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瞳 [ その他サッカー ]

スポニチワールドサッカープラスの中尾裕子という記者のコラム
ある少年の半生から見たユーゴスラビアサッカーの崩壊

記者のルームシェアメイトだったマルコというセルビア人の半生を通して
ユーゴスラビアの実状を伝えるコラムだが、
私たちが知らない驚くようなユーゴスラビアの姿が見える。

 国内の試合開催地に合わせてメンバーを変更する代表監督
 サポーターがアウェーのチームに声援を送る代表戦
 アルバニア人を虐殺するために結成された武装集団へ徴兵されるスポーツ選手

ストイコビッチを思い出す時、Jリーグで見せてくれた数々の名プレーよりも前に
まず私が思い浮かべるのは、あの、悲しそうな瞳である。
どんな時でも奥に悲しみを湛えたあの瞳。
あれは、たくさんの、あまりもたくさんの悲しい出来事を見つめてきた目なのだろう。

Jリーグ在籍時代のストイコビッチがコソボ紛争に介入したNATOによる空爆を批判して
「NATO Stop Strikes」というメッセージを見せるアピールを行ったことがあった。
これに対してJリーグ側は、スポーツに政治を持ち込むなとかなんとか言って
政治的アピールを禁止する通達を出した。
UEFAも、政治とスポーツを混同するな、という声明を出した。

でも、考えてみてくれよ。
そもそもユーゴスラビア紛争に対する制裁として
ユーロ1992への出場権を剥奪したのはFIFAとUEFAである。
これが政治によるスポーツへの介入でないとでも言うのか。
スポーツに政治を持ち込んでんのはてめーらだろうが。

ストイコビッチの抱える悲しみを、私には想像することしか出来ない。
でもだからこそ願う。ストイコビッチに少しでも幸あれと。
もちろん、オシムにも。

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