戦いの舞台は整った [ サッカーゲーム ]
サカつくの最新作「プロサッカークラブをつくろう!ヨーロッパチャンピオンシップ」
の発売が2週間後に迫ったが、実は断続的ではあるもののいまだにEWETをやっている。
発売が2004年12月だから、もう1年以上になるのか。
マルセイユからスタートして、ヴァレンシア、そしてアーセナルへ。
ここまで長続きしたゲームは、記憶にある限り初代サカつく以来である。
それほどまでに飽きが来ない理由は、ゲームとしての奥の深さにあると思うが、
では奥が深いのはどの辺りなのか。
私はサッカーとしてのシミュレーション性の高さだと思う。
しかもそれは、試合と欧州6大リーグの二重構造になっている。
ウイイレシリーズで培った試合シミュレートの出来の良さと、
あたかも欧州6大リーグ+欧州カップ戦が
プレステの中で再現されているかのような錯覚に陥る絶妙なバランスの良さと。
もちろん、試合シミュレートに関しては細かく注文を付けたくなることもある。
例えばゴール前フリーでボールをもらって後はシュートだけという場面で、
いきなりDFラインまでバックパスすることがあったり、
ショートコーナーの成功率が異常に低かったり。
でもそれは些細なことに思えるほど、全体的な出来がいい。
試合シーンは見てるだけで楽しいし、同時進行する他国のリーグと欧州カップ戦の動向はとてもリアルだ。
1年9ヶ月という長いブランクを経て登場する「サカつくEU」は、
このEWETの影響を多大に受けている。
今回の最大の特徴は、"シーン"制から"リアルタイム"制への移行と、
舞台がJリーグから欧州6大リーグになったこと。
私がEWETで良いと感じている要素がそのまま盛り込まれている。
これは推測だが、サカつく開発チームはEWETをプレイしてみて、やられたと思ったに違いない。
経営や選手育成を含めたクラブ運営シミュレーションとしてはサカつくの方が上だが、
サッカーシミュレーションとしてはEWETの方が勝っているからだ。
だからこそ、なりふり構わずとも取れる姿勢でEWETの要素を取り込んだ。
果たしてサカつくは経営、育成に戦術をプラスして
サッカーシミュレーションゲーム最強の座を確固たるものにすることが出来るのか。
火蓋は3月29日に切って落とされる。