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かの地での成功へ、心よりの祈りを捧ぐ [ その他サッカー ]

監督の欧州進出。
日本人ではまだいない。
ヨーロッパで一角の実績を残したことのない監督が、日本で実績を築いて進出を果たす。
今回のトルシエのケースが初めてではないだろうか。
我が事のように嬉しい。

以前にも書いたが、私はアジアカップレバノン2000の時の代表のサッカーが一番好きだ。
これこそが日本代表の目指すサッカーだと思っている。
あのダイナミックでスペクタクルなサッカーを、アジア以外の欧州、南米列強を相手に敢行する。
それこそが100年をかけてでも達成すべきミッションだと思っている。

日本代表が、少なくともアジアレベルであればそんな素晴らしいサッカーを魅せることが出来る。
それを証明したのがトルシエだった。

そのトルシエが、欧州への、母国への凱旋を果たした。
長かった下積み。ようやく開けた表舞台への花道。
一方ならぬ思い入れを抱いた監督が手にする成功の大きからんことを願って止まない。

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攻撃サッカー [ その他サッカー ]

浦和とのナビ杯決勝前後でよく目にした”攻撃的”あるいは”攻撃サッカー”という言葉。
私の基準から言えば、東京も浦和も”攻撃的”ではない。

このテーマについては以前から文章化しようと考えていたが、
週刊サッカーマガジン11月13日号に掲載の杉山茂樹のコラムの内容を読んで
人によって違うものだなぁという感慨もあって、書くモチベーションが高まった。

杉山は次の3つを「攻撃サッカーを構成する主な要素」として挙げ、
このうち2つを満たしていた決勝での東京は、攻撃サッカーだったと結論している
(杉山に誉められてもあまり嬉しくはないが、それは置いておく)。

曰く、プレッシング、サイドアタック、ボールポゼッションの3つ。
コラム中には”何故か”は書いてない。
何故守備戦術であるプレッシングが攻撃的要素の一つに入るのか。
何故サイドなら攻撃的で、中央は攻撃的でないのか。
よくわからない。
他のコラムでは解説しているのかも知れないが、私は知らない。

私の基準はと言うと、次の2つを満たしている場合である。

 1)攻撃にかける人数が多い
 2)ポゼッションサッカー

1)の理由は単純。攻撃の裏で生じる守備のリスクを承知の上でなお、
攻撃に人数をかけるリスクチャレンジの姿勢を評価するからである。

2)の理由は、リアクションサッカーは攻撃サッカーとは呼べないと思うからである。
相手の守備体勢が整っていないうちに攻撃を仕掛けるのではなく、
自分たちの攻撃によって相手の体制を崩すことが出来て初めて、
我々のサッカーは攻撃サッカーであると胸を張れると思う。

ただし、浦和のように攻撃をFWに任せている場合、
いくら破壊力があったとしてもリスクを冒していないために、攻撃サッカーとは呼べない。

またここで”リアクションサッカー”という言葉を使ったのは、”カウンターサッカー”だと
深いライン、ロングボール一発、FW頼むぞサッカーというイメージが強いためだ。
東京のような浅いライン、前線からのプレッシャー、高い位置でのプレッシングによるボール奪取、
素早いサイドへの展開、クロスボールサッカーは、アグレッシブであるという意味において
いわゆる一般的イメージのカウンターサッカーではないが、
相手の守備体勢が整っていないうちに攻撃を仕掛けるという意味において
リアクションサッカーには違いない。

リアクションの反対語はアクションだが、アクションサッカーという言葉は一般的ではないので
意味的にはポゼッションがふさわしいだろう。

整理すると、東京は2)の条件を満たしていないことで、
浦和は1)の条件を満たしていないことで、攻撃サッカーとは呼べないということになる。
(参考湯浅健二のナビ決勝戦評

1)と2)の条件を二つともコンスタントに満たしていたのは、私の知る限り全盛期の磐田だけだ。
しかしこれははっきり言って至難の業だ。
磐田は賞賛に値するが、そこまで行かずとも、いいサッカーはある。
ただし私に言わせれば、リスクを冒さないポゼッションほどつまらないサッカーはない。
現在の日本代表のような。
つまり2)だけではダメだということ。

ポゼッションではなくとも、アグレッシブなボール奪取から、
両サイドバックやボランチが攻撃に頻繁に顔を出すリアクションサッカーが好きだったりする。
これはあくまで私の好みだけれど。

モチベーター [ その他サッカー ]

開運!?スポよた堂のJ ナビスコ杯そしてからもう一つ。
ドトールの話で選手の緊張を解く原監督の話が載っているが
原監督は意外に選手のモチベーションコントロールが上手なのかも知れない。

