見せろ、その真価を [ 日本代表 ]
「問題は攻撃」の続き。
先日けなしたNHKスペシャル「ドイツW杯日本代表“プレス”を磨け」でクロアチアの守備を取り上げていて、
なるほどと、うなずくものがあった。
アルゼンチンに3ー2で勝った親善試合で、最初ガンガンプレスをかけていたクロアチアだが、
ボールテクニックの非常に高いアルゼンチンをなかなか捕まえきれない。
すると途中からプレスをかけるのを止め、”ボールホルダーを3人程度で囲む”
ように守備の仕方を変えてきたのだ。
人数はかけているが、プレッシングはしない。
なぜなら、奪いに行くとかわされるから。
かわされると一気に2、3人置き去りにされるのであえてボールを取りに行かず、囲んで見ている。
いわば精神的なプレッシャーをかけ、逃げのパスを出させるように仕向ける。
おもしろい守備戦術だ。
しかもクロアチアがすごいのは、練習していたことを出したわけではなく、
その場で対処した結果であるということ。
インタビューに答えても「臨機応変に守備が出来る選手がそろっている」と胸を張っていた。
彼らは相当守備に自信を持っている。
そんなクロアチアディフェンスに相対して日本はどう得点を奪うのか。
あるパターンを見切ってしまえばクロアチアは簡単に対処してくる。
守備戦術を絞らせないように、パターンに縛られない変化に富んだ攻撃を仕掛けるしかない。
そう、クロアチアこそ”自由なサッカージーコジャパン”の真価を示す絶好の相手なのだ。
4年間培ってきた”自由なサッカー”を実践しさえすれば、勝利はすぐ目の前だ。
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