セルジオ越後の予想とジーコの引き出し [ 日本代表 ]
ここ数日女子代表のことを書いていて思う。
やっぱり好きなことについて書くのは楽しいものだ。
嫌いなこと、怒っていることについて書くのは、
書くことでエネルギーを発散できるからある種のカタルシスを得られるものの
元々が負のエネルギーなのであまり健康的とは言えない。
怒りなど溜まらない方が良いに決まってる。
さて、くだんのジーコインタビュー@サカマガである。
記者に突っ込まれたジーコがポジティブに見てよと言って持ち出したのが、
勝っている、負けていない、というアジア1次予選での”結果”である。
自由で創造的という内容を重視しているはずの監督の言葉とは思えない。
いつからか雑誌Numberは面白くなくなってしまったので、
サッカー特集の号だけ図書館で借りることにしている。
昨日は593(1/22 特集 語ろう、代表を)号を借りてきたのだが、
そこに今年初頭の時点での、各解説者のジーコジャパンに対する評価が載っている。
その中でセルジオ越後が、今の状況を恐ろしく的確に言い当てていてびっくりした。
アジア予選が2月に始まる。いつも同じ顔ぶれで、いつも同じような試合
――攻めていてもゴールできず、時間が経つにつれて焦り始める――
を繰り返している日本は、対戦相手にとって実に研究しやすいチームに
映っているに違いない。いずれも格下が相手とはいえ、あの香港のように
引いて守られたら苦戦することも考えられる。
どちららかと言えばセルジオ越後は嫌いな解説者だ。だがこれは卓見である。
いや、こんな単純な予想の範囲に丸々収まってしまうジーコジャパンにこそ問題がある。
自由で創造的なサッカーを標榜するジーコの監督としての引き出しの中身は、
ちっとも自由で創造的ではないのだ。
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