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戦術以前 [ 年代別代表 ]

アジアユース選手権準決勝韓国戦はPK戦で敗退。

11:15〜の録画編集放送で観た。
PK戦を除いた120分のうち、合計20分〜30分がカットされていただろうか。
以下は全てを観た上での感想ではないことを予めお断りしておく。
ただし”ダイジェスト版”で私が受けた印象は、
全てを観た場合とそれほど変わらないのではないかと思ってはいる。

私が受けた印象とは、90分終了間際になって初めて
本来のパスをつなぐサッカーが出来た、というものだ。
攻撃面において、ロングボール一辺倒の準々決勝カタール戦とほぼ同じである。
残り数分の段階ではパスをつなげられたという1点以外は。

日本のこの戦い方に関して、各所で大熊監督が批判を浴びている。
要するに、今の守り方だと中盤が間延びしてしまうのに、
速い攻撃を仕掛けようとして失敗していると。

でもそれは違うと思う。
大熊監督は何度も指示を飛ばしている。
「つなげ」と。
これはグループリーグからずっと一貫して変わらない。
そしてグループリーグでは、その戦い方を実践できていた。
決勝トーナメントに入ってから出来なくなったのだ。

理由の一つは、増嶋の言葉にある通り、
「試合の序盤は、ボランチも『中盤で持ちたくない』と言うから後ろから蹴っている」
というリスク回避。
ではなぜ、監督からの指示を無視してさえ
序盤と同じ放り込みサッカーを90分終了間際まで続けたのか。
試合終了間際になって”つなぐサッカーをするべき”だと考えたのなら
それは明らかに間違った判断だ。

本来なら逆である。
残り時間が少ないなら、手数をかけずにゴール前に迫る手段を取らないと
シュートを撃つ状況そのものが作れずに終わってしまう。
延長も含めてパワープレイをすべき状況で、監督の
「(ゴール前にボールを)上げろ!」という指示を聞かずにボールを回す選手たち。
判断力の無さを表す最も端的な例だと思う。

そもそも、前にボールを運べないなら後ろに戻す、あるいは横へつなぐ
どんなサッカーを志向していようが、できて当たり前の基本的な判断がまるでダメだ。
狭い方へボールを運ぶ、一人で無理な突破を仕掛ける、
勝負の場面でもないのにわざわざ確率の低いパスを選択する
そんなプレーのオンパレード。

戦術うんぬん以前に、個人の判断力が低い。
これはグループリーグでは目立たず、トーナメントに入ってから顕在化した。
だから私は準々決勝の時も指摘したように、メンタルの問題だと思うのである。

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超じれったかった [ 年代別代表 ]

アジアユース選手権準々決勝カタール戦はPK戦で勝利。
ワールドユースの出場権を獲得した。

まずはおめでとう。
だが、あまりにも攻撃の内容が悪過ぎる。
自陣からのFWめがけたロングボール一辺倒。
これが本来日本の意図したものではないことは、
大熊監督が「つなげつなげ!」と何度も指示を出しているのに
それをまるで無視するかのように、ロングボールを放り込み続けたことでわかる。

確かにカタールの寄せは早かった。
守備の時も攻撃の時も、ボールの周りにはたくさんのカタール選手がいた。
高い位置からのプレッシング、
奪ったらボールを追い越す動きや味方のサポートに駆け回る。
試合開始に30度を越す気温だったとは思えない脅威の運動量。

しかし、当然ながら日本のDFラインと中盤の底に
試合中ずっとプレッシャーがかかっていたわけではない。
フリーで前を向けるシーンも多くあった。
それでも、彼らの取った選択肢はFWへのロングボールだった。

なぜそうなってしまったのか。
最大の決定機が、カレンがオフサイドになった幻の1点のシーンだったことを考えると
パスワークによる揺さぶりが有効だったことは、選手たちも気づけたはずなのに。
しかも、グループリーグでは出来ていたのだ。
ピッチも4試合目で慣れている。

ならば、私に考えられるのはメンタル的なものしか思いつかない。
この一戦にかかったワールドユースへのチケット。
加えて、これまでとは比べ物にならないカタールのプレッシャー。
勢いに乗ってかさにかかってくるカタールの攻撃。
これらが原因で気持ちが萎縮してしまったのだ。

カタールは強かった。
特にボールキープ力はアジアのユース年代とは思えないほどうまい。
だが、落ち着いてボールを回せばあれほど苦戦はしなかっただろうと思う。

ワールドユースへの出場権は既に得た。
そのプレッシャーから解放された選手たちが
素晴らしい内容の試合を見せてくれることを期待したい。


最後に、カレン。
いい選手だなぁ。献身的にチームに貢献するあのがんばり。私好みだ。
次戦ではカレンに得点を決めてもらいたい。
どうかあのがんばりが、ゴールと言う形で報われんことを。


