マスコミのバックアップ [ 女子サッカー ]
素人臭い実況で評価を下げ続ける民放。
若いスター選手とお涙頂戴を好み、感動的なドラマを演出するスポーツマスコミ。
ジャーナリズムとは程遠いセンセーショナリズム。
サッカー報道に対するイメージはだいたいこんなもの。
だが、先に行われた女子代表の五輪最終予選では、マスコミも一丸となって協力していたようだ。
長期間の取材を通じて「一緒に戦おう!」というムードが醸成されていた。戦術面・選手の体調面など、対戦相手が
手に入れたい情報については、ほとんど外に漏らさなかった。試合直前に使うモチベーションアップ音楽素材の編集や
提供など、一般のファンには見えない部分でも、彼らは絶え間なくチームのバックアップをした。メディアの支援体制は、
危うい均衡を保った天秤を日本サイドに傾ける分銅のひとつだった。
わずかでも天秤を傾けることに尽力した彼らは、声高に自らをアピールすることはない。
私たちの知らないところで協力を惜しまないジャーナリストたちがいる。
その存在に光が当たることは、これからもあまりないだろう。
サッカー界は、そんな一人一人によっても支えられている。
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