まだ試行錯誤 [ FC東京 ]
J1リーグ第14節 東京対鹿島は24で敗戦。
MXでTV観戦した。
かなり動けてパスもつなげていた。
だが、この8年来、パスで崩すことが苦手なチームが堅守の鹿島相手に
そう簡単にチャンスを作れるわけはなく、東京の2得点に象徴されるように、
シュートはそのほとんどがDFを前にしてのものだった。
DFラインの裏でボールを持ったのは、石川のスピードに任せた突破くらいか。
それ以外はDFを前に残して上げるクロスになり、精度が良くなくて半分以上がファーに抜けてしまっていた。
状況的にはアーリークロスではないのに、角度的にはアーリーという悪いパターン。
後半、今野が何度かいい飛び出しから左サイドを破ってチャンスを作ったが、シュートにまでは結びつかなかった。
憂太ワントップは、狙いとしてはわからないでもない。
ガーロはくさびを受けてきちんとキープできるFWを前に置いておきたいのだろう。
ルーカスは身長があって足下がうまいのにポストプレーが下手だ。
それなら、ヘディングの競り合いには期待できないが、キープ力のある憂太をトップに置いて
ハイボールではなく足下へのくさびを入れてポスト役をさせる、そういう考え方はありだろう。
だが、結局は鹿島のDF相手にはそれも難しかった。
憂太はだいぶポジションを下げざるを得ず、守備の時には前線でプレッシャーをかけても
攻撃の時にはMFの位置でプレーしていた。
この時期にまだこういうことを試して行かないといけないのかと思う。
シュート数は19本と多いが、枠内に飛んだのは6本。
シュートの意識が高いのは評価できるが、打つ状況、精度の面から見るとやや苦し紛れの感がある。
それでもルーカスの2得点は素晴らしかった。
ルーカスはこのボールにフィットしているのだろう、
今シーズンリーグに14試合出場して33本のシュートを放ち、枠内が22本、得点が10と、
もの凄い精度と決定率を誇っている。
誰しもが思っただろうが、前半ロスタイムの失点が痛かった。
クロスを上げた内田がどフリー、シュートした小笠原もどフリー。
東京のDFは人数はいるのに、なぜか中央にごちゃごちゃ固まっていた。
福岡戦を見ていないので比較できないが、今回は今野と伊野波のダブルボランチにしていた。
だが、規郎の早々の負傷退場で伊野波は左サイドに、文丈が交代で入ってボランチに。
サイドをケアするにせよ、引き出されたセンターバックのカバーをするにせよ、
2列目の飛び出しをマーキングするにせよ、二人いると安心だ。
開けたスペースの心配をしなくていいという意味で。
次節は低迷するセレッソ。
アウェーとは言え、勝ってもらわないとなぁ。