監督に必要な資質として、大きく分けると2つあると思う。
戦術家としての資質と、モチベーターとしての資質と。
いいサッカー、いい成績を残すにはこの双方が必要であり、
多くの監督はレベルの差こそあれ、両方を兼ね備えているとは思うが
この監督は戦術家、この監督はモチベーターと分類すると話が早いことが多い。

戦術家としてわかりやすい例はアリーゴ・サッキだろう。
自宅で日がな一日ビデオを見て戦術分析をするという、戦術オタクとしても知られるサッキ。
ACミランでそれまで誰も実践したことのない戦術を浸透させ、
内容的にも、成績でも高いものを残した。

単なる戦術オタクというだけでは、プロのサッカー選手に戦術指導をして
試合の中で実践出来る域にまで完成度を高めることは出来ない。
一人一人の人間が、どう指導すればどう動くのかを高いレベルで把握していなければ難しい。
御題目は高尚でも、民衆が理解できるようにブレイクダウン出来なくては意味がないのだ。

週刊サッカーマガジン11月13日号に掲載された岡田監督のジーコインタビューによって、
現在の日本代表のサッカーがジーコの理想
(本当に得点が取れて美しいのは、シンプルに、2本から3本のパスでシュートまで行く形)
からほど遠いものであることがわかったわけだが、これには驚いた。
ピッチ上の現象はもちろん、報道されるジーコや選手の言動から
現在の姿が理想型とは行かないまでも、それにかなり近い形であると思っていたからだ。

恐ろしいのは、自分の考えていることを実践させる具体的指導どころか
我々サポーターや、マスコミ、そして肝心の選手に到るまで、
ジーコが考える理想をイメージとしても伝えることがまるで出来ていないということだ。

さて、話を戻して今度はモチベーターとしてわかりやすい例。
私はファーガソンを挙げる。
岡田監督によれば、一つのチームでマンネリ化せずに指導できるのは3年が限度ということだが
18年間の任期の間に、リーグ優勝8回(13回)、FAカップ優勝5回(11回)、
リーグカップ優勝1回(1回)、チャンピオンズリーグ優勝1回(2回) ※

 ※カッコ内はマンチェスター・ユナイテッドとしての通算優勝回数

という驚異的な成績を残すことが出来るのは、単なる戦術家には到底成し得ないと考えるからである。

他の民族と比較して闘争心というものが強くない日本人は、モチベーションコントロールと言うと
選手の闘争心を如何にかき立てるかだと思ってしまうが、
元々闘争心には事欠かないヨーロッパ系の人種に対しては、
高まり過ぎる闘争心を沈静化して冷静にさせるクールダウンも普通に行われる。
要は選手の精神状態を自在に操れるのが優秀なモチベーターなわけだが、
これは考えようによっては怖いことかも知れないと思ったりもする。

原監督と言うと、「スペインサッカーが好き」とか「4バックが好き」とかいう言動から、
見よう見まねで戦術を指導している印象がある。
だが決勝の、監督としてもプレッシャーのかかる場面で、たった一言で選手の緊張を解いた。
モチベーションアップではないからクールダウンの部類に入るのかと思うが、
モチベーター原としての側面を見られたのはとても意外だった。
単なる天然の可能性も捨てきれないのが微妙だが。

ベンゲルとファーガソンは実は犬猿の仲ではないそうだが(モウリーニョによれば) [ その他サッカー ]

協会がベンゲル監督を処分

10/24に開催されたイングランドプレミアリーグ第10節マンチェスター・U対アーセナルの試合は、
昨シーズンに引き続き後味の悪いものになった。

その余波の一つが、冒頭に挙げたベンゲル監督に対する処分である。
このほかにも文中にもある通り、ファンニステルローイが
コールへのラフプレーにより3試合の出場停止処分を受けている。

昨シーズンは試合終了後にピッチ上でファンニステルローイをアーセナルの4選手が小突き回し、
ローレンの4試合を最高にキーオンが3試合、パーラーとビエラが各1試合の出場停止処分、
クラブと選手個々に対して総額27万5000ポンド(約5200万円)の罰金が科せられている。

どちらの試合もTVで観ていたが、後味悪いことこの上ない。
私に言わせれば異常である。
私がサポーターなら、わざわざ金払って観に来てみればこいつら一体何をやっているのだ、と思うだろう。

闘争心旺盛な狩猟民族たる欧州人だからしょうがない?
日本人は温厚な農耕民族だからそういうことがない?
イングランドの観客はあんなもの見せられて不愉快にならないのかと不思議に思っていたが、
24日の中継の中でその答えが紹介されていた。

曰く、昨シーズンの試合後、主催側だったマンUの会長がFAに謝罪しに行ったというのだ。
見苦しいものをお見せして申し訳なかったと。
その辺の感覚にあまり違いはないようだ。安心した。
そもそも日本では相手選手を複数の選手が小突き回すという事件自体が起きなさそうだが。
(ラモスとか久保が相手選手を追いかけ回すという事件ならあったが、どちらも日本人じゃないし)

