その男、柱谷幸一 [ Jリーグ ]
柱兄が京都監督に就任。
朗報である。
柱兄の勝利至上主義ならぬ、理念至上主義のサッカーがまた観れる。
曰く、フェアプレーを貫く
曰く、サッカーの価値を高めるためにも、サッカーに携わる自分たちが、社会の模範になる
サッカーのプロフェッショナルなればこそ、かくあるべし。
ファウルをしてプラスは何一つない。地域に根ざすためには、感動を与える美しいサッカーを見せなければならない。
何より反則の無い試合は、子供たちにいい影響を与える。
チームを子供が誇りに感じ、「自分たちもそういうプレーをしたい」と思えるクラブにしたい。
理念至上主義と言うと、理念に捕らわれ、凝り固まった悪印象を与えるかも知れないが
ここでは、現実路線や目先の勝利に逃げないというポジティブな意味に受け取って欲しい。
たとえJ2と言えど、プロの監督。結果を残さなければ解任の憂き目に会うのは当たり前。
理想を掲げるのは容易いが、最後まで貫き通すのは言うまでもなく困難だ。
崇高な理念を掲げて敢然と現実に立ち向かい、1年目に3位という勝利を収めた柱谷幸一は、
意志の弱い私にとって、とてもまぶしい存在なのである。
柱兄が監督に就任した時の山形は、それまでの経営方針を見直し、
長期的なスパンでサッカーの普及やJ1への昇格を目指そうと方向転換した時だった。
柱兄にとってはやりやすかったに違いない。
しかし今度の京都はJ1復帰が至上命題。
彼がどんなサッカーを見せるのか、非常に楽しみである。
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