刺客 [ 日本代表 ]
ワールドサッカープラスに掲載されているW杯コラムがおもしろい。
W杯出場国を1カ国ずつ紹介するのはよくあるが、
外国人も含めた当地の記者と思われる人が執筆していて、その独自の視点がいいのだ。
中でも目を引いたのが日本の対戦国オーストラリアについての記事。
ウルグアイとのW杯ドイツ2006予選大陸間プレーオフ第2戦、
この試合でキューエルは交代出場で、入ったのが前半35分という、普通ない時間帯。
代わりに前半35分間だけの出場となったDFポポビッチだが、
彼は、攻撃にシフトするために詰め腹を切らされたのではなく、
ひじ打ちを食らわせることによって、前半のうちに相手のキープレイヤー、
レコバを抹殺するためにフース・ヒディング監督が送り出した“刺客”だったのではないかというのだ。
前半途中での交代は織り込み済みだった。
ひじ打ちの機会を虎視眈々とうかがい、仕事を済ませるとさっさとお役御免。
恐るべしポポビッチとヒディンク。
コラムを書いた阿部氏は、日本代表で狙われるとしたら中村であろうと示唆している。
イタリア、スコットランドで揉まれたと言え、さすがにひじ打ちの免疫までは出来ていないだろう。
オーストラリア最大の武器は、キューエルでもヴィドゥカでもなく、ポポビッチのひじかも知れない。
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