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人のふり見て [ その他サッカー ]

今回は、”アジアカップで日本代表へ過度のブーイングをする中国人”
についての日本における報道の話。

まずは現地で取材を行ったジャーナリスト(?)のコラムを紹介。
角澤照治「徒然なるままに・・・アジア杯」
西部謙司「反日インフレーションピッチでしのぎを削った選手たちには、真実が見えている」

実況としての角澤アナや、コラム冒頭の視聴率うんぬんは
今回の論点とは無関係なのでこの際忘れて頂く(笑
そして当ブログで日中間の歴史や、国民性の違いなどに言及するつもりはない。
問題は、二人とも現地で日本国内での報道とは異なる印象を持った、ということである。
西部はこう指摘している。

どちらの報道も嘘ではないが、それぞれの立場でかなりバイアスがかかっているな、
と現地にいた実感として思わずにいられない。

我々は決勝戦後の暴動について報道しない中国の新聞を非難したが
日本の報道も、ある事実だけを誇張し、他の事実を意図的に伝えなかった
という点において、五十歩百歩だったのである。

思い起こせば日韓W杯の時、韓国の日本に対する悪感情の発露を報道せず、
無理矢理共催成功の論調を作ろうとした前科があるのだ。
日本のマスコミによる”偏向報道”について、今回のことも含めて心に留めておくべきだろう。
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第三者的興味 [ その他サッカー ]

アテネ五輪準決勝第一試合はイタリア対アルゼンチン

日曜日に録画放送された準々決勝アルゼンチン対コスタリカを観た。
既にそちこちで言及されているが、今回の五輪のアルゼンチン代表メンバーはすごい。
OA枠のアジャラやキリゴンサレスはもちろん、
コロッチーニ、ダレサンドロ、サビオラなど、私でも知ってる有名どころがゴロゴロ。

加えて、(準々決勝でケガをして前半のうちに交代してしまったが)
マンチェスターUへの移籍を果たして注目を浴びるエインセ、
欧州進出を果たしていないうちからその名を馳せているテベス。
というわけで、とにかく豪華メンバー。

テベスはハットトリックを決める活躍。
そのおかげでポジションを争っていると言われるサビオラは出番がなく、
ベンチのままで試合を終えた。
あのサビオラがこれまで3試合88分の出場にとどまっている。
一体どんなチームだ。

4試合で13得点と攻撃力爆発中のアルゼンチンに対するは、4試合で6得点のイタリア。
日本戦を除いて1試合平均得点を算出すると1点となるイタリアは、
”やっぱりイタリアか”的な守備重視の試合運びを見せるだろう。

攻撃的なアルゼンチン、守備的なイタリア。
しかも舞台は準決勝。
わかりやすい好勝負が観られる期待大の準決勝第一試合は、
明日24日24:00からTBSで放送予定である。

スイッチ [ その他サッカー ]

フェイエノールトに帰還した小野がいきなり1ゴール1アシスト
エールディビジは取り立てておもしろいリーグではないのでそんなに観ないのだが
今回ばかりは観てて良かったと心底思った。

小野の決めたゴールもアシストも、美しすぎる。
小野を観てるとサッカーってすげー簡単なんじゃねーかって思う。
そしてそれとは別におもしろかったのが、ゴールでもアシストでもないけど
先制点の基点になった記録に残らないプレー。

トップにくさびが入って、それを小野に落とす。
小野がワントラップして右サイドへスルーパスを出し、
右サイドから折り返されたボールをカルーがダイレクトでゴールした一連のプレーの中で
小野がボールを受けた瞬間に、まるでスイッチが入ったかのように
フェイエの選手たちが一斉にゴールに向かってスタートを切るのがなんとも言えずおもしろい。
本当にカチッとスイッチが入ったように見える。
この調子で活躍して、来期はイングランドかスペインに移籍を果たして欲しいなぁ。

SBSの松永直子に代わって賛辞を。ブラジルおめでとう! [ その他サッカー ]

SBS杯の最終節、U19日本代表対U19ブラジル代表の試合をBSiが生で中継していた。
試合は互いに譲らず、スコアレスドローながらなかなかいい内容。
最終的にはPK戦でブラジルが勝ったが、その後に非常に後味の悪い出来事が待ち受けていた。
それが選手や監督、審判といった試合の当事者によって引き起こされたものではなかったのが
せめてもの救いと言うか何と言うか。

ピッチリポーターがSBS杯優勝を飾ったU19ブラジル代表監督にインタビューを開始したのだが
開口一番「日本の印象はどうでしたか」
開口二番「日本の選手で印象に残った選手はいましたか」

バカかお前は。
まずは勝者への賛意を表すのが順序だろうが。

インタビューはそのまま、ブラジルについては何一つ触れぬまま終わり、
口先だけは「素晴らしい試合でした」と言って締めくくられた。
自分がいかに独りよがりで勝者への敬意に欠けた態度であるか、
人とのコミュニケーションを築く上で以下に失礼なことをしているか、気付いていない。
いや、そもそもそんなことすら知らないのか。

お前のことだ。SBSの松永直子。このバカ女が。

彼に好オファーのあらんことを [ その他サッカー ]

トルシエ、カタール代表監督を解任

(ドーハ以後のサッカーファンである)私にとって、日本代表のベストパフォーマンスは
アジアカップレバノン2000である。

あの時の日本代表は、アジアのレベルを完全に超越していた。
おそらくアジアの全サッカー関係者を瞠目させたであろう日本のハイレベルなサッカーを
構築した男、それが(言うまでもなく)フィリップ・トルシエである。

