降格危機にさらされたJ1チームのような [ 日本代表 ]
あと6時間後に迫ったブラジル戦。
ブラジルに対して日本が優位に立てるのは気迫しかないだろう。
ゴールに執着し、ボールに対してガンガン行ってくれ。
降格危機にさらされたJ1チームの終盤戦のような画面いっぱいに広がる気迫を見せて欲しい。
もっと普段からその頑張りを見せていればこんな状況に陥ることはなかったのにと思うような。
それすら出来ないようなら、ダメですこのチームは。
昇格試験だったら間違いなく落第 [ 日本代表 ]
柳沢が批判されるのは当然だし、監督が調子の悪いFWを代えるのも当然だろう。
だが、柳沢がストライカーではなくチャンスメーカーであることは、既に織り込み済みだったはずだ。
それを「アドリアーノなら決めてた」と言い放 って
全ての責任を柳沢におしつけるような現代表監督のやり方には納得出来ない。
ゴールへの執着度においてアドリアーノと対極の立場にいる柳沢を
骨折によるブランクにも関わらず選出し、全幅の信頼とともにFWの軸に据えたのは
他の誰でもない、ジーコ本人なのだ。
柳沢に限らず日本のFWが決定力不足であることはわかり過ぎるほどわかっている。
少しでも得点の確率を上げるために、監督自身はどれほどの仕事をしたと言うのか。
自分の仕事の拙劣さを部下の責任にする、ダメ上司の典型だ。
今大会の日本代表は、決定的チャンスの数が異常に少ない。
元々下手な鉄砲なのに、数も撃てなきゃそりゃ当たらないだろう。
それでは、少なくとも数撃てるように決定的チャンスの回数を増やすにはどうすればいいのか。
あなたはその課題に対し、どんな改善策を講じましたか?
またW杯日韓2002の日本代表は、MFに点を取らせていた。
鈴木のあの奇跡のような得点以外は全てMFによるものである。
FW:1(鈴木)
MF:4(稲本2、森島、中田英)
FWに委ねるのではなく全体として決定力を上げるこのような工夫を、あなたはしましたか?
具体的に述べてください。
大会が終わったら噂に上っているウディネーゼでぜひ指揮を執ってもらいたい。
彼がヨーロッパでどんな評価を受けるのか、私にはとても興味がある。
無題 [ 日本代表 ]
W杯ドイツ2006F組グループリーグ第2戦、日本対クロアチアは0−0の引き分け。
何と言うか、言葉が見つからない。
私の期待していたものは見られなかった。
サイドに追い込む組織的な守備。
多彩な攻撃。
TV画面からさえ伝わってくる闘争心。
それから柳沢。
スポニチは
GKプレティコサの股抜きを狙ったと、好意的に書いているが、これは違うと思う。
仮にそうだとしても、”冷静だがゴールマウスの見えていないバカFW”の称号を贈ろう。
でも残念ながらそうではない。
本当に冷静だったらゴールマウスが見えてないことはないだろうし、
例えばサイクロンシュートなどというわけのわからないシュートを打ったりもしないだろう。
リトバルスキーに
フェラー氏なら、ギプスをしてでも得点できたとまで言われたこのプレーは、普段からシュートを狙っていないツケが回ってきたのだ。
パフォーマンスの低いFWの2人はもちろん、戦えない選手は使うな。
中村のことです。
行こうぜ [ 日本代表 ]
いつもながら面白い木村浩嗣のコラム誘惑と憂鬱のスペインサッカー。
今回はグループリーグ第1戦、スペイン対ウクライナの試合でスペインの勝因を分析しているが、
日本対オーストラリアについても少しだが触れられている。
曰く、
相手の放り込みに対してラインを下げっぱなしにしたときの脆さは、オーストラリアに逆転負けした日本の守備によく出ていた。ディフェンスの選手が「前のプレスが弱くてラインを上げられなかった」という意味のコメントをしていたが、ラインは後ろから押し上げるもの。前から詰めるものではない。「前のプレスが弱い⇒ラインが上げられない」では原因と結果が逆転している。「ラインを上げない⇒前のプレスが効かない」なのだ。問題は、この発言をした選手が守備そのものについてわかっていないとかの個人的なものではなくて、
今の日本代表では、上記のようなDFラインの保ち方といった、
守備戦術の基本的な部分についての共通理解がされていないということだ。
これでは勝てない。
