なでしこジャパン対カナダ女子代表 [ 女子サッカー ]
五輪代表の壮行試合は男子、女子ともにいい試合だった。
男子は書く人がいっぱいいるだろうから、私はなでしこジャパン対カナダ女子代表の方を。
アフロ荒川がキレキレ。
澤がいなくとも彼女がいれば何とかなるんじゃないかという出来だった。
逆にアフロは、遠目にはそれほどインパクトはなかった。
川上の運動量はすごい。
右サイドハーフのいない変則の442の右サイドバック。
つまり川上は、守備では右サイドバック、攻撃では右サイドハーフの両方の仕事をこなしている。
北朝鮮対策から生まれたこのシステムは、川上の恐ろしいほどのスタミナあっての物だ。
それにしても、カナダ女子代表は悪すぎた。
モチベーションの面で全く乗っていなかった。
「なまじ快勝なんかして、問題点が隠れたままオランダに飛ぶほうが良くないと思っています」
と言っていた上田監督には、期待外れの相手だっただろう。
フィフティボールには踏み込めない、マークはすぐ離す、1対1に粘りがない。
これではね。
ハーフタイム中に監督からカツを入れられたのか、後半はややボールに対する執着心を出してきたので
やっぱりコンディションではなく、気持ちの問題だったのだろう。
そして効果的ではなかったので戦術的に狙っていたのかは不明だが、守備ブロックが引き過ぎ。
4バックと中盤5人が2ラインを作って日本の攻撃を受け止める形だったが
ボランチ宮本が余裕を持ってボールを捌けるくらい引いている。
後半もこの戦い方は変わらなかったので、狙ってやっていたのだろうか。
さすがに本番では、中盤であれほど自由にボールを持たせてはくれないだろう。
攻撃は適当に前へロングボールを出すだけ。
しかも意図のあまり感じられない、ヘボいフィードばかりなので全くつながらない。
サイドからクロスをガンガン上げてきて、中でガチンコ勝負という風では全然なかった。
スウェーデンのシミュレーションには、100%とまでは言わないが、90%ならなかっただろう。
カナダもW杯ベスト4のプライドはどうしちゃったのか。
そういう意味では、できれば五輪出場国とマッチメイクしたかった。
ドイツとか。体格的にはオーストラリアもかな。
実力的にはよくわからんけど、
以前ヌードカレンダーを作って話題になったあの国なのでプロポーションはいいのかも。
とは言え、日本の攻撃の形は良かった。
引いている相手をドリブル突破やサイドから崩しての得点である。
良いイメージを持って本番に望めるだろう。
あと11日。
のっけから決戦となるなでしこジャパンの緒戦を、刮目して待て。
追記
昨日、Lリーグのオフィシャルページと
いつの間にか日本サッカー協会の女子サッカーのページがそれぞれ開設。
少し前の話題になってしまうが、JFAの方のLリーグマッチレポート日テレ対TASAKIは、なかなか良い出来である。