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笑え [ その他サッカー ]

なんだかいかにもな美談だが。
手話で喜びの約束果たす 絶賛されたロナウジーニョ

賞賛を浴びる選手は数多いる。
いろんな言葉を駆使して人は”代名詞”を作り出す。
曰く「爆撃機」。曰く「妖精」。曰く「闘牛士」。
だがそのものずばり、「世界最高」と言われる選手は少ない。

私がサッカーを見始めたこの10数年間で、今のロナウジーニョほど
好みの差を越えて誰もが世界最高だと認める選手はいなかった。

凄いと言われるレベルをさらに超越したプレーももちろんだが、
ロナウジーニョのイメージをよりアップさせているのが、
よく言われることだが、いつも楽しそうにプレーしていることだ。
そして自分が笑うだけでなく、人をも笑わせてしまう。
時には相手選手さえも。

私が観たあるスペインリーグの試合では、ロナウジーニョとそのマークに付いた選手が
かなり激しく当たりあっていた。
行き過ぎてマーカーの選手はイエローカードをもらってしまう。
試合が再開されようとする直前、ロナウジーニョが近寄って来たマーカーに何事か話しかけたらしい。
マーカーが思わずフッと笑みをこぼしてしまったのだ。

ロナウジーニョとて、ガチガチ当たり、削ってくるマーカーを快く思ってはいまい。
にも関わらず、当のマーカーが思わず笑ってしまうような冗談を言える懐の深さ、余裕。
日本人からすると、真剣勝負の中で笑うという行為は、どうしても不真面目な印象が持たれてしまうが
笑いに象徴される懐の深さや余裕を生み出す精神構造が、神技を生み出す素地になっているに違いない。

だから、笑おうぜ。
僕も、君も、ヒデも、俊輔も、久保も、小笠原も、宮本も、中澤も、川口、はいいや。
アジアカップ中国2004の時の半笑いで懲りたから。

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