追記
 後から考えれば、このチームにとって梶山の離脱は相当大きかったと言えそうだ。
 キープ力と展開力を兼ね備え、Jリーグ試合にあってさえ独特の雰囲気を醸し出す梶山は
 U19においては一種の風格をもってチームに落ち着きを与えるのではないだろうか。
 安易に裏を狙ったり、ロングボールを出さないプレースタイルも、まさにカタール戦で
 必要なものだった。
 梶山には、ワールドユース本大会での八面六臂の活躍を望む。

大熊の怒号と子供たちのコールが響く [ 年代別代表 ]

AFCアジアユース選手権グループリーグ第1戦ネパール戦は3−0で勝利。

日本は後半開始直後、終了間際と押し込まれる時間帯もあったが、試合を支配。
3点を奪い、危な気なく勝点3を確保した。
特に平山と途中出場した中山の落ち着き振りが目を引いた。

その平山も含め、イージーなミスは散見された。
が、ピッチの状態もあるし、この年代ならこれくらいしょうがないのかとも思う。

日本の攻撃はなかなか多彩だった。
中村と苔口のスピードを生かしたサイド攻撃あり、パスワークを駆使した中央突破あり。

ただ、確度という点では改善の必要がある。
勝負のパスやクロスを入れるのはいいが、かなり成功率が低い。
パスの精度もさることながら、状況判断が悪いと感じる。
今スルーパスを出して通るかどうか、クロスを入れるべきタイミングかどうか。
この辺の判断力もイージーなミスを防ぐために必要な要素だろう。

大熊監督の声は相変わらず。
あれだけ試合中のべつまくなしに声を張り上げて、
試合後のインタビューでかすれ声になっていないのだから恐れ入る。

そして日本の応援。
おそらく現地在住日本人のお子さん達であろう。
男どもの野太いコールもいいが、子供達による可愛らしいニッポンコールもいい。
次は地元マレーシア。日本の応援はどこまで届くか。
グループリーグ最大の敵でもあるマレーシアを叩いて、トーナメント進出を確実にしたい。


追記
 森本ってエイリアンに似てないか?

俺たちーのー梶山ー [ 年代別代表 ]

梶山を強行招集

左ひざ半月板損傷で大会参加が絶望的だったMF梶山だったが大熊監督は「1週間しかないので
初戦は難しいが、安易に外す状況ではない」として強行招集した。梶山は中盤のゲームメーカー
として不可欠な存在であり、大熊監督は決勝トーナメントからの復帰を望んでいる。梶山は国内
に残ってリハビリを行い、遅れてチームに合流する。
信頼されてるんだなぁ梶山。
決勝トーナメントからでいいなんて。
サポーターとしてはグループリーグから厳しい試合を乗り越えて欲しいと思うけど、それは仕方ない。
それに、ネパール、マレーシア、ベトナムだと実力に開きがあるかな。

U19のメンバー表を見ても、Jリーグにおける実績はトップクラスの梶山。
まぁ所属が東京というクラブによるところが大きいかも知れないが、
その実績を胸に、貫禄あるプレーを見せて欲しい。
(貫禄あるプレーと言えば、当時の小野を思い出す。まさに大人と子供だった)

8/25の初戦は10日後、10/3の準々決勝は18日後である。
マレーシアの地で、シャーを見せてくれ!

緒戦は勝点1 [ 年代別代表 ]

U17選手権、日本の緒戦は北朝鮮。
素人的には無難に勝ち点3を取る試合と予想されたが、スコアレスドローに終わった。

北朝鮮を甘く見ていた私は、日本のディフェンスラインが下がっている理由を、
北朝鮮の選手の予想外のうまさに日本が怖がっているからだと感じていた。
ディフェンスラインが意図的にではなく下がってしまう理由は、多くは心理的なものである。

相手がうまくても、ある程度それが予想されていれば、勇気を持ってラインを上げる、
あるいは意図的に下げる(当然それに伴って中盤の守備ブロックや
FWのチェイシングポイントも下げる)ことができるが、予想外なら話は別だ。

ひしゃくさんのレポートによれば、やはり選手たちにとっても予想外のうまさだったようだ。
意外だったのは、記事内で紹介されている選手のコメントにはわりとポジティブなものが多いこと。
この世代には結構、精神的にタフな選手が多いのかも知れない。

第二戦タイは早くも明日。
中国の前に勝っておきたいんだけど。


ちなみに”AFC U17選手権”でググったらこんなの(pdf)が出てきた。
日本サッカー協会主催で、今大会を舞台に研修が行われている。
対象は日本サッカー協会公認ライセンス取得者。
目的は、