私は、素晴らしい内容で優勝に名を刻んだ監督の、次なるステップでの成功を祈っている。
目指すところは、欧州列強の代表もしくはクラブの監督だろう。

今まで彼はいわばドサ回りをしてきた。
コートジボワール、南アフリカ、ナイジェリア、ブルキナファソ、そして日本。
だが彼は日韓W杯直前に巡って来たチャンス、フランスの名門マルセイユからのオファーを断ってしまっている。
彼にとっては最大のチャンスだったはずだ。

日本代表の監督だった時には、地方で行われているユース年代の大会にまで足を運んでいた(【 4.情熱 】の項参照)トルシエ。
まさにサッカーバカとしか言いようのない彼が、
欧州のクラブチームを率いて見せてくれるサッカーがどんなものか
私はこの目で見てみたいのである。
彼に、好オファーのあらんことを。

彼はロングスローを投げるか [ その他サッカー ]

昨日のU23日本代表対U23チュニジア代表戦、質的にはあまり高くなかったかも知れない。
だが、気合は空回りするほど入っていた。

日本が試合終了間際にチュニジアゴール前で得たFKのチャンス。
ボールの位置がおかしいと執拗に抗議するチュニジア選手にイエローカード。
ただの親善試合にはそこまで漲らないであろう気迫。
フィフティーボールへの踏み込みも深い。

そんななか日本はビハインドを跳ね返すべく、なりふり構わぬパワープレイへ。
右サイドのタッチラインを割ったボールで石川が気合のロングスローを見せる。
石川のロングスローなど、私は初めてお目にかかった。
これがまたよく飛ぶ。ビックリである。
そんな隠し技を持っていたとは。

すぐに私は、去年読んだこの記事を思い出した。
「【J2第42節 山形vs広島レポート】ロスタイムのドラマ」

ここに記されているのは、直接昇格とは無関係なJ2全264試合のうちの、
ただの1試合である。
だがそこには、どんな大きな大会の決勝にも負けないドラマがあった。

この記事を書くには、広島の八田という選手が
練習でもロングスローをやったことがない、ということを知っていなくてはならない。
広島の松浦の利き足は右足である、ということを知っていなくてはならない。

普段の地道な取材が、このドラマを心を揺さぶる記事へと昇華させることが出来る。
普段の地道な取材を礎として、サッカーの素晴らしさを感じることの出来る記事が生まれるのである。

フリット(セクシー・フットボール)+小野=優勝? [ その他サッカー ]

あのフリットを迎え、新シーズンをスタートさせるフェイエノールト。
ファン・ホーイドンクを擁してUEFA杯優勝を果たした200102シーズン以来のタイトル獲得を狙う。

小野加入1年目に当たるこの200102シーズンは、
オランダリーグエールディビジでも優勝する最大のチャンスだったが
当時スポーツアイESPNの解説者だった上田慈夢(現名古屋TD)曰く
「普通の監督」ファンマルバイクの能力不足で優勝出来ず終い。

今思えば(その後、主力を次々放出して縮小均衡路線に入ったこともあり)非常に惜しいチャンスを逃し、
小野にとってもリーグ優勝というステップアップのきっかけを一つ失うこととなった。

エールディビジは実力の拮抗した試合が少ない。
トップ3+1あるいは2くらいである。
トップ3がその他大勢のチームと対戦する試合は実力差があり過ぎて、はっきり言ってつまらない。
そのトップ3のひとつで中心選手となって既に2年が経過した小野。
12日の練習試合でも前半だけのプレーで何と51回のボールタッチ

私の見るところ、もうオランダで小野が吸収できるものはあまりないと思う。
フリット監督の下でエールディビジ優勝を果たし、プレミアにでも移籍して欲しい。

そのフリット、監督経験はチェルシー、ニューカッスル、U19オランダ代表。
ニューカッスル時代「セクシー・フットボール」を標榜していた。
うーむ、優勝にはあまり近い気がしないが、気のせいか。

鈴木の成長 [ その他サッカー ]

スロバキア戦の決勝点となった鈴木の勝ち越しゴール。
あのワンプレーで鈴木の成長した姿が見られたと私は思った。

状況は日本が追い付かれた直後。
力が入ってもおかしくない場面に。
まるでシュート練習を見ているかのような、沈着冷静にゴールキーパーの上を越すシュート。
それをあの鈴木が決めたのだ。

ゾルダーの監督がインタビューでこんな意味のことを語っていた。
「タカユキは今まで自分のパワーに頼ってサッカーをしていた。
私はそれを更に生かすためにも、タカユキにテクニックを磨くよう指導したんだ」

ゾルダー在籍時の鈴木の年齢は27才。
そんな年齢でもボールテクニックの向上を見せる鈴木に対して、
自分で指導しておきながら、監督は「驚いた」と感慨を述べていた。

再度欧州で挑戦する機会を私があげられるなら、柳沢ではなく、鈴木にあげたかった。

柳沢が欧州へ行っても何ら変わっていないのは、サンプドリアの監督の
「柳沢をFWとは思えなかった」(事実左MFとして使っていた)という言葉から明らかである。
柳沢は欧州へ行ってもなお、自分の考えるFW像の殻を破ろうとはしない。

それならば、監督を驚かせたほどの成長を見せた鈴木に、と思うのは当然だろう。
だが、その道は断たれた。
しかしそれでも、鈴木は鹿島で、いつもと変わらぬ全力で闘う姿を見せるだろう。
いつもと変わらずに、献身的にチームに貢献しようとするだろう。

ベルギーで磨いたボールテクニックで、
久保に代わる救世主として、アジア杯での活躍を期待している。



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