サカつくの思い出 [ サッカーゲーム ]
アマゾンに予約しておいたサカつく04が届いた。
もろにファミコン世代である私も、トシのせいかゲームを続ける根気がなくなってきたが、
サカつくだけは今でもそれなりにハマれるゲームである。
全てではないにせよ何作かプレーしてきたサカつく。
やはり最も印象深いのが初代サカつくである。
最初だけあって洗練されておらず、しかもシリーズ最難。
さらに秘書に選択の余地はないという罠。
何度か中断をはさみつつ、実時間でも相当長い間プレーして経過したゲーム内時間は、17年間。
その間、年間優勝のみならず、ステージ優勝さえ一度もできなかった。
それでもおもしろかったのは、”洗練されてなさ”だったのだろうと今にして思う。
ゲームの中でも外でも、情報が少なかった。
今やネット上にサカつくの情報はあふれているが、当時はまだそんなことはなく
いやあったかも知れないが、私にはまだネットでゲームの情報を収集するという発想がなかった。
1996年のことである。
必然的に選手獲得は一か八かの賭け。
が、全く無名の選手が大化けしたりする楽しさがあった。
当時のメモ書きを見ると、あの田中誠(磐田の日本代表ディフェンダーである)を
FWとして9年間もプレイさせている。FWだったなんて今初めて知ったぞ。本当か!?
17年間のプレイの中でMVPとも言える活躍をしたのが、現新潟の秋葉忠宏選手。
1年目に20才で市原から獲得してすぐコロンビアへ半年の留学に出したところ、
4年目にパスの”ファンタジスタ”に成長。
以後15年間、34才までプレイ中のほとんどの時間を秋葉と共に過ごした。
本当に印象深い選手である。
彼のすごいところは、プレイスキックの凄まじいまでの正確さ。
彼の蹴るCKは、3本に2本は直接ゴールする。
フリーキックではない、コーナーキックである。
自分のチームがコーナーキックを得ると、「もらった」とほくそえんだものだった。
現在のサカつくは、得意ポジションや各パラメータ値をグラフで知ることができ、
練習における能力の伸びも一目瞭然、シーズン中の成長度合いまで確認できる。
しかし初代サカつくでわかるのは、大雑把な攻撃力と守備力、
そして疲れ&不満という変なパラメータと、コーチのコメントだけだった。
でもそれが一番現実に近いのだ。
人間の能力を簡単に数値化できるわけはない。あいまいさがいいのだ。
システムが洗練されるのはいい、だがそういうあいまいさのなくなった今のサカつくに
一抹の寂しさを覚えつつも、またプレイするのであった。