目標の高さ [ 日本代表 ]
ネットを巡っていたらこんなコラムが。
日刊スポーツでリレー連載されている「ハーフタイム」。
「W杯出場は悲願でもなんでもなく、果たすべき義務と認識されている」現状に一石を投じたいらしい。
曰く、
自責の念を込めて書くが我々メディアは、そしてサポーターももう少し冷静になってもいいのではないか。代表監督が適任か否かを
ヒステリックに論じる前に、W杯とその予選というものを見つめなおすことが必要な気がする。というのも、先のアテネ五輪予選後、
4、5人のU23代表選手から同じ内容の反省を聞いているからだ。「出て当然という風潮にいつの間にか感化され、受け身になって
しまい、戦う気持ちを失っていた」という主旨のものだ。
プロに対して失礼かもしれないが、もうちょっと考えた方が良くはないか。
カギカッコ付で書かれているU23代表選手の反省は、裏を返せば、
「戦う気持ちを維持して実力を発揮できれば、ここまで苦戦せずに出場権を獲得できた」ということだ。
すなわち五輪出場は(義務というとなんだか語弊があるが)決して高望みではない、
現実的な目標であると選手も実感している。
コラム筆者もわかってやってるのかも知れない。自分の主張に沿わせるために。
それからこのコラムに限らず、五輪出場権獲得が当然視されていたU23代表の苦戦を引き合いに出して
A代表の苦戦を弁護する人がいるが、そもそもU23が苦戦したのは予選は予選でも最終予選だ。
どうして一次予選と最終予選を同じ土俵で語れるのかとても不思議。
(ちなみに五輪二次予選では、ミャンマー代表を相手に2試合計80でキッチリ勝っている)
92年アジアカップ
93年W杯アジア予選
96年アジアカップ
97年W杯アジア予選
00年アジアカップ
のうち、ベスト4を逃したのは96年アジアカップでのベスト8だけ。
アジア枠4.5のW杯出場が現実的な目標でないなら、何を目標にすればいいんだろう。
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