量と質 [ FC東京 ]
それほど長くない間にいくつも新聞やネットを賑わす事件が起こってしまうと、
私の胸に去来するのは、時代は変わってしまったのだなぁと言う残念な思いだ。
他のスタジアムでは、暴力沙汰なんて報道されないだけでしょっちゅう起こっているらしいけど
東京に関して言えば、私が観戦を始めたJ2の頃の牧歌的とも言える雰囲気は
もう取り戻すべくもないと言ったところか。
ただそう思うのは、私が昔も今も、ゴール裏の裏事情どころか
表事情にも全く通じていないせいかも知れないことは否定できないが。
JFL時代からのサポーターがみんな良識を持ったサポーターだったとは言わないが、
逸脱者が存在し得る確率は不変であっても、母数の増大に伴って、
期待値が増大するのは確かなことで。
身近に考えても、少人数で楽しくやっていたサークルが、
人数が増えることによっていろいろと規則を決めなくてはならなくなることはよくある話だ。
クラブ側がそうしたサポーターの量的変化が起こす、必然的な質的変化に対処できなかったのは
”甘かった”と言われても仕方がない。
あれもダメ、これもダメといちいち規制をかけなきゃ観戦も出来ない。
量的増大が質的劣化を招く、このことを今回のことでようやくにして認識した私も
やはり甘かった。
大変残念なことだが。
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