早くも方向性を示したザッケローニ [ 日本代表 ]
ザッケローニが日本代表監督に就任しての初戦、アルゼンチン戦と
第2戦となった韓国戦をTV観戦して最初に思ったのが、
岡田監督時代とずいぶん変わったなあということ。
まず守り方。
岡田監督時代は引き気味にブロックを作り、
4バック+アンカー阿部+ボランチ2人でがっちり守る形だった。
ザッケローニは、前線からハイプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪おうとする。
そして攻撃。
1トップ本田と両サイドの個人能力を生かしていた岡田監督時代と
前への積極的な守備の勢いそのままにショートカウンターを仕掛けるザッケローニ。
一見して非常にアグレッシブな戦い方で個人的に凄く好感が持てる。
特に、後顧の憂いなく出来るだけ前で奪おうとする守備姿勢、
ボールホルダーを勢い良く追い越す選手の動きと、1対1で仕掛けていく攻撃姿勢は圧巻とさえ言える。
短い準備期間でよくここまで色を出せたものだ。
しかも2試合連続無失点で1勝1分。上々のスタートだ。
韓国には勝ちたかったところだが、そこまで行ってしまうと出来過ぎだろう。
早くも方向性を示したザッケローニだが、心配になってしまうのは
W杯本大会までは4年もあることだ。
そう早く仕上がったわけでもないトルシエの時でさえ、
本大会時には既にピークを過ぎていた。
これからの日本代表の伸びしろ、ザッケローニの引き出しに期待したい。
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