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空論 [ その他サッカー ]

サポティスタに紹介されていた杉山茂樹のコラム「アジアカップの優勝よりも大切なこと。」

3人の選手交代枠よりもシステムの数の方が選択肢が多い、
とする杉山の主張はあながち間違ってはいない。
少なくとも数字の上では。

問題は、選手のポテンシャルやシステム習熟度によって
実践できるかどうかが左右される点である。
実戦で使いこなせなければ絵に描いた餅だ。

草サッカーをやっている私はある日の試合で、352のシステムで臨むことになった。
それまで442しかやったことなかったのに。
しかもウイングバックというポジションで。

試合中はそれなりに考えてやっているつもりなのだが、
後から自分で振り返ってみて、あるいはチームメイトに指摘されて
ああすれば良かったこうすれば良かったという点がボロボロ出てきた。

一つは相手のサイドハーフに対する守備である。
私は同サイドのセンターバックに任せて、後ろから挟み込む形で主に守っていたが
よく考えたらセンターバックをサイドに引き出されてはいけないのである。
自陣サイドにおける1stディフェンダーは、常にウイングバックでなければならない。
これは代表での三都主に、私がさんざん文句を言っているポイントだったりする。

一つは攻撃に移る際のボールの引き出しである。
自チームのセンターバックがボールを持った時、
ウイングバックはボールを受けられるポジションに素早く入らねばならない。
これも全然できていなかった。

始めて2年足らずのど素人がやるとこんなものかも知れないが、難しいものである。
頭ではわかっているつもりでも、実戦が伴わなければわかっていないのと同じことだ。
杉山の

サッカーは布陣、戦術以外の何ものでもない。

という結論は、あまりにも簡単にスポーツの本質を無視しているので
果たして額面通りに受け取っていいものかどうか迷う。一瞬だが。

3バックの多いJリーグにおいて、4231の東京が
どうして16チーム中トップ3にも入れないのか、是非彼に”謎解き”をしてもらいたい。
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