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最終節にふさわしい試合 [ 女子サッカー ]

なでしこリーグディビジョン1 第21節 ベレーザ対浦和。
風は冷たいものの晴天に恵まれた夢の島陸上競技場での最終節。
拮抗した試合は引き分けで終わり、ベレーザが3連覇を果たした。

試合開始30分前に到着したが、既にあらかた席が埋まっている。
それもそのはず、その時点でマッチデイが全てハケてしまっていてもらえないくらいだったから。
おそらく観客数は1000人弱であろう。

メインスタンド中央付近にのんびり座って観ようと思っていたのに当てが外れた私は、
ベレーザサポーターのいるホーム側ゴールを真正面に見据える位置へ。
するとベレーザサポが最前列の手すりに固定したフラッグに遮られて視界が悪いことこの上ない。
こりゃあかん。

さらにスタンドの端に行けば空いているが、そんな観にくい場所で観戦するのもしゃくだったので
結局、スタンド中央部の席の後ろで立観することにした。

それから前から気付いていたが、女子の試合になるとカメラを構えている男が
やたら多いのは気のせいだろうか。
東京の試合はゴール裏にいるので、メインスタンドの様子は知らないんだけれども。

今日も、私の隣にいたおっちゃんは片時もファインダーから目をそらさず、
明らかに試合を観るというより写真を撮ることに専念している。
そういう輩が目立つんだよなぁ。

それはさておき。

立ち上がり、浦和が湯気の立ち上るような熱いプレーを見せる。
ボールを持つ時間は長くはないが、浦和は2人3人と人数をかける出足鋭い寄せや
スライディングタックルなど気迫みなぎるプレーでベレーザを圧倒、ペースを奪った。

そしてその流れの中、浦和の柳田が見事な先制点を決める。
左サイド深く切り込んだところからマイナスに戻ってきたボールを
遠目の位置にも関わらず思いっきりぶっ叩いた柳田のシュートはゴール右上隅に突き刺さった。
浦和イレブンの気迫がボールに乗り移ったかのような素晴らしいゴール。

立ち上がりから押されるままに先制を奪われてしまったベレーザは苦しい展開。
だがベレーザにあわてる様子は全くなく、
浦和のプレッシャーの厳しさに苦戦してややパスミスが目立つものの、
冷静にパスを回す姿勢は変わらない。

そのうち、ベレーザの選手が浦和のプレッシャーに慣れてきたのか、
浦和の出足がやや鈍ってきたのか、
ベレーザは落ち着いたキープからフィールドいっぱいにボールを動かす
大きな展開が出るようになってきた。
この辺りはさすがである。

そしてベレーザのボール支配の続いていた後半、試合が動く。
今日は左から永里、大野、荒川をトップに据えた4-3-3だったベレーザが、
荒川を下げて伊藤を入れ、永里と大野の2トップになってまだ間もない時間。
ベレーザのシュートからボールがゴール右、ペナルティエリアの角あたりにフリーでいた小林に渡り、
冷静に放たれたボールはゴールネットを揺すった。

この同点弾はシステム変更が間接的に功を奏している。
小林は伊藤INによって中盤が4人になると同時に
ダブルボランチの一角から右サイドへポジションを移しており、
同点に追いつく得点機会にペナルティエリア付近右サイドの位置にいたのは
このポジション変更があったからだった。

その後は一進一退で進み試合終了。
ベレーザは勝利では飾れなかったが3連覇を決めた。

浦和の厳しいプレッシャーをかいくぐって技巧的な試合を見せるベレーザもすごいが、
それ以上に浦和の奮闘ぶりの目立つ、シーズンを締めくくるのにふさわしい試合だった。

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