せめて暴力沙汰はピッチの外だけにして欲しいものである。


マンU対アーセナル戦の波紋広がる
アーセナルのレジェス「ルーニーは役者だ」
ファンニステルローイ、コールに謝罪の意向

俺は松木が好きだぞ [ その他サッカー ]

アジアユース選手権での、解説になっていない松木の解説が槍玉に挙げられている。
私も普段の松木はあまり好きではない。
松木だけではなく、今現在地上波で解説をしてる解説者のほとんどがそうだが
目の前で起きてることを反芻してるだけだ。

「今のシュートはちょっとアウトにかかってしまいましたねー」
そんなの見りゃわかる。
現象に到る原因を述べてもらわないと。

(そんな解説者の全体的なレベルの低さも遠因だが)
準決勝韓国戦の松木くらい突き抜けてしまうと、私的にはそれはそれでオッケーだ。
前半終了直前、渡邉のゴールで同点に追いついた時の

 入れたぁぁぁぁぁぁああああああ!!!

という腹の底から沸き起こるような絶叫を聞いた時、
こいつは全身全霊でU19を応援している、選手とともに戦っている、そう思った。
その時から松木が、松木の熱さが、好きになった。

また、別の人、別のシチュエーションで印象的なシーンがある。
ドーハの悲劇。
イラクの同点ゴールが決まり、終了のホイッスルが鳴って、
崩れ落ちる選手たち、なぐさめるオフトの姿を映した後、TV東京のスタジオに戻った。

柱谷幸一が、泣いていた。
松木のように感情が素直に表に出るタイプではない彼が。カメラの前で。
抑えきれなくなった涙をこぼしていた。
彼も選手とともに戦っていたのだ。東京で。スタジオの中で。

表に出る人も、内に秘める人も、熱い思いを胸に抱いている人が好きだ。


■番外編
ボクシングの中継で忘れられない解説を覚えている。
ガッツ石松である。

1990年10月27日。
当時150年に一人の天才と謳われ、WBC世界ストロー級王者だった大橋秀行の2度目の防衛戦。
相手はリカルド・ロペス。

最初は普通に解説していたガッツだったが、大橋が劣勢だったこともあり、だんだんと白熱してくる。
そして突如

 大橋ボデー!!

と叫び始め、実況アナの呼びかけにも応じず、
解説そっちのけで大橋へ直にアドバイスを送り始めるガッツ。
だが、ひとしきりアドバイスを送った後、

 ダメだこりゃ

と一言。
その言葉の通り、大橋は5回にノックアウト負け。
大橋から王位を奪ったロペスは21度の防衛を果たした後、無敗のまま王座を退くことになる。
偉大なチャンピオンを生んだ歴史的一戦を彩る名解説(?)だった。

瓜双子 [ その他サッカー ]

先日NHKの朝ドラ「わかば」を見てて気付いた。
主人公わかばの弟、光役が中田浩二に似ていることに。

そう思って画像を探したんだが、今回見つかったのはあまり似ていない。
TVで見るとかなり似てる。兄弟かと思うくらい。
光役 崎本大海

中田浩二

こっちは自信あり。
大沢たかおと広島のGK下田崇。これは激似。
大沢たかお

下田崇

脱帽 [ その他サッカー ]

森本の2戦連発でグループリーグ1位での通過を決めたU19日本代表。
森本は確かにすごいが、こちらもすごい。
何とCLデビュー戦でハットトリック。
アジアユースを戦っているU19と同じ世代とはとても思えない。

もうこんなすごい奴は出てこないと思っていても、結構出てくるもんなんだよなぁ。
人間てのはすごい。

高原の2ゴールを観るべし [ その他サッカー ]

高原が2ゴールを決めた試合、ハンブルガーSV対ヘルタ・ベルリンは
日本では生はもちろん、録画でも中継がなかった。

実のところ私も、ほとんど出番がなく、
出場してもサイドで右往左往するだけの高原をあえて観ようという気が薄れていた。
最近ではアマチュアの試合に出て調整をするとあっては
そりゃHSVの試合を放送予定に組み入れたくなくなると思う。
単純に視聴率稼げないだろうしね。

ところがFWの故障離脱が2人重なり、巡って来たチャンスに2ゴールの活躍。
J SPORTSは今更ながら急遽放送予定を組んだ

 9月29日(水)22:00 J SPORTS 1
 9月30日(木)14:00 J SPORTS 1

中止になった大分対名古屋の放送予定と入れ替える形。
なるほど、うまいことやったね。

まぁ事情はどうあれ、とにかく。
我々がほとんど目にすることの出来ない、
欧州の舞台で日本人FWがFWとして活躍する姿を目に焼き付けよう。



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