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目にはブーイングを、歯には指笛を [ FC東京 ]

明日3/26(日)にJ1リーグ第5節京都戦が味の素スタジアムで開催される。
試合そのものは言うまでもなく大事であるが、それに引けを取らぬと勝手に考えていることがある。
中払へのブーイングである。

まぁ東京サポなら忘れてしまったという人はいないでしょう。
2001年10月20日J1リーグ2ndステージ第10節福岡戦於博多の森球技場でのあの事件。

ケリー   病名 : 右肘内側側副靭帯部分断裂
       全治 : 5週間〜8週間

伊藤哲也 病名 : 右肩関節 関節包損傷
       全治 : 3週間〜5週間

                                          当時の東京オフィシャルヘッドラインニュースより
知らない人が聞けば、このケガが90分のサッカーの試合の中で、
同じ一人の選手によって引き起こされたものだとはにわかには信じがたいだろう。
しかも、サッカー選手なのに何で足じゃなくて腕なのかと。

その2001年シーズンの終わりにある会合に参加した時、九州を活動拠点にしている
サッカー専門のあるライターさんとお会いしたことがある。
決して有名なライターさんではないが、主にネットで活躍されていて、
草の根レベルの活動を掘り起こす情熱と、サッカーに対する深い愛情の感じられる文章を書く、
今でも私の好きなライターさんである。

いくつかの話題を経た後、東京サポの私と福岡サポのライターさんの間で
中払アームロック事件の話にならないはずはなく、どちらが振るでもなくその話題になった。
ライターさん曰く、「似たようなプレーは他の試合や他の選手でも散見される。中払だけが殊更バッシングされるのは
中払=ダーティという先行するイメージがあるせいだ」

その時は面と向かって反論出来なかった。
でもね、それは身びいきに過ぎますよ。
中払によって2人のプレーヤーが何週間ものケガを負わされた事実をどう説明する?
それに中払=ダーティというイメージを作り上げることが可能なのは、
他ならぬ中払自身でしかあり得ない。

きっとライターさんは、中払を個人的に知っているためにあまり悪くは言えなかったのだろう。
周囲から悪いイメージを持たれている人とじかにしゃべってみたら、
言われているほど悪くはなかったというのはよくある話だ。
だが、殺人を犯した男が普段は勤勉なサラリーマンだったからと言って、罪が消えるわけはない。

私たちが好きなサッカーの試合を行うには何が必要?
ボール、グラウンド、レフェリー、相手チーム。
そう、相手チームがいなければサッカーは成立しないのだ。
プレーの中に押し隠して、その実サッカーとまるで関係ないアームロックという技を繰り出して相手にケガを負わせ、
スポーツにおける大前提を根底から覆す行為を平然と行いながら、
プロとしてのうのうとサッカーを続ける中払を、私は到底許せはしない。


付記
 この試合、中払アームロックのインパクトが強過ぎたために印象が弱いが、
 東京のケガ人はこれだけにとどまらなかった。
 サンドロが顔面をひじ打ちされ、上唇を5針縫うケガ。
 文丈もタックルを食らって右ひざを捻挫。
 今はどうか知らんが、斯様に恐ろしいチームだったのだアビスパ福岡は。
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