暗雲は根本から [ FC東京 ]
0-2の敗戦に終わった柏戦。
チケットが取れなかったので行けず
(日立台は言うまでもなく良いサッカー場だが、せめてもうちょっとキャパがあればなぁ)。
柏線の観戦記や私が観戦した他の試合を判断材料にすると、
今の東京は、根本に問題を抱えた危機的状況にあると言っていいと思う。
昨シーズンの東京は、ポゼッションサッカーという方向性だけははっきりしていたものの
それをどう実現するのかというところから進めず選手に迷いが生まれ、
チームがバラバラになって監督を解任、路線を戻そうとするも
onとoffのギャップの大きい、出入りの激しい試合を繰り返してシーズンを終了した。
今シーズンは原監督を復帰させ、”攻撃サッカー”を継承しつつ
単なる延長ではない、プラスαの上乗せを強く求めて行く姿勢を打ち出して再スタートを切った。
経験豊富で一流の実績を有する選手を獲得したり、ドラスティックな人員整理を行ったりと、
ぴったりと漸進主義を指していた針はずれ、今は結果重視主義との間辺りを指している。
問題は現場である。
新加入の大物選手は、前線からのハイプレッシャー&ショートカウンターにはなじまない。
じゃあボールの奪いどころはどこにするのか。
何年も同じようなスタイルで戦っている東京の攻撃は読みやすい。
トップへのくさびやサイドからの突破が封じられた時、どうするのか。
もちろんピッチ上での判断も必要だろう。
だが監督がその落としどころを決めかね、方向性が定まっていないことが不振の最大の原因だと私は思う。
もちろんそんなことは憶測の域を出ない。
それでもピッチ上の現象を観る限り、そんな想像を巡らせてしまう。
昨シーズンも低迷したが、少なくとも方向性だけは明確だった。
私が危機的状況にあると言うのは、それすらも判然としないのが現状だからだ。
昨シーズン6月にワールドカップによる中断期間があったように、
今シーズンはアジアカップがある7月に中断期間がある。
その中断期間までがひとつの目安だ。