うーん [ FC東京 ]
J2第16節 東京対熊本は1-0で勝利。
TV観戦。
結果は残したが、これは今後につながる勝利なのか…
東京の得点はかなりラッキーな部分が多かった。
365日FC東京では”高橋秀人がヘッドで折り返し”とあるが、TVで観ていた限りでは、
相手DFの頭に当たったボールがセザーの前に落ちてきた、というように見えた。
実況と解説もそう言ってたし。
あんなところにヘディングしてしまうのはやはりJ2レベルなのかなあという感じだ。
徳永も似たようなことやってたけど。
いくら体勢が悪いにしたって、そこはねーだろという。
とは言え、それをボレーで決めたセザーはさすがだ。
すぐ倒れるのをもうちょっと頑張ってもらって、
もうちょっと周りとの連携が良くなれば相当良い戦力になるのではないだろうか。
全体の印象としてはやはり変わらず。
早めのアーリークロスをぼんぼこ入れて来られた前半の中盤以降はいつ失点するかヒヤヒヤものだった。
最終的にはしのぎ切って勝点3を積んだのだから結果オーライと言う人も多いかも知れないが。
何度も書いているように、私は方向性の見えないサッカーは嫌なんだよなあ。
少なくともこのままじゃダメなんで、じゃどうするのと。
個人的には(これも以前から書いていることだが)もうドラスティックに変えて
堅守をベースに速攻を何度も繰り出すサッカーが良いと思う。
それは勝利第一優先ならこのスタイルだとからである。
パスサッカーが実際ダメなんだから、というのももちろんある。
で、それを”今の”メンバーに実現させることの出来る監督を呼んで来ると。
決定的になる前に、早めに決断した方がいいと思うんだけど。
あまり変わっていない… [ FC東京 ]
J2第15節 東京対愛媛は1-1で引き分け。
快勝した京都戦を受けて期待した試合だったが、あまり変わっていない…
結局、選手が入れ替わって若干の発想の違い、個々のプレーぶりの違いは見受けられるものの、
基本的な部分、すなわちショートパスを多用してつなぐはいいけど、
前への推進力がないサッカーという点では同じ。
まあそりゃそうだろう。
これはもうガーロ時代から指摘してることだけど、
パスサッカーをするにしては、ボールホルダーにしろ、パスの受け手にしろ、その他の選手にしろ、
お互いがお互いを見ていなさ過ぎだ。
そこを改善しない限り、パスで相手を崩そうとしたって無理な話だと私は思っている。
どうしたってスペースを作れない、有効に使えない
ちんたらちまちましたサッカーになるのは明白だと思うんだが。
選手はこのまま続けて行けばいいと本当に思っているのか、非常に興味あるところだ。
判断が難しくなってしまった [ FC東京 ]
J2第13節 東京対湘南は1-1で引き分け。
改善の兆しはあるものの、痛い引き分け。
前節よりもさらに改善された前半だった。
ボール離れ良く、お互いのポジショニング・距離良く、無用なバックパスもなく
テンポ良く相手ゴールに向かって行くサッカーが出来ていた。
得点自体は流れの中で崩した形ではなかったが、幸先良く先制した中で
上記のような今シーズン最も良い内容の試合だったが…
結構草民の交代がきっかけだと観てる人も多いみたいだけど、私はそうでもない。
彼の交代以前からかなり良い流れは断たれて危ない兆候はあったと思う。
一番痛いのは、2点目を奪いに行って、そこそこ良い形を作って攻めていたにも関わらず、
結局はほぼ90分間(2点目を)得点できなかったことだろう。
そこかしこにボールを大事にし過ぎて前への推進力が失われる城福監督時代の悪い癖が出る。
な~んも考えずにボールを後ろに下げるの、ホントやめて欲しいんだよなあ。
選手の気合は充分で、セザーと羽生を筆頭として
後半の燃料切れを心配するくらいみんな相当走っていただけに、
なおさらここまでやってもダメなのか感があるのではないだろうか。
前節までの内容だったら問答無用で解任しても異論は出なかっただろうが、
なまじ内容が良化してきただけに判断が難しくなってしまった。
私個人的には、あまり更なる改善は期待していないけどね。
チームがひとつの方向を向けないのは監督の責任 [ FC東京 ]
J2第12節 東京対草津は1-2で逆転負け。
チームがバラバラな印象。
やや風が強いが、天気は良い中での試合となった草津戦。
メインスタンドアウェイ側のゴール裏寄りに陣取ったが、結構な数の東京サポがいた。
これまで正田スタ開催の入場者数2試合平均3000弱に対し、
東京戦では6500だったので、少なくとも3000人くらいは東京サポが行ったのであろう。
私はフラッグを持っていたし、レプリカを着てる人、マフラーをしてる人がそこここにいる
(つまりアウェイ感が漂っている)メインスタンドアウェイ側だったが
一見してそれとわかる草津サポも意外とアウェイ側に来てた。
ホーム側まだ空いてるのに…
と思わないでもなかったが、この牧歌的雰囲気がJ2の良さだよな、と思い直す。
とは言え苦言も呈したい。
