吹っ切れろ [ 年代別代表 ]
ワールドユースオランダ2005のグループリーグ第3戦オーストラリア戦、
日本は11で引き分け、3試合を終えて勝点2にとどまったが、
オーストラリアを得失点差で、ベナンを総得点で上回り、グループ2位通過を果たした。
まぁもう一試合世界を経験できるようになったことは良かった。
だが勝点2で決勝トーナメント進出という結果に対してももちろんだが今一つすっきりしないのは、
ユース代表が、小さくまとまったサッカーをやっているような気がしてならないからだ。
大熊監督が元々守備を重視するのはわかっているが、
第1戦の64分のみの出場にとどまっている本田、
第3戦でようやく出場を果たして殊勲のゴールを挙げた前田、
3戦連続で途中出場し、1得点1アシストの水野など
攻撃に個性あふれるタレントが揃っているのにも関わらず、それを使い切れていない。
その印象は、石川や田中達也を使わずに消極的な選手起用に終始した
アテネオリンピックの山本監督に重なってしまう。
大熊監督の選手選考の第一基準と言っていいのが「ユーティリティ性」だ。
悪く言えば、守備もこなし、攻撃もそこそこ。
それが先発メンバーにも現れているようだ。
兵藤や中村の先発起用に。
そして、期待している梶山。
強烈なミドルシュートを放ったり、オーストラリア戦の同点ゴールアシストや、
随所に見せるキープ力など、その能力の片鱗は見せているが、もっと出来るはずだ。
それこそ全権を握ってチームを操り、相手も含めて試合を支配し、君臨できるほどに。
もっとボールに絡んで欲しい。もっともっと。
DFラインからボールを引き出し、サイドチェンジをし、FWへくさびを入れ、
スルーパスを出し、ペナルティエリアに侵入し、シュートを放つ。
U20レベルだったら出来る。梶山なら。
ユース代表も梶山も、もっと吹っ切れたチャレンジする姿を見たい。