が伴わなければわかっていないのと同じことだ。
杉山の
サッカーは布陣、戦術以外の何ものでもない。
という結論は、あまりにも簡単にスポーツの本質を無視しているので
果たして額面通りに受け取っていいものかどうか迷う。一瞬だが。
3バックの多いJリーグにおいて、4231の東京が
どうして16チーム中トップ3にも入れないのか、是非彼に”謎解き”をしてもらいたい。
ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンとは [ その他サッカー ]
稲本が完全移籍するウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン。
本当に稲本はレギュラーとして出場が可能なのか。
ワールドサッカーダイジェスト(WSD)8/19号から情報を拾った。
各国代表級のメンバーをピックアップすると、
前線にはW杯予選メンバーから落選したカヌ(28)、ハンガリー代表キャプテン、ゲラ(25)がいる
(日本代表が東欧遠征した時に対戦している)。
右サイドバックにスイス代表のハース(26)。
センターバックにデンマーク代表のアルブレヒトセン(24)。
さて問題の中盤。
ボランチには”主軸”でウェールズ代表コンビのジョンソン(30)とクーマス(24)がいる。
中でもクーマスは、「昨シーズンオフにはビッグクラブが軒並み触手を伸ばした
チーム最大のスター、両足を使いこなし、芸術性も高い」と紹介されている。
うーむ、ここに稲本が割って入るのは少し難しいかも知れない。
しかも稲本はプレシーズンに加えて、開幕後2、3ヶ月はチーム練習に参加できない。
この出遅れは大きい。稲本がボランチとしてレギュラーを獲得できるかは、
ジョンソンとクーマスが築き上げてきたコンビネーション以上のものを
稲本が発揮できるかにかかっている。
ボランチでレギュラーを獲得できなかった場合、フルハムでのようにサイドに流れることになる。
しかし左サイドには今オフにミドルスブラから獲得したグリーニング(25)。
既に埋まっている左に、あえて稲本を想定してはいないだろう。
すると残るは右サイド。
右サイドにおわすは、グレガン(30)。
この選手に関してWSDには何の記述もない。
現時点での情報では、最もレギュラーを奪う確率が高い相手だと言えるだろう。
しかしこのポジションにも、バックアッパーとしてであろうか、
バーミンガムからパース(27)という選手を獲得している。
一体稲本をどこで起用するつもりで獲得したのか。
うーむ、もしかすると、また控えボランチというポジションなのか。
いや、今シーズンの終わりにはプレミア残留の立役者となった稲本の雄姿が見られる。
うーむ。
魂を込めろ梶山、その足に [ FC東京 ]
Jリーグ2ndステージ第3節対ヴェルディ戦は10で辛勝。
なんだか全然点の入る気がしない試合だったけど、梶山の一発に救われた。
試合後の梶山の挨拶が微笑ましくて良かった。
あれは定着するのだろうか(笑
梶山はいつも淡々とプレーするので、
あんなものすごい弾丸シュートが来てGKは驚いたんじゃないだろうか。
梶山には前に書いた軽いプレーを減らすことと、
それから自分の精神面を変える努力をして欲しい。
彼は淡々とプレーしすぎだ。
”淡々と”は、すぐに諦めることにつながるのである。
私は自分がそうではないことも手伝って、中山のような熱い、
絶対に最後の最後まで諦めない精神的な強さを持った選手が好きだが
さすがにあのレベルまでを求めようとは思わない。
たとえ表情や声、ジェスチャーには出てこなくとも、
プレー振りで精神的な強さを感じさせる選手はほかにもいる。
例えばルーカス。
東京サポに語り継がれるあの1stステージ第14節対名古屋戦の魂のドリブル突破は
劣勢の中でルーカスのゴールへの執念、勝利への闘志が爆発した一瞬だった。
それからあまり言及されていないようだが、スタミナも相当なものだと思う。
精神的な強さが結構影響するスタミナの多さも、一つの証拠となるだろう。
精神的な強さなんてかなり曖昧な尺度だから、微妙な差などがわかるはずはない。
だがあるレベルを超えると、傍から見ても「こいつはほかの奴とは違う」と
わかるようになるのである。
梶山がそれを身につけることが出来た時、
本当に一皮向けた梶山が見られると私は期待している。
哀悼の念を胸に選手は戦った [ その他サッカー ]
シンクロナイズドスイミングのため、試合開始後10分ほど経過してから中継が始まった
昨日のアテネ五輪男子サッカー3位決定戦イタリア対イラク。
試合前にイラクの主将がピルロに花束を渡して哀悼の意を示したという。
イラクでイタリア人記者が武装組織に殺害されるという事件を受けてのもの。
試合の当該国同士の間でそんな事件が起きるとは。
タイミングの悪過ぎる話だ。
中継では、イタリアの選手たちが喪章を付けてプレーしていることには言及されていた。
が、それ以上の情報を知らずにいて(聞き逃していたのかも知れない)
先入観のなかった私には、両国間に試合に勝とうという意思以外には
