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エール [ 女子サッカー ]

7/7に発売になった「日経WOMAN 8月号」を買って来た。
女子日本代表に関する記事”どん底からアテネまでの1764日”を読みたかったからだが
私のようなおじさんが、書店の女性誌コーナーで立ち読みするのはつらい。
1軒目に入った駅前の本屋では、女性誌コーナーを横目で見つつ素通りして、
そのまま出て来てしまった。
わざわざやや離れた人気のない本屋で買って来た次第。

それはさて置き。

あらためて女子サッカーの置かれた状況が過酷なものであると知る。
現在Lリーグの中で企業の支援を受けているのは、TASAKIとYKKだけなのだ。
それ以外はクラブチームで、遠征費はもちろん、
生活費からして自分で稼ぐ手段を見つけなければならない。
プロサッカー選手なんて澤だけだ。

正規の社員・職員と学生を除いた日本代表選手を列挙してみよう。
(五輪予選、米国遠征時のもの。日経WOMANからの抜粋)

 GK 小野寺志保 ヴェルディアルバイト(グッズ販売)
 DF 山岸靖代   プリマハム準社員(工場勤務)
 MF 宮本ともみ  専業主婦
 MF 酒井興恵   ヴェルディアルバイト(広報)
 MF 小林弥生   接骨院アルバイト(事務)
 FW 荒川恵理子 西友アルバイト(レジ打ち)

日本代表2トップの一人、荒川選手が西友でレジ打ちである。
この状況は、99年のシドニー五輪予選敗退から始まっているという。
89年に始まり、一時は世界最高峰を誇ったLリーグは、不況のあおりも受け
日興證券、プリマハム、松下、OKIなどの廃部によって衰退の一途をたどる。
「まさか、ここまで見放されるとは」
後から事の重大さに気付いた選手もいたようだ。
”どん底”に追い込まれ、もはや崖っぷちでさえなくなってしまった女子サッカー。

「地方から出てきて、「サッカーが好きだから」と、日夜仕事と練習という過酷な状況で頑張っている子たちが
チームメイトに大勢いる。彼女たちのためにも私たちが今できることは、勝つことだけ」(山郷のぞみ)

そんな思いで、女子サッカーの未来という重い十字架を背負って戦う女子代表。
アテネでの健闘を、心から祈っている。


追記
 女子サッカーの伝説の1ページとなったあの北朝鮮戦の再放送がBS朝日である。
 永久保存すべし。
 7/12(月)21:00
 サッカー・アテネ五輪アジア地区女子最終予選
 「北朝鮮×日本」
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