ついにあと1ヶ月に迫った [ 日本代表 ]
昨日NHKスペシャル「ドイツW杯日本代表“プレス”を磨け」の再放送を見た。
今年2月の親善試合アメリカ戦で成功したプレッシングを例にとり、
選手一人一人が感じ、考えるようになった結果だ、ジーコ監督の選手を尊重した指導の賜物だ、
とぶち上げていた。
しかし「選手一人一人が感じ、考えるようになった」内容は何かと言えば、
一人がプレスに行ったのに続いてもう一人も行った、
そしてそれに3人目、4人目が続いた。
たったそれだけのことだ。
これってプレッシングの基本でしょ基本。
到達点ではなく、出発点だ。
複数でボールにプレッシャーをかけ続けなければ、そもそもプレッシングですらない。
勘弁してくださいよ。
ジーコを持ち上げて、なんかメリットがあるのかNHKは。
それからこの記事。
戦術は全て選手間の話し合いで構築されるのだから、
ジーコ自身には非公開にする理由は何一つない。
わかるでしょそれくらい。
しかしジャケに打診のニュースには驚いた。
ジャケは監督としてのジーコとは正反対の緻密な理論家。
協会内部の人選に揺り戻しが来ているとも見える。
私はもちろん歓迎だ。
僕らは遥か遠くへ来てしまったのか [ 日本代表 ]
W杯に備えて、たまっているHDDレコーダーの中身を減らそうとしている。
稲本が古巣と対戦、成長した姿を見せつけたプレミアリーグ第15週ウエストブロム対フルハム戦(試合内容自体は寒かった)、
W杯メンバーに落選してしまった松井がビューティフルな2得点を挙げたフランスリーグ1第23節ルマン対トロワ、
ホームでの戦いながら為す術無く敗れたプレミアリーグ第30週ウエストブロム対マンチェスターU戦
などをこの週末に一気に観た。
そんな中で、もうだいぶ前の試合でしかも既に見ていたのだが、思わず再生ボタンを押してしまった試合があった。
オリンピックアテネ2004アジア地区予選 日本女子代表対北朝鮮女子代表である。
いや素晴らしいね。
感動大安売りの昨今の風潮を苦々しく思っている私はこの言葉をあまり使いたくはないのだが、
それでも使わせて頂こう。
もう一度見て、改めて感動した。
選手達の気迫がまず第一。
勝つぞ、勝ってオリンピックに行くぞ、女子サッカーに再び灯り始めた灯を消してなるか
ただただ好きなサッカーのために。
その決意、使命感。
そしてそんな選手達、スタッフに呼応して、サポーターも、そしてマスコミまでをも含めて一体化したスタジアム。
そんな試合を観たいんだけどな、男子代表でも。
もう、望むべくもないのか。
離脱追加 [ 日本代表 ]
茂庭の土壇場でのW杯メンバー入りは、滑り込みな感じが彼らしい。
というのもA代表初キャップから追加招集で、コンフェデでも中澤の負傷による追加だった、わけだけど
茂庭自身も、大きな大会の直前で負傷離脱した経験がある。
ワールドユース選手権アルゼンチン2001の時がそうだ。
最終メンバーとしてアルゼンチン入りまでしておきながら、
初戦のオーストラリア戦当日に肉離れ(全治1週間)で帰国している。
代わりにバックアップメンバーだった那須大亮(ちなみに当時唯一の大学生)が追加で登録された。
当時茂庭は年代別代表の中でもレギュラーではなく、3−4−2−1システムの3バックの構成は、
右から池田昇平、羽田憲司、中澤聡太だった。
これは現在の田中誠の立場と似ているかも知れない。
2人目のアテネ組で最も若い部類に入る茂庭だが、年齢は既に24歳。
4年後は28歳だ。
この貴重な経験をぜひ次回に生かして欲しいものだ。
これまで地道にレベルアップしてきた茂庭なら心配ないと思うけどね。
内容は良かったが、 [ 日本代表 ]
W杯初戦オーストラリア戦2週間前の国際親善試合ドイツ代表対日本代表は2−2の引き分け。
結果的に引き分けに終わったが、中田英の感想と同じく、内容は良かったと思う。
私はその最大の要因はコンディションの良さにあったと見る。
ひとつひとつのプレーが正確で、イメージ通りに体が動いている、そんな印象だ。
中田英も自身のHPで指摘していたように、
Jリーグの選手達はコンディション面で欧州リーグ1年間戦い抜いた選手達との差が確実にある。
ただしそのアドバンテージも2週間前の親善試合だから。
本大会に臨んでは、相手はコンディションはもちろん、モチベーションも上げてくる。
その時にも同じように自分達のサッカーが出来るかどうか。
上記のリンク先の中に、
パス回しをきちんとやれば、強い相手であってもいいサッカーができることは自信になったと思う。という中田英のコメントがある。
強い相手であってもいいサッカーができる、パス回しがきちんと出来るならば。
断続的とは言え、同じようなメンバーで4年も活動しているのだから、
ロープレッシャーの相手にもひたすらパス練を繰り返していた最初の頃とはさすがに違う。
だが問題は、本大会ではそううまくは行かないだろうと言うことだ。
相手はもちろん日本の良さを消しにかかってくる。
パス回しはある程度自由にやらせておいて、引いて守るやり方もあるが、
本大会での相手はそのような方法は取らないと思う。