余計なものは微塵も感じられない、完全にフェアな試合だった。
できればイラクに銅メダルを取らせてあげたかった。
でも、いい試合だった。
今はただ、イタリアと、イラクへの賛辞をここに。 
人のふり見て [ その他サッカー ]
今回は、”アジアカップで日本代表へ過度のブーイングをする中国人”
についての日本における報道の話。
まずは現地で取材を行ったジャーナリスト(?)のコラムを紹介。
角澤照治「徒然なるままに・・・アジア杯」
西部謙司「反日インフレーションピッチでしのぎを削った選手たちには、真実が見えている」
実況としての角澤アナや、コラム冒頭の視聴率うんぬんは
今回の論点とは無関係なのでこの際忘れて頂く(笑
そして当ブログで日中間の歴史や、国民性の違いなどに言及するつもりはない。
問題は、二人とも現地で日本国内での報道とは異なる印象を持った、ということである。
西部はこう指摘している。
どちらの報道も嘘ではないが、それぞれの立場でかなりバイアスがかかっているな、
と現地にいた実感として思わずにいられない。
我々は決勝戦後の暴動について報道しない中国の新聞を非難したが
日本の報道も、ある事実だけを誇張し、他の事実を意図的に伝えなかった
という点において、五十歩百歩だったのである。
思い起こせば日韓W杯の時、韓国の日本に対する悪感情の発露を報道せず、
無理矢理共催成功の論調を作ろうとした前科があるのだ。
日本のマスコミによる”偏向報道”について、今回のことも含めて心に留めておくべきだろう。
ウイニングチーム時々ネバーチェンジ [ 日本代表 ]
W杯アジア地区一次予選インド戦メンバー発表
注目はやはり、復帰した欧州組である小野の代わりに、弾かれるのは誰か。
ジーコが建て前として掲げるウイニングチームネバーチェンジを適用するなら、
システムは3−5−2で(アジアカップの時に負傷した)ひざの治療に専念するために
選出されなかった玉田を除けばアジアカップ時と同じスタメンになるはずだ。
しかし実際には、あれだけ使い倒された遠藤と福西のどちらかが
小野復帰のために弾き出されるだろう。
コンフェデで活躍した後も、欧州組復帰に伴って
何事もなかったように外された経験のある遠藤は、キャバクラ事件後のインタビュー等で
「控えに回ってもモチベーションを維持するのは当然です」
というような優等生的発言を繰り返していたが、また今回も外されるようなことがあっても
同じような態度を保っていられるだろうか。
少しだけ意地悪な興味から、遠藤が外されたところを見てみたい気がする。
個人的には何食わぬ顔で悪どいことをする福西よりも、遠藤の方が好きだけど。
第三者的興味 [ その他サッカー ]
アテネ五輪準決勝第一試合はイタリア対アルゼンチン
日曜日に録画放送された準々決勝アルゼンチン対コスタリカを観た。
既にそちこちで言及されているが、今回の五輪のアルゼンチン代表メンバーはすごい。
OA枠のアジャラやキリゴンサレスはもちろん、
コロッチーニ、ダレサンドロ、サビオラなど、私でも知ってる有名どころがゴロゴロ。
加えて、(準々決勝でケガをして前半のうちに交代してしまったが)
マンチェスターUへの移籍を果たして注目を浴びるエインセ、
欧州進出を果たしていないうちからその名を馳せているテベス。
というわけで、とにかく豪華メンバー。
テベスはハットトリックを決める活躍。
そのおかげでポジションを争っていると言われるサビオラは出番がなく、
ベンチのままで試合を終えた。
あのサビオラがこれまで3試合88分の出場にとどまっている。
一体どんなチームだ。
4試合で13得点と攻撃力爆発中のアルゼンチンに対するは、4試合で6得点のイタリア。
日本戦を除いて1試合平均得点を算出すると1点となるイタリアは、
”やっぱりイタリアか”的な守備重視の試合運びを見せるだろう。
攻撃的なアルゼンチン、守備的なイタリア。
しかも舞台は準決勝。
わかりやすい好勝負が観られる期待大の準決勝第一試合は、
明日24日24:00からTBSで放送予定である。
スイッチ [ その他サッカー ]
フェイエノールトに帰還した小野がいきなり1ゴール1アシスト。
エールディビジは取り立てておもしろいリーグではないのでそんなに観ないのだが
今回ばかりは観てて良かったと心底思った。
小野の決めたゴールもアシストも、美しすぎる。
小野を観てるとサッカーってすげー簡単なんじゃねーかって思う。
そしてそれとは別におもしろかったのが、ゴールでもアシストでもないけど
先制点の基点になった記録に残らないプレー。
トップにくさびが入って、それを小野に落とす。
小野がワントラップして右サイドへスルーパスを出し、
右サイドから折り返されたボールをカルーがダイレクトでゴールした一連のプレーの中で
小野がボールを受けた瞬間に、まるでスイッチが入ったかのように
フェイエの選手たちが一斉にゴールに向かってスタートを切るのがなんとも言えずおもしろい。
本当にカチッとスイッチが入ったように見える。
この調子で活躍して、来期はイングランドかスペインに移籍を果たして欲しいなぁ。