欧州選手権の監督たち [ その他サッカー ]
準決勝を迎える欧州選手権。
これまでの試合を振り返ってみると、いわゆるいい試合というのが少ない気がする。
その理由はやはり、不調な選手が多いことだろう。
単にスター選手が活躍していないという意味ではなく、
実力を出し切れていない選手が多いという意味である。
そうなると、監督にスポットライトが当たる。
ギリシャのレーハーゲル、チェコのブルックナー、ポルトガルのスコラリ。
スポナビのこの記事を読んでびっくりしたが、なんと
チェコのブルックナー監督の年俸は、最高年俸を得るイングランドのエリクソン監督の1週間分以下。
1週間分以下って。
エリクソンの年俸は推定7億円だそうで、計算するとブルックナーは1,300万くらいか。
確かに安い。
ちなみにジーコは今年の契約更改で1億8,000万になったそうです。
喜怒哀楽を素直に表現する愛嬌と、機知に富む言動で人気の高まりを見せるスコラリは、
選手交代の思い切りがすごい。
asahi.comで記事になっている通り、
1点を追っていたイングランド戦では、後半30分にフィーゴを外した。前線とMFで縦横無尽の活躍をしていたベテランは
不満を表し、観客席もどよめいた。しかし8分後、代わったポスティガが同じ途中出場のシモンのクロスから
同点ゴールを奪った。
ポスティガはイングランドのトットナムに移籍した昨季19試合で1得点。今大会は初の出番だっただけに、
負けていれば、交代策が批判されたのは間違いない。
この交代はすごい。凡人にはなかなか出せない解答である。
ただ、一筋縄ではいかないのがスコラリで、J1昇格後4年目に当たるジュビロ磐田に就任したはいいが
1stステージ第12節(5/31)対ヴェルディ川崎戦に敗退して優勝戦線から脱落、
勝手にブラジルに帰国した後辞任してしまう。
その時言い放った「Jリーグはレベルが低い」という言葉に対して、
当時チェアマンだった川淵が「当たり前じゃないか!」ふざけたことを言うなと
TBSのスーパーサッカーで顔を真っ赤にして怒っていたのは
よくぞ言ってくれたと溜飲を下げる思いだった。
また2002年の大会終了後、優勝したのだからたとえ不満があっても口をつぐんでりゃいいものを
ロナウドに対して変ないちゃもんをつけ、器の小さいところを自ら暴露してしまったり、
人格的に少々問題ありな人なのである。
第1印象とは裏腹なこのスコラリという人物、監督としての評価も実状とは異なるもので
02年に母国ブラジルを5度目のW杯王者に導いた時でさえ、フェリペ監督は同様の低い評価にさらされた。
ロナウド、ロナウジーニョ、リバウドの個人技任せで、戦術的にチームをまとめていないというもの。
これについては、また後日言及したい。
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