・ 日本におけるユース年代の指導や課題について理解を深める。
・ AFC U17 選手権を観戦し、アジアの中での日本のレベルを認識する。
・ ナショナルトレセンコーチのレクチャーや受講者自身の指導実践を通じて、
 トレーニングやコーチングなど、指導者としてのレベルアップを図る。

という3つ。
以上、こんなこともやってるのねというご紹介。

ああ無念 [ 年代別代表 ]

タイトルに”悔し涙”と付くほどあからさまなものだったのだろう、石川の無念さは。
もともと守備的なチームであるパラグアイ、イタリアに対しては、
徳永の守備力よりも石川の攻撃力を生かすべきだと思っていた私にとっても
残念な石川の起用法だった。

そもそも352のアウトサイドに、森崎や徳永という
突破の期待できない選手を置くこと自体が間違ってると思う。
トルシエジャパンにおける小野のように突出した才能であるならまだ納得もいくが。

しかもガーナ戦での石川は効いていた。
ガーナを相手にスピードで上回り、小野からの素晴らしいパスもあってサイドを何度も突破、
守ってもゴールライン付近まで駆け戻ってボールを奪いと、
まさに鬱憤を晴らすかのような活躍を見せていた。
ところが後半17分に松井と交代。
なんでやねん。

石川は
「それがぼくの実力だと思っている」
と語っているがそれは違うと思うね。
山本監督は、攻撃力はあるが守備面での計算はしにくい、
そういう石川を大舞台であえて使う勇気がなかった、それだけのことだと思う。

山本監督は相手との対処方法ばっかり考えて、自分たちの良さを出そうという発想に欠ける。
攻撃の理想を追い求め過ぎて守備の整備が苦手な
元(アルゼンチンワールドユース時)U20代表監督西村と足して2で割るとちょうど良いかも。
いや、やっぱりツーロンの時の監督代行だった小野(現広島)監督かな。

思い出したくないあの頃 [ 年代別代表 ]

アテネ五輪男子グループリーグ第1戦対パラグアイは34の敗戦。
試合中は思い至らなかったが、今振り返ってみると01年アルゼンチンワールドユースを思い出す。

大会初失点は前半13分の羽田のオウンゴールだった。
オウンゴール自体はいわゆるミスではなく、不運なものだったが
チームの柱だった羽田のオウンゴールによって生じた動揺を立て直すことが出来ずに02で負け。

第2戦も青木のパスミスから失点。
その後もずるずるとリズムを取り戻せずに2連敗してグループリーグ敗退が決まってしまう。
チームが1トップ2シャドーを生かした流れるような攻撃を見せ、
やっとこさ本領を発揮できたのは3戦目のチェコ戦だった。

あの時の様子と今回のパラグアイ戦での日本が重なる。
メンバーはかなり入れ替わっていて、OAを除くと01ワールドユースメンバーと
アテネ五輪両方にメンバー入りしているのは石川、森崎浩司、駒野、那須の4人しかいない
(03ワールドユースからは平山、今野、菊地、徳永。パラ戦のスタメンは今野、徳永)。
ということは同じメンバーが、同じ轍を踏んだというわけではない。
すると原因は国際経験の不足ということになるのだろうか。

イタリアは勝ちに行くには難し過ぎる相手だ。
「真価が問われる」と書くには、ちょっと厳しいなぁ。

今からでも呼べ [ 年代別代表 ]

今からでも呼べ、と言いたくなってしまうのが、楢崎と高原。
何って五輪代表に。

楢崎のケガはもう治ってるんだろうからOA曽ヶ端の代わりに。
OA枠をあえて第3GKの曽ヶ端にした訳は、経験を積ませる意味もあるんだろうけど
最大の理由はやはりGKに関してはフル代表を優先させたからだろう。
川口は経験がある割りに安心して任せられないし。

しかし、残念だがあの曽ヶ端ではOA枠を使う意味がない。
アジアカップに楢崎が出たんなら諦めはつくが、結局出なかったもんなぁ。
ホント、呼べるもんなら呼びたい。
と一番思ってるのは山本監督だろうけど。

高原はブンデスリーガの開幕戦で短いながらも既に出場を果たした。
なんやねん。
全然OKじゃねーか。

ハンブルガーSVがコンディションの整わない選手を無理して使うとは思えない。
高原は、病気を押してまで出場せねばならないほど
FWとしてクラブ内で重要な地位を占めているわけではない。
それこそフル代表における曽ヶ端クラスの位置づけだ。
病気が癒えていないのに、商品価値を下げるかも知れない危険をあえて冒さないだろう。
代表と違ってクラブは損得に直結するからだ。

あーあ、今からでも呼べるもんなら呼びたい。
と一番思ってるのは山本監督だろうけど。



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