今から楽しみ [ 日本代表 ]
日本代表対モンテネグロ代表は日本が2-0で勝利。
TV観戦。
たまたま見かけたブログに次のような主旨のことが書かれていた。
オシムの目指すサッカーは「人もボールも動くサッカー」らしいですが、
人やボールが動くのはサッカーでは当たり前なので、云々。。。
そのブログ主が普段どんなチームを観てるのかは知らないが、幸せな人のようだ。
当たり前のように聞こえるこの「人もボールも動くサッカー」を
実際に実現できているチームなんて、少数派だろうと私は思っているからだ。
壁は高い。
豊富な運動量、クレバーなポジショニング、
スピーディな展開の中でパスコースを見つける戦術眼、
正確なトラップ&キック、練られたコンビネーション。
そして、最も維持するのが困難と思われるのが、やり通す強い意志である。
誤解を恐れずに言えば、「人もボールも動くサッカー」には無駄が多い。
1つのボールに対して複数のパスレシーバーが同時多発的にアクションを起こすので、
幸運な唯一の選択肢以外の選手の動きは結果として無駄に終わるわけだ
(次々に連鎖して行くのでハイ終わりというわけではないし、
アクション自体が他の選手の助けになる場合ももちろんあるが)。
この無駄は疲れるしつらい。
だから、やり通すには選手一人一人に強い意志が必要になってくる。
オシム監督が就任して1年が経過した今、目指すサッカーは結構形になって来ている。
ある程度選手が入れ替わっても出来ているのを見ると、
チームとしての基盤はある程度確立されていると思う。
だが、ふと途切れる時間帯があって、それは上記で挙げた意志の問題ではないかと思う。
オシムにとっても難しい問題だろう。
様々なものに左右されてしまうものだからだ。
しかし逆に言えば、結構凄いところまで来ている。
骨格は出来上がったので、後は肉付け、微調整だからだ。
そのために新しいパーツを追加したり、基本能力のレベルアップを図ったり、
それぞれの特徴を磨いたり、コンビネーションを熟成させたり。
ひとつの到達点を示すことになるアジアカップでは、どんなサッカーが観られるのだろうか。