2年の成果 [ 日本代表 ]
得点シーンはすごく綺麗だった。
ポイントは、いつもDFを前にしてボールをこねくり回すだけのあの三都主が、DFの裏を取れたことだろう。
こねくり回すだけ回して結局相手をかわせずボールを戻す、
あるいは半抜き状態でクロスを上げるため不正確になり味方に合わず、
というプレーばかりしていたあの三都主が。
裏を狙う三都主の動き出しに、中村の角度、スピード申し分ない絶妙なスルーパス。
ボールと久保のニアへの動きに合わせてラインを下げるイングランドDF。
空いたスペースへ走る小野。
走り込みながら中を確認する三都主。
正確なクロス、シュート。
素晴らしい。
でも冷静になって考えてみると、これってすごく基本的な攻撃パターンだ。
これくらいなら即興ではなく、意図的に狙ってやって欲しい。
序盤相手の攻勢に振り回されていたのを修正した対応力は、素直にすごいと思う。
だが得点シーン以外のチャンスは、ボランチからのロングボールやDFラインを前にしたミドルシュート。
来た!と沸くシーンが非常に少ない。
監督就任から2年。
あとどれくらい待てば、魅惑の攻撃サッカーが観られるようになるのだろうか。
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