真摯さ [ 女子サッカー ]
日本女子代表の魅力を”純粋な一生懸命さ”と書いたが、
言い換えれば”真摯さ”とも表現できる。
この”真摯さ”という言葉、ある時から私の中では重要なキーワードになっている。
それは、深夜番組「金髪先生」('96〜'98 テレビ朝日)のU2の回。
番組冒頭、金髪先生がU2を評して「音楽に対するSincerity、真摯さを感じる」
と言ったことに端を発している。
その言葉は、私がU2に対して抱いている漠然とした印象を、的確に言い表していた。
U2の初期から中期、特に「WAR」や「Joshua Tree」「魂の叫び」の頃のU2は
まさにそういうバンドだったのだ。
人を評してどこがどうであれば真摯であると言えるのか、論理的には説明できない。
基準は主観的であいまいなものだ。
例えばインタビューに受け答える松井秀喜の態度。
良い時も悪い時も、誠実な態度を崩すことはない。
同じことがロベルト・カルロスにも言える。
練習場や試合後のブラジル代表のインタビュー映像には、必ずロベルト・カルロスが映る。
飛行機での長旅の後や、日韓W杯予選時のどん底の状態であっても、変わることはなかった。
金髪先生に扮していたドリアン助川は現在、TETSUYAと名前を変え、朝日新聞紙上で
「ティーンズメール」という10代を対象にした悩み相談コーナーを担当している。
ここでは一風変わってはいるが、ティーンエイジャーの悩みを解かす真摯な言葉に触れることができる。
真摯な人、言葉に接するとそれだけで嬉しくなる。
私たちは明後日から真摯な彼女たち、日本女子代表に出会って嬉しさを感じることができるが、
24日には彼女たちとともに、喜びを分かち合えたらと思う。
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