だからパスを封じてくるはずだ。
その時にどう対処するのか。
まさに日本代表の実力が試される。
追記
友人の話だが、フジテレビ。
ハーフタイムに何気なくチャンネルをフジテレビに変えたら、ちょうどドイツ戦の結果をニュースでやっていたそうだ。
最悪である。
前半終了00まで見たところで、試合結果が22であることを知ってしまった人は、私の友人以外に何人いたのだろう。
全くやってくれるよ。
波瀾万丈 [ 日本代表 ]
いやすごい人生ですな、駒野の歩みは。
私が駒野を初めて観たのは
2001年のジャパンユースカップU20日本対U20チリ戦於東京スタジアム。
この試合、上記リンク先の記事中にもある通り駒野は3バックのウイングバッックとして先発出場し、
2点のビハインドを追いかける後半からは
2バッックの左ウイング(?)バックとして広大なスペースを守備に攻撃にとカバーし
(上記リンクの記事の図では山瀬、あるいは佐藤寿人が
サイドハーフとして開いたポジションを取っているように見えるが、
実際にはこんなにワイドに開いてはいない)、
そして逆転後はまた3バックのウイングバックとしてプレーするという、
恐ろしいスタミナを見せつけていた。
(後にアテネ五輪予選等でスタミナの権化のような鉄人ぶりを発揮する今野は
当時はまだ1世代下の飛び級選手であり、
スタミナ面でそれほど目立ってはいなかったと記憶している)
そんな駒野に訪れた波瀾万丈な人生。
これだけの挫折を乗り越えてよくぞW杯の代表に選ばれたと思う。
今回のW杯では、誰かがケガか出場停止にならない限り駒野の出番はないだろう。
それでも次のW杯では駒野が主力になる時が来る。
それまで、さすがにもう挫折はいいだろうから、順調なサッカー人生を歩んで伸びていって欲しいものだ。
刺客 [ 日本代表 ]
ワールドサッカープラスに掲載されているW杯コラムがおもしろい。
W杯出場国を1カ国ずつ紹介するのはよくあるが、
外国人も含めた当地の記者と思われる人が執筆していて、その独自の視点がいいのだ。
中でも目を引いたのが日本の対戦国オーストラリアについての記事。
ウルグアイとのW杯ドイツ2006予選大陸間プレーオフ第2戦、
この試合でキューエルは交代出場で、入ったのが前半35分という、普通ない時間帯。
代わりに前半35分間だけの出場となったDFポポビッチだが、
彼は、攻撃にシフトするために詰め腹を切らされたのではなく、
ひじ打ちを食らわせることによって、前半のうちに相手のキープレイヤー、
レコバを抹殺するためにフース・ヒディング監督が送り出した“刺客”だったのではないかというのだ。
前半途中での交代は織り込み済みだった。
ひじ打ちの機会を虎視眈々とうかがい、仕事を済ませるとさっさとお役御免。
恐るべしポポビッチとヒディンク。
コラムを書いた阿部氏は、日本代表で狙われるとしたら中村であろうと示唆している。
イタリア、スコットランドで揉まれたと言え、さすがにひじ打ちの免疫までは出来ていないだろう。
オーストラリア最大の武器は、キューエルでもヴィドゥカでもなく、ポポビッチのひじかも知れない。
ジーコ的サプライズ [ 日本代表 ]
W杯ドイツ2006の日本代表が発表された。
サプライズはないと思われていたが、久保が落選、巻が選出。
大方の予想では日本の命運は、久保の調子如何に左右されると言われるほど
ジーコは久保と心中するつもりだと見られていたから、これには驚いた。
でもこれって、ジーコだからサプライズなんであって、
ほかの監督だったら久保の落選はともかく、巻の選出自体はサプライズでも何でもない。
他国の代表でのサプライズを見てみると、やはりイングランドの17歳ウォルコットが筆頭。
続いてフランスのリベリとシンボンダ。
1部リーグでのプレー経験がない、国際試合の経験がないなんてのに比べれば
今季Jで12試合6得点(ナビ杯も入れれば15試合9得点)、得点ランキング8位、日本人得点ランク3位
代表として9試合3得点のFWが選ばれないと
ほとんどの人が思っている事態の方がよっぽどサプライズだ。
そして、現状だと日本がグループリーグを突破するのも、サプライズ。。。
追記
巻の笑顔。オシム監督の笑顔。
いい写真だ(ニッカンから)。
祝 ジーコ退院 [ 日本代表 ]
ジーコ退院。
代表監督がW杯目前のこの時期に入院するのなんて本来ならとんでもない事態だが、
幸いにもジーコが作ってきたのは監督不要のチーム(逆説的だが)。
もし”監督がいなくても大丈夫な国ランキング”なんてのがあったら
W杯出場国の中でも相当上の方、1、2を争うんじゃないだろうか。
東京に関する記事にも書いたが、
監督はチームをオーガナイズする役割を負っていると思う。
スポーツ紙でも報道されて一般のサッカーファンの間にも表面化している問題に
中田と福西の中盤の守備方法における意見の相違があるが、
これなどは監督が調整すべき代表的な例だろう
(本来は”調整”ではなく、方向を示すべきだと思うが)。
2005年6月に表面化し、今もって解決を見ていない。
それにしても、いようがいまいが変わりのない監督に1億8千万も払ってるんだよな。。。