やってくれた [ 女子サッカー ]
女子ワールドカップ北京2007予選大陸間プレーオフ第1戦 なでしこジャパン対メキシコ代表は2-0で勝利。
勝った。
2得点をあげ、そのうえ無失点に押さえたのは大きなアドバンテージになった。
アウェーで1点でもあげようものなら、ワールドカップ出場はほぼ確定である。
前半、日本が風上を取ってホーム側ゴールに攻めて来る形になったのだが、
中盤でのプレッシャーがきつく、なおかつ荒川が徹底的にマークされて
くさびのボールをキープ出来ない状況を踏まえ、
長いボールで裏のスペースを意識した攻撃をもっとしても良かった。
せっかく得た風の利を生かせなかった印象が残る。
一方、風に助けられたと思ったこともあった。
メキシコが風上に立って攻めて来るようになった後半、
DFラインを高い位置で突破されたのを見て福元が出ようとしていったん止まり、
中途半端なポジショニングになってしまった。
それを見て相手FWが長いループシュートを放ったのだが、クロスバーへ。
風がなかったらその分伸びずにあるいは入っていたかも知れない、ひやりとさせられたシーンだった。
今日の試合は緊張もあったのか、簡単にボールを失う場面が目についた。
得に荒川の調子はあまり良くなかったようだ。
それでもなでしこはサイドをえぐってのピンポイントクロスから2点。
先制点はまたしても澤である。
澤は2点目のアシストも決めており、本当に大一番に強い。
だが澤も今年で29才。
2004年のアテネ五輪最終予選当時の、ピッチ上で別格のオーラを放っていた澤ではさすがにない。
その後継を荒川に期待しているのだが、今日は程遠い出来だった。
がんばれ。
今日は1万人の観衆が集まったが、ゴール裏は寂しかった。
いわゆるコアなサポーターは100人もいないくらいである。
私の印象では、ほとんどが普段なでしこリーグのクラブを応援しているサポーターだ。
Jの日程とかち合わせたJFAとJリーグの罪は重いが、
首都圏のかけもち可能なJのサポーターも来てくれなくて残念だ。
メキシコ トルーカは高地らしい。
前回アステカで2-2の引き分けに持ち込まれたメキシコは、サポーターの大声援よりも地の利を選んだ。
その選択を後悔させてやる。
やってくれるさ、なでしこは。