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宇宙開発とタッチラインを割るシュート [ その他サッカー ]

今回等々力競技場に行って思い出したことがある。
川崎をホームタウンとするクラブがフロンターレではなく、ヴェルディだった頃、
北沢が等々力競技場の屋根を越えるシュートを放ったという逸話だ。
まさに宇宙ロケット打ち上げ軌道。
恐るべし北沢の宇宙開発力。

そう言えば、大ブカしシュートを形容する宇宙開発という言葉も聞かれなくなった。
それは取りも直さず、そういうとんでもない弾道のシュートがなくなってきたということの証左だろう。

そんな感慨にふけっていたら、やはりJリーグ創設当初のTV中継で
ある解説者が、こんな話をしていたのを思い出した。
Jリーグと欧州リーグとのレベルの違いを示すものに、
”タッチラインを割るシュート”の有無があるというのだ。

ゴールラインではない。タッチラインである。
もはや”タッチラインを割るシュート”と言われてもピンと来なくなってしまったが、
当時は1試合に数本あったと記憶している。
今ではよほど悪い体勢で撃ったシュートでない限りお目にかかることはない。

この10数年で日本サッカーは長足の進化を遂げた。
そんな日本サッカー最大の変革期と同時代を生きられる幸福感をかみ締める私だった。

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