ドラマの裏方は出演者たち [ 日本代表 ]
アジアカップ準決勝バーレーン戦の評価が、頭の中でまとまらず迷っていた。
ブログの世界に疎い私は、今まで他の人のブログを参考にすることはほとんどなかったのだが
最近はいくつか見て回るようになっている。
その中には、私と似たような気持ちを抱いている人がやはりいる。
決勝に進出したというのに手放しで喜べない理由のひとつは、
昨日の風はどんなのだっけ?さんが「アジアカップ2004 ヨルダン戦感想集」
の記事内で表明している危惧と同じものである。
曰く、
一勝する事に日本サッカーの未来が一年失われているように感じるんだよな
理由はアジアカップ前の7/17付ブログで書いた通り、
私はジーコを監督として無能であると考えているから。
たとえ優勝しても、ジーコが日本代表の監督の座に居続けるべきではない
という考えは変わっていない。
そしてもうひとつの理由は、これもやはり昨日の風はどんなのだっけ?さんが
「昨日の試合に冷静というか、どっか醒めてるか突き放したコメントしてる人を紹介」という記事の中で言及してる通り
劇的な試合展開に「創られたドラマチック」さを感じてしまうからだ。
そういう捉え方をしている人は結構多いということを知って、
少し勇気づけられてこのブログを書いている。
もっと戦術的なベースが整備されていれば、もっとリスクにチャレンジする姿勢を選手が持っていてくれたら、
もっと戦略的に選手の起用が出来ていたら、追い込まれる前にもっと一生懸命戦ってくれたら。
やるべきことがもっと出来ていたら、劇的な展開になる前に試合は終わっている。
もちろん日本の勝利で。
苦しい状況に追い込まれるのは自業自得。劇的な展開は結局のところ自作自演。
それが私には見えてしまうから、日本代表が決勝に進出しても手放しで喜べないなどという、
非常に不本意な心理状態になっている自分を発見する。
おそらく、いや確実に、世間一般的にはジーコに対する懐疑的な雰囲気は一掃されるだろう。
ベスト4進出の段階で既にそうなったであろうと勝手に推測していたが、
決勝進出、しかも”一見”ドラマチックな激闘を制して勝ち上がってきた代表の指揮官を
批判する人間は少数派に属することになるだろうと確信する。
これからの日本代表の行く末を考えると、暗澹たる気持ちである。
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