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蹴唯雑音 忍者ブログ

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第一防波堤 [ FC東京 ]

強い東京である。
6/3以来複数得点を続けている攻撃は目立つが、
同じく6/3以来8試合で4失点の守備も安定感も凄い。

守備を支えているのは第一防波堤としてのサイドハーフの働きが大きいと感じる。
相手ディフェンダーが攻撃に参加したなら当然そこは数的不利に陥る可能性が出て来るわけで、
そうした数的不利をカバーするのはサイドハーフであることが多い。

相手がまだ低い位置でボールを保持している時には味方サイドバックの前に位置して
相手サイドバック、守備的/攻撃的ミッドフィールダーにプレッシャーをかける。
高い位置にボールを持ち出されたら味方サイドバックは内側に絞るのでその外側にポジショニングし、
広いカギ型のゾーンを守ることになる。

上記のように書くと簡単なようだが、どういう場合にどの選手にプレスに行くのか、行かないのか
といった判断はかなり練習を積んだだろうし、当然運動量も相当量が要求される。
それをバランス良く遂行出来るのが羽生と石川ということになる。

相手SB、DMF、OMFが単にボールを回す度にそれに応じてポジショニングする彼らを
我々は1試合中それこそ何回となく目にする。
大宮でも無茶苦茶蒸し暑い中頑張っていた。
クレバーさと運動量と献身さを有り余るほど持つ彼らでなければ出来ない芸当だ。
今この二人を欠いたら守備面でかなり負担になるだろう。

石川は昨シーズン終盤で3トップの右ウイングだった時も思ったが、
守備時のポジショニングにもかなりクレバーさを感じるようになった。
攻撃面だけでなく、守備面でも成長を遂げているということだ。

一方攻撃については、
パスで相手ディフェンスの穴を突いてシュートに持ち込めるようになった点は評価出来るが、
それほどいいサッカーをしてるという印象は私にはない。

それは速いパスが連続でつながるような連動性の高い攻撃の回数が多くないこと、
そして極力ボールを失わないよう、リスクを背負う攻撃を回避しているからである。

結果が出ている以上、勝利を目的とした時に
今のバランスが最も適しているやり方のひとつではあるのだろうが、
サッカーの醍醐味は薄れると私は思う。

そんじょそこらのサッカーより余程良くはあるが、
ムービングフットボールを標榜するなら目指すのはもっと高みである。
それは忘れないでおきたい。


ねずみ男かお前は。

日刊スポーツより。

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キレキレノリノリ [ FC東京 ]

神戸まで2600円だったかな。
高速道路の休日割引を使って行ってきた。
事前にスタジアム近辺の駐車場を調べて行ったが、目当ての駐車場もその近辺の駐車場もことごとく満車。
到着時刻が開始20分前だったので多少遅くもあったが。
スタジアム内と合わせて結構な数の車が収容出来るはずなのだが、見込みが甘かった。

パスをつないで取った1点目。
カウンター一発カボレのスピードで抜け出した2点目。
どっちも良かったけど、1点目の石川は相変わらず凄い。

ダイレクトあるいはワントラップで撃つシュートの強烈さ、正確さは今日本人No.1じゃないだろうか。
先週の右足アウト弾丸シュートも凄かったが、今回もスーパーゴール。
もう誰にも止められないっつー感じ。
また頼んます。

歯車 [ FC東京 ]

J1第13節 東京対川崎は2-3の敗戦。

主審に負けた不満をぶつけてる人がいたけどそりゃ筋違い
(そう言や監督も帰り際に何か言っていたようだが)。
確かに扇谷主審は動体視力が悪くてレフェリーには向いてない。
今後続けてもブーイングを浴びるだけなのでやめた方がいいだろう。
だが、それでも今日負けたのは主審のせいじゃない。

1失点目、プロだったらああいうプレーはやって欲しくないなあと思う。
DFが迫り、GKがシュートコースを狭める中、ドリブルしながらのシュートと
PKとどっちが決まる確率が高いか。
得点機会阻止によって残り時間10人で戦う羽目になるのと
そのまま11人で戦うのと、どっちがいいか。

どちらにせよ1点献上したとしても、1人減るのとそうでないのでは大違い。
たまに得点機会阻止でも警告止まりの主審もいるが、そんな可能性の低い賭けに出てなどいられない。
そうしたことを瞬間で判断できなければダメだ。
思わず手が出てしまったなんつー言い訳は通用しない。

2失点目、早いリスタートは主審が2回笛を吹いて止めない限り可能であり、
そして常套手段である。
痛かったのは、こうした形で同点にされたことで、選手のメンタルに与える影響が大きかったことだ。
この後目に見えて落ちてしまった。

3失点目は徳永と茂庭の間を通された。
この場面以外にも何度か崩されたポイントだったので何とかケアしたかった。
本来なら茂庭が付くべきところだろうが、他の選手のポジショニングによって
付きにくい状況を作られていたのかも知れない。その辺はちょっとわからなかった。

この試合で大きかったのは1失点目+退場と、2失点目とそれ伴うメンタルの低下。
となれば上記の通り自滅である。
なんだかふとしたことをきっかけに狂い出した歯車が一気に崩れた感じ。
2点リードまではかなり良い流れだっただけに、惜しい試合だった。

ダメです [ FC東京 ]

ナビ杯神戸戦、J1磐田戦と2連勝。
神戸戦はどっち転ぶかわからないような試合だったが
磐田戦は良くてスコアレスドロー、負けても全然不思議じゃない試合だった。

攻撃ヘボ過ぎるよね。
今の状態だと、パスサッカー目指しますと言うことさえ憚られる。

パスサッカーというのは、ボールを動かし、ボールレシーバーが動いて
相手の守備網に穴を開けなければチャンスが作れない。
穴を開けるには相手DFが次の展開に追い付けないように
ワンタッチパスなど一人の持ち時間を減らす、数的優位を作る、
サイドチェンジする、猛ダッシュでフリーランする、などの工夫が必要だ。

必要なわけだが、やってねーんだ全然。
守備網に穴を開けて作ったチャンスなんて2、3回くらいしかない。
しかもそのうち決定機と呼べるものは1回程度。
これじゃ点取れんよ。
観ててつまんねーし。

神戸戦は一瞬のきらめき、磐田戦は赤嶺の決定力で点を取り、
神戸戦は相手の拙攻、磐田戦は権田の好セーブで失点を0に抑えたので勝利に結び付いたが
そううまくは行かない。
今の攻撃では1点を取るのが精一杯なので、1点でも取られたらもう勝ちはないからだ。

上記のワンタッチパスなど一人の持ち時間を減らす、数的優位を作る
というのは、個人のスキルあるいはグループ単位での連動性が必要だから改善に時間がかかる。
サイドチェンジはもう少し意識してやって欲しい。
あとフリーラン。走るときは猛スピードでダッシュしろ。
ジョグスピードでDFが振り切れるわけねーじゃん。磐田のサイドバックは速かったぞ。
今の東京じゃダメダメサッカーだ。

迷い [ FC東京 ]

開幕2連敗。
筆が重おすなぁ。

開幕戦、第2戦と観てると中途半端、どっちつかずというのが印象に残る。
攻めるにせよ守るにせよ、行くのか行かないのか迷いがある感じ。
監督がそういうゲームプラン、判断についてあまり細かい指示をせず、
自主性を促そうとしているのかも知れない。

チームを変えるのにまず何をすればいいか。
個人的には中盤での守備をもっと厳しく行くことだと思う。

石川が「自分たちがやりたいサッカーをされてしまった」と答えているが、
確かに浦和はパスをつないで多くのチャンスを作っていたが、
そこまで言うほどのものではないだろう。

選手一人一人が先手先手を予測し、相手よりも一歩でも出足を速くし、
ボールへの執着心をもうひとつ強く持ち、ボールホルダーへのプレッシャーをちょっときつくする。
そうすれば充分防げる程度のものだ。

逆に言えば、たったそれだけのことが出来ていないのが今の東京ということになる。
迷いから脱するのは結構単純なんじゃないかと思うわけである。

劇的な敗戦 [ FC東京 ]

羽生の交代前後で明暗くっきり。。。

 前半39分 [得点] カボレ
 後半08分 [得点] 長友 佑都

 後半18分 [交代] 羽生 直剛 -> 大竹 洋平

 後半29分 [得点] 新居 辰基
 後半32分 [得点] 谷澤 達也
 後半35分 [得点] レイナウド
 後半37分 [得点] 谷澤 達也

いや、だからどうってことではない。
しかし因縁のある選手の交代を境でここまで明暗が分かれるってのも珍しい。

それにしても、東京の試合の中でこんなに劇的な勝利を与えたことは初めてじゃないだろうか。
劇的な勝利は結構ある気がするけど。

ま、何はともあれ千葉は残留おめでとう。
私としてはヴェルディに残って欲しかった。
なんだかんだ言ってもやっぱりダービーは盛り上がるから。
今シーズンみたいに年4回もあると食傷気味になってしまうが。
また頑張って上がってきてください。
相当厳しそうだけど。

とりあえず可能性を残して [ FC東京 ]

J1第33節 東京対新潟は1-0の勝利。
ギリギリで拾った勝点3。

コンディションは良さそうだしモチベーションも高い。
でもどこかずれる。どこかおかしい。
そんな風に見えた。

一番顕著だったのが前半だけで代えられてしまったエメルソンで、
動きにキレはあるしいつものように気合いも充分だったが、パスがブレる、弱い。
本人も、あれおかしいな、て感じだったんじゃないかと想像する。

おそらくプレッシャーのせいなのだろう。
プレッシャーが無意識のうちに普段よりも確実に行こうと意識させ、プレーを萎縮させてしまう。
そして現象としてはパスのずれ、弱さとして現れる。

それが原因なのかはわからないが、全体としていつもより裏を狙う動きが少なかった気がする。
もともと高い位置からのグラウンダーのスルーパスが少ないチームではあるが、
来シーズンはその辺を増やすべく練習して欲しい。

平山に当てるボールにしても、頭で競らせるロングボールが大半だが、
足元に付けるミドルレンジのくさびのパスがもっとあると良いと思う。
そこから中盤へ戻すにしろ、流してDFの背後を狙うにしろ、バリエーションが広がる。

話は変わるが、私は元々試合終了間際の時間稼ぎが好きではない。
勝利のためには必要かも知れないが、どうしても好きにはなれない。
平山レベルになるとあれはあれでひとつの”芸”の域に達しているので楽しめるが。

昨日の新潟戦では、時間稼ぎをすると見せていきなり突破してシュートを撃ったりしていて、
かなり作戦として成功していた(作戦ではなかったかも知れないが、結果としては)。
ああいう狙いはすごく良いと思う。

最終戦フクアリへ行かれる皆さん応援よろしく。
私はボヤボヤしてたのでチケットがない。
まだ未定みたいだけど千葉TVかなんかで観戦します。

出来過ぎ君 [ FC東京 ]

J1第31節 ガンバ対東京は3-1の勝利。
ちょっと出来過ぎな感の快勝。

塩田のセービングはすごいね。
特に前半の決定機を防ぎ切ったのは大きかった。
ガンバサポからは、我々が見たいつだったかの松代の姿のように見えたのではないだろうか。

この試合は前線からの守備が目立った。
前線の三人が惜しみない運動量で相手最終ラインとボランチに絶えずプレッシャーを与え続けていた。
ボールを保持される時間は長かったが、
私の印象ではそれほど自由にやられているという感じではなかった。

闇雲にボールを追い回すというわけではなく、深追いせず、
次のパスコースを消しつつプレッシャーに行ったり、
味方のフォローの確認を怠らなかったり、かなりバランスを意識してポジショニングしていた。

私はバックスタンドのアウェイゴール寄りから観ていたので前半の石川の動きがよく観える位置だったが、
気合いが入り過ぎて空回りすることの多かった彼も、
しっかり頭を使いながらファイトしていて成長したのだなと感慨深い。
どちらかと言うとあまり頭の良さげではない平山も忠実にこなしていたので
これも城福監督の手腕だろう。

守備時のバランスという意味では平山、カボレ、石川の3人が一番良さそうだ。
鈴木達也はちょっと縦横無尽に走り回り過ぎ、赤嶺は中に絞り過ぎ。
赤嶺を出す時は守備時のバランス面からはセンターで使った方がいいだろう。

攻撃は羽生の言う通り、”結果的に効率よく点を獲れ”たという言葉がぴったり。
先制点なんて、普通あれで点は入らない。
あんな位置からタイミング的にはアーリーでないクロスを入れても普通は。
2点目もスローインが逆サイドの石川まで流れるなんて普通ないし。

我々からすればACL決勝の3日後という日程も味方したのかも知れない。
鹿島も引き分けたし、ホントどう転ぶかわからなくなってきた。



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