しかし何はともあれクロアチア戦。
見事決勝Tに進出したら、0泊2日の弾丸ツアーでドイツに行ってくる。
さんざん文句を言ってきた私だが、応援していることに変わりはない。
出来るはずだ。日本代表なのだから。
全てはプラン通りのオーストラリア [ 日本代表 ]
日本対オーストラリアを采配ミスや、一瞬の集中の切れではない、
オーストラリアの”ロジカルな勝利”だとする中田徹のコラム。
ヒディンクの会見を元に構成されている。
日本が相手ならマークを厳しくするだけで刺客ポポビッチも不必要だったということか。
見せろ、その真価を [ 日本代表 ]
「問題は攻撃」の続き。
先日けなしたNHKスペシャル「ドイツW杯日本代表“プレス”を磨け」でクロアチアの守備を取り上げていて、
なるほどと、うなずくものがあった。
アルゼンチンに3ー2で勝った親善試合で、最初ガンガンプレスをかけていたクロアチアだが、
ボールテクニックの非常に高いアルゼンチンをなかなか捕まえきれない。
すると途中からプレスをかけるのを止め、”ボールホルダーを3人程度で囲む”
ように守備の仕方を変えてきたのだ。
人数はかけているが、プレッシングはしない。
なぜなら、奪いに行くとかわされるから。
かわされると一気に2、3人置き去りにされるのであえてボールを取りに行かず、囲んで見ている。
いわば精神的なプレッシャーをかけ、逃げのパスを出させるように仕向ける。
おもしろい守備戦術だ。
しかもクロアチアがすごいのは、練習していたことを出したわけではなく、
その場で対処した結果であるということ。
インタビューに答えても「臨機応変に守備が出来る選手がそろっている」と胸を張っていた。
彼らは相当守備に自信を持っている。
そんなクロアチアディフェンスに相対して日本はどう得点を奪うのか。
あるパターンを見切ってしまえばクロアチアは簡単に対処してくる。
守備戦術を絞らせないように、パターンに縛られない変化に富んだ攻撃を仕掛けるしかない。
そう、クロアチアこそ”自由なサッカージーコジャパン”の真価を示す絶好の相手なのだ。
4年間培ってきた”自由なサッカー”を実践しさえすれば、勝利はすぐ目の前だ。
問題は攻撃 [ 日本代表 ]
W杯ドイツ2006グループリーグ第1戦ブラジル対クロアチアをTV観戦。
クロアチアの攻撃は細かい。
ロングパスを使うことは滅多になく、ショートパスとドリブルでじわじわボールを持ち込んでくる。
ロングパス使用頻度では日本の方が遥かに高い。
ただクロアチアの細かい攻撃は、落ち着いてサイドに追い込んでパスコースを塞ぎ、
2人で挟む、3人で囲むなどすればそれほど怖いものではない。
むしろ、CBロベルト?コバチがごくごくたまに繰り出すFWへの一発のパスの方が正確で速く、
出し手と受け手の呼吸、FWのスキルの高さも相まって怖い。
こっちはDFラインからのボールだけに、出しどころを押さえるのはなかなか難しいから、
3バックの選手がマークを離さないように集中をするしかない。
問題は攻撃である。
続く。
スコアは如実に表す [ 日本代表 ]
W杯ドイツ2006グループリーグ第1戦オーストラリア戦は1−3で敗戦。
披露したFWを代えていたら、守備的なボランチを入れていれば。
確かに的確な選手交代をすれば勝てたかも知れない。
そう思うと非常に残念だが、私はこの1ー3というスコアは、
オーストラリアとの力の差が如実に現れた結果、という印象を持っている。
そんな印象を持つに至った最も大きな要因は、決定的チャンスの差だと思う。
GKがスーパーセーブをしなければ防げないような決定的なシュートが日本に何本あっただろうか。
日本を1点に押さえたオーストラリアのGKに、
川口が何度も見せたようなスーパーセーブが何回あっただろうか。
日本の唯一の得点が”決定的チャンス”から生まれたのではない、
ものすごくラッキーな点だったので尚更だ
(あのプレー自体はファウルではないと思う)。
もちろん点が決まらなければチャンスは単なるチャンス。
これはあくまで私の印象の話だ。
けれども結果として負けてしまったのだから全くの妄言というわけでもない。
残念ながらW杯初戦の日本代表は私たちがいつも親善試合等で見ている日本代表だった。
コンフェデレベルを期待していたのだが。