草津のホームゲームは今回初めて観たけど、試合開始までの段取りが悪過ぎる。
4時20分前から両チームは練習止めろ止めろと散々アナウンスして、
4時まで10分以上ある時点で引き上げさせたから、何かイベントがあるのかと思ったら
あったのはボールパーソンと審判団の紹介のみ。
あとは何も行われていないピッチを静かに見守るだけ。
ちなみに選手紹介は両チーム練習の最中に行われている。
練習止めろアナウンスの時に、ホームの草津もまるっきり無視していたので
何でだろうと不思議に思っていたのだが、練習を切り上げたところで何も行われないことがわかっていたからなんだな。
しかもそれが日常化していると。
妙な間が空いて選手紹介等で盛り上がったテンションが冷めてしまうことは
アウェイに行くとままあることだけど、ここまでそういったものに配慮しない段取りは初めて見た。
それはさておき。
この試合、序盤は東京の攻撃にもやや意図が見えた。
なるべくボールを少ないタッチで回そうとし、そのために各所で指摘されてるような前に急ぎ過ぎ、
ということがないよう注意してポジショニングする。
少ないタッチで回すと言っても横や後ろにではなく、なるべく前に運ぼうとする意思は見えたと思う。
それから前半は低い位置から右サイドの鈴木達也に長いダイアゴナルランならぬ
ダイアゴナルパスを出してチャンスになる場面が何度もあった。
パスもしくはドリブルで一人抜いてラストパス、二人抜けばシュートのチャンスだ。
これはおそらくスカウティングの成果が試合に現れたものだと思う。
という感じで今までよりは進歩が窺えた前半の序盤だったが、
決定的チャンスにつながっていたかというと残念ながらそうでもない。
唯一の得点であるPKも、メインスタンド側から観ている限りでは
ホイッスルの音に、シミュレーションでイエローか、と一瞬ヒヤッとした。
さらにあっと言う間に同点にされ、高松が負傷退場するともう完全にダメだった。
何をやりたいんだかわからない東京に逆戻り。
チームとしてバラッバラな東京に。
草津のサッカーは、はっきり言って外国人2トップ頼むぞサッカーだ。
とにかくスピードとテクニックのある外国人FWに早く預ける。
そのために向かい風でボールが浮こうが、何度もオフサイドに引っかかろうが繰り返す。
それが最大のストロングポイントだからである。
そういうはっきりした意図を持ってやっているという点で、東京よりも良いサッカーだと言えるだろう。
草津の2点目はそういう意図を持ってプレーしていることが如実にわかる良いシーンだ。
右サイドでボールを持った選手にサイドバックがオーバーラップをかけて数的優位を作る、
相手DFが寄せ切れない内にグラウンダーのクロスをマイナスに入れる、
選手2人がゴール前に詰めてDFを引きつける、
空いたスペースでラフィーニャがフリーでシュート。
これはたまたまではなく、明らかに狙ってやっているんである。
ラフィーニャにフリーでシュートを撃たせるために。
最大のストロングポイントを生かすために。
東京のサイド突破からクロスで意図を感じるか?
前にも書いたがその場その場で適当にやっているようにしか見えない。
チームがひとつの方向を向けないのは、ほかの誰でもない、監督の責任である。
変えた方が良いと思うけどね私は。
土台がなければ一過性 [ FC東京 ]
J2第11節 東京対富山は1-0の勝利。
羽生様々の一撃で辛勝。
勝ったけど、内容は全く改善されていないので安心できない。
シュート数を見ると17本なんだが、とてもそんな感じはしない。
外れたら頭を抱えるような決定的チャンスに乏しいからだ。
勝てば今後の内容の改善につながるかも知れないけど、それは必要条件で十分条件じゃない。
土台がなければ一過性のもので終わるだけだ。
それにしても相手の守備ブロックの周りを無駄に回すパスが多い。
城福監督時代ほどじゃないにせよ。
城福監督は人もボールも動くサッカーを標榜してたけど、
結局実現されたのはボールを大事にし過ぎるサッカーだった。
ボールを大事にし過ぎるあまり、思い切ったプレーが出てこなくて
相手守備ブロックの周りをぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回すだけの、
相手DFを崩すどころかただただ退屈な、ジーコが監督の時の日本代表みたいなサッカーになった。
一番の弊害だと個人的に思っているのが、せっかくカウンターで攻め込んだのに
(しかも中に人がいないわけでもないのに)ラストパスを入れずに後ろに戻すプレー。
言葉は悪いが馬鹿かと思うようなプレーがまだ抜けていない。
同じクロスを上げるにしても、DFが待ち構えているところに上げるのと、
準備が整っていないところに上げるのとでは大違いなのに、
わざわざ確率の低い方を選択する理屈が私には全くわからない。
城福監督に説明してもらいたいものだ。
バルセロナやアーセナルみたいにパス&ムーブで完全に相手を崩したシュートチャンスを作れるのならまあいい
(もったいないとは思うが)。
でも出来ないでしょ。実際出来てない。
そのボールを大事にし過ぎる誤った判断基準をまだ引きずってしまっているので、
だからいったんリセットするためにもドラスティックに戦い方を変えろと言っているんである。
”城福監督のサッカーは間違ってなかった。今まで培ってきたものを生かしつつ…”
なんて悠長なことを言ってたから降格したんじゃないのか。
ホント頼むよ。
不完全燃焼ダービー [ FC東京 ]
J2第10節 東京対ヴェルディは0-0の引き分け。
選手が一人少なくなった後半の方が押し込んでいたという皮肉。
後半の方が押し込んでいた理由としては、退場者が出たことで
やや守備の意識が強くなり、カウンターに活路を見いだそうとしたからだろう。
それが結果的に押し込む原動力となったのだからわからないものだ。
しかし、いつから東京はダメダメなサッカーをしているチームを
大勢のサポーターが応援するという風になってしまったのだろう。
たとえ戦力的には弱くとも、目指すスタイルが厳然としてあって
勝つこともあれば負けることもある、という非常に応援のしがいのあるチームで、私はそれが誇りだった。
それが、いつからこんなグダグダなチームになってしまったのだろう。
今の東京はとても応援しがいのないチームだ(だからと言って応援をやめるつもりはないが)。
「流れは全然悪くない。いいメンバーがたくさんいるので、かみ合えば、(引いた相手でも)打ち破っていける。サポーターにはもう少し我慢してもらえば、いい内容でいい勝ち方をお見せできると思います」
と言う今野の言葉を今は信じるしかないのか…
ところで試合前の入場制限について。
2階席が開放されているのに入場制限がかかっていたけど、あれはどういうことなんだろうか。
しかも入場制限が解除された後は、何故か手荷物検査を実施しなかったそうだ。
それとこれとは別だと思うのだが。
ダメだこりゃ [ FC東京 ]
J2第9節 東京対札幌は0-0の引き分け。
全勝でJ1復帰すると息巻いてこの結果は既にネタ化の域。
まだ3試合が終わったところだからJ1復帰の可能性はもちろん十分あるけれど、
このまま3位以内に入れないままシーズンを終えたとしても全然驚かないね。
あまり皮肉めいたことを書きたくはないけど
(これまで当ブログを読まれたことのある方なら元々そういう芸風でないのはご存知のことと思う)、
それくらいひどい。
この1ヶ月半、あんたら一体何をやってきたんだと訊きたい。
昨シーズン終盤にチームを引き継いで、シーズンオフ、震災後の中断と、
それなりの時間はあった。
しかし、何をやりたいのかさっぱりわからない。
何か統一的なチームの方針があって、それに沿ってワンプレーワンプレーが組み上がっているのではなく
その場その場で適当に判断してプレーしているようにしか見えない。
少なくとも、ピッチ上でそれを表現できるレベルには至っていない。
昨シーズン終盤にも、今のチームで結果を出すには、
もっとドラスティックに戦い方を変えなければダメだと書いた(10/12のことだ)。
それをシーズン始まってたった3試合でまた書く羽目になるとはね。
私はもう監督を変えた方がいいと思う。
これだけの選手を抱えていながら、選手たちが踊らないのは監督の責任に負うところが大だと私は思う。
多少なりとも変化があれば、百歩譲って変化の兆しがあればその限りではないのだが、
残念ながらそうではない。
ドラスティックにチームを変えるという意味でも。
醜悪な試合 [ その他サッカー ]
今日早朝、欧州チャンピオンズリーグ10-11準決勝1stレグ レアルマドリー対バルセロナを観た。
が、ひどい試合だった。
まず多発するラフプレイ。
ボールの絡むところではもちろん、ボールの絡まないところでもラフプレイが頻発した。
プレーの流れであるかのように見せかけて相手を蹴ったり、踏みつけたり。
そして更に目立ったのが相手を貶める行為。
例えば、DFが明らかにファウルしているのに倒れた相手選手を責め立てたり、
逆にシミュレーションしたFWがファウルしていないDFに散々文句を言ったり。
要するに審判に自分の落ち度ではないとアピールするために相手を貶めているのである。
私は海外サッカーでは主にプレミアリーグとCLを観ているが、
ここまでひどい試合はちょっと記憶にない。
例えばドリブルで相手DFを抜く際にかけるフェイントや、
逆にDFがボールを奪取しようとボールホルダーに対して起こすフェイントは
相手の裏をかくための動作なので、シミュレーションまではその延長にあるもの
としたとしよう(もちろん反則であるが)。
シミュレーションで勝負したい奴はすればいい。
自らのテクニックや身体能力やカンで勝負できないヘタレがやるそれに対し、
一つの手段として一定の理解を示したとしよう。
しかし、その上に重ねて相手を貶める行為は醜悪以外の何物でもない。
観ていて非常に不愉快になる。
これが世界最高峰のクラブ同士が、世界最高峰の大会準決勝でやることかと思う。