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鈴木の成長 [ その他サッカー ]

スロバキア戦の決勝点となった鈴木の勝ち越しゴール。
あのワンプレーで鈴木の成長した姿が見られたと私は思った。

状況は日本が追い付かれた直後。
力が入ってもおかしくない場面に。
まるでシュート練習を見ているかのような、沈着冷静にゴールキーパーの上を越すシュート。
それをあの鈴木が決めたのだ。

ゾルダーの監督がインタビューでこんな意味のことを語っていた。
「タカユキは今まで自分のパワーに頼ってサッカーをしていた。
私はそれを更に生かすためにも、タカユキにテクニックを磨くよう指導したんだ」

ゾルダー在籍時の鈴木の年齢は27才。
そんな年齢でもボールテクニックの向上を見せる鈴木に対して、
自分で指導しておきながら、監督は「驚いた」と感慨を述べていた。

再度欧州で挑戦する機会を私があげられるなら、柳沢ではなく、鈴木にあげたかった。

柳沢が欧州へ行っても何ら変わっていないのは、サンプドリアの監督の
「柳沢をFWとは思えなかった」(事実左MFとして使っていた)という言葉から明らかである。
柳沢は欧州へ行ってもなお、自分の考えるFW像の殻を破ろうとはしない。

それならば、監督を驚かせたほどの成長を見せた鈴木に、と思うのは当然だろう。
だが、その道は断たれた。
しかしそれでも、鈴木は鹿島で、いつもと変わらぬ全力で闘う姿を見せるだろう。
いつもと変わらずに、献身的にチームに貢献しようとするだろう。

ベルギーで磨いたボールテクニックで、
久保に代わる救世主として、アジア杯での活躍を期待している。

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