一見さんを大切にね [ FC東京 ]
22日のガンバ戦、招待した友人に感想を聞いてみた。
友人は学生時代ずっとサッカーをやってきて、
イングランドやイタリアにサッカー観戦に行ったことがあるにも関わらず
Jリーグを観たことがないというちょっと特殊な人である。
まぁあの試合展開だから、好評ではあった。
20になった時点で、もう負け確定だと思っていたそうだから、
あの大逆転劇を目撃すればそりゃ感銘を受けるだろう。
それからスタジアムの雰囲気に驚いていた。
招待券攻勢をかけた36,000という観客数に負うところも当然あるだろう。
が、最も強調していたのが、試合開始前のユルネバが、
本家リバプールにも引けを取らなかったということ。
Jリーグがこんなにもいい雰囲気を出すまでになったんだ、と。
本家を知る人の感想だからこれは重い。多少誇張もあるかも知れないが。
平山にはダメ出しをしていた。
なんであんなの出すの?とかなり厳しいお言葉。
展開は劇的だったけど、内容的にはあまり良くはなかったからその面については致し方なし。
総じて好評だったわけだが、問題は、なかなかこういう試合はないってことだ。
劇的な試合、第三者的に観て内容のいい試合は年に数試合程度。
東京やJリーグに限らず、世界を含めたサッカーというスポーツ自体が抱える
構造的なものだからすぐに改善出来る問題ではない。
じゃあどうやったらリピーターになってもらえるかと言うと、
やっぱりチームに愛着を持ってもらうことだろう。
とは言え今現在スタジアムに足を運んでいない人は、
一番わかりやすい地元というキーワードで食指が動かなかった人な訳で、
プラスアルファがなければ愛着を持ってはもらえない。
そうなるとあるいは選手や監督を目玉にしたりすることも考えられるが
今回の友人の場合に見られるように、本場に勝るとも劣らない雰囲気に感銘を受けることもあるわけで
我々サポーターの果たす役割も当然のように大きい。
それを私もあらためて認識したのだった。