待てばガーロの日和あり [ FC東京 ]
明日に控えたJ1リーグ第7節対磐田戦於味の素スタジアム。
伊野波は名波をマンマーク。
それにしても
マンマークを駆使するガーロ・サッカーと言われてしまうとは。
ポゼッションサッカー = 攻撃的 とは必ずしも言えないように、
マンマーク = 守備的 とは言えない。
だが、
マンマーカー人数増大 ∝ ポゼッション率低下 (∝:比例)
は確実に言える。
当たり前の話だが、オールコートでマンマークすれば、ポゼッションに参加できなくなるからだ。
ガーロ監督は自らが掲げるポゼッションサッカーとは逆の守備方式を採用している。
ここで私は、言行不一致著しいあの人(日本の代表監督の座にいるブラジル人である)を思い出してしまう。
言ってることとやってることが7割方食い違っているあの人とは、
その言行不一致度においてまだまだ比較できるレベルにはないし、
逆に監督としてはど素人レベルのあの人よりは経験を積んではいる。
しかし私は一抹の不安を感じずにはいられない。
監督はどうすればいい結果を出せるかだけを求めて仕事に取り組んだ結果、ポゼッションサッカーをあっさり捨てて、
究極のリアクションサッカー = マンマークサッカー に落ち着いてしまったら。
悪夢である。
それからこれは大したことではないが、横浜戦を観ると”結果的3バック”ではなくなってきていると感じる。
それ以前は、伊野波が相手FWにマンマークに付くことで必然的にDFラインに吸収され、
実質的にセンターバックが3人になって、徳永と規郎がやや高めの位置を取ることが出来、
結果的に3バック状態になる、という感じだった。
あくまで基本は4バック。
徳永と規郎にはサイドバックとしての守備意識を持つことが要求される。
これが横浜戦では、伊野波をDFラインに吸収されたボランチではなく、
最初からセンターバックの一人として数え、徳永と規郎はサイドバックではなく、
最初からウイングバックとしてプレーしているように見えた。
それはサイドバックとしてラインを形成しようとしているか、とか
守備に対する意識の違いなどに現れていると思う。
ややあいまいな基準、と言うより私の個人的印象の域を出ないが。
そうだとしてもガーロ監督から指示が出ているわけではなく、
何試合かをこなすことで二人の意識が徐々に変化してきたのではないだろうか。
名波はトップの選手ではないので、磐田戦ではその辺がどう現れるか。
いろいろと声も上がっているようだが、ガーロ監督に対して結論を出すのは早計だというのが私の意見だ。
私だってさんざん文句を書いてきてはいるが。
連戦突入前にも触れた通り、この日程で修正を施すのは不可能だ。
ただ、シーズンインから連戦突入前の清水戦まで何をやっていたのかという疑問は残る。
これも以前に書いた、2004シーズンの札幌との比較をすると尚更。
しかしそれでも、評価を下すのは4ヶ月早い。
つまり、W杯中断